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7 KからNへ永遠の愛を〜
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_10年前のある満月の夜にギスランは森の奥に1人で住んでいる伯父のネイトに呼ばれた。
ギスランの伯父ネイトはポーションや魔道具作りを生業としていた。ある日魔道具の材料に必要だった竜の鱗を取りに竜の谷に1人で出かけその時に浴びた毒が原因で病に冒されてしまった。
本家に帰り治療をするようにとの家族の説得も頑なに断りこの森で1人で生活していた。
「伯父上、……」
「やぁ、ギスラン、少し見ない間に随分頼もしい姿になったね、」
そう言って笑いかけたネイトは以前とは違い随分痩せてしまっていた…。
「伯父上…家に帰りましょう、今からでも治療を受ければ…」
ギスランは幼い頃より人々を影で救っていた伯父のネイトを尊敬していた。
本来なら長子であり優秀なネイトか家督を継ぐはずだったがネイトの番として現れた女が残念なことにとても欲深い同族の獅子獣人だった。
ネイトが持つ特殊な能力により番に翻弄されることはなかったが、貴族でも下級貴族の番いはネイトの身分と見目の良さに断られてもしつこく付き纏った。
幸いなことに家格が上だったネイトの家は番の婚姻の申し出を断ることができたが、執念深い番を警戒しネイトは弟であるギスランの父に後継を譲り山奥に身を潜める事にし生涯をそこで過ごし表舞台に立つことはなかった。
ネイト自身もそうだが、醜悪な番に翻弄される獣人を救いたいと魔道具研究を続け多くの獣人たちの心を救っていた。
善良な心を持つ番なら幸せな生活を送れるが調べるとその3割が欲深い傲慢な番をもちその欲深さを諌めることもできず身を滅ぼしていたものが増えていた。
ネイトは番とは本人の気持ちを無視した…まるで魅了魔法で精神を操られてる呪いのようだと思っていた…善良な獣人の中には番の強欲な要求に番のためとはいえ犯罪まがいの事までしてしまう自分に苦しみ精神を病んでしまうものもいた
そんな者たちを救うために開発された魔道具は若い世代を中心に浸透していった。
「いや、いいんだもう私は長くない。それにこの魔道具製作の後継者は見つかったからね、…それよりギスラン…君にこれを貰って欲しい」
そう言ってギスランに差し出されたものはネイトが身につけていた指輪だった。
「こ、これは…これを俺に?…でも俺はピアスタイプの魔道具をつけています。…それにこの指輪は伯父上にとって…特別なものだって」
ギスランは幼い頃伯父の嵌めていた指輪と同じものが欲しいとねだったことがあったがその時ネイトに
『これは…特別な指輪だから同じものは作れないし同じデザインも作るわけにはいかないんだ』と断られていた。
当時はただシンプルだが綺麗な指輪が目を引き欲しいと強請ったがその指輪を時折愛おしそうに撫でるネイトを見ていたギスランは今まで何度も結婚を勧められても面倒だからと断り独身を貫いている理由に数年前に気がついた。
“ずっと心に想う女性がいるのだと“
「そう、これは…私達にとってとても大切な、特別な指輪なんだ、…だからこそこれを君に託そうと思って…いつか君が心から愛する人と巡り会い、愛する人と過ごせるように……私達にはできなかった…愛する人と共に生きるという事を…叶えて欲しいんだ。ギスラン…君は3年前…私と隣国に行った時あの湖畔であった少女に恋をしたんだろ?今でもずっと思い続けているのだろ?」
「な、え、……気がついて…いたんですか…」
「ああ、……ギスラン、あの子にいつか、必ずまた会うことができる…必ず…その時きっと身分や立場が君の前に立ちはだかるだろう、でも諦めないでそのチャンスを掴んで欲しい、そしてその手を掴むことができたら…決して離してはいけない…(私のように離しては…)きっとこの指輪があの少女に巡り合わせてくれる。必ず……だから…(私のように手放してはいけない)…」
「……伯父上?……え?…おじ…うえ…そんな、……」
ネイトはギスランに指輪を託し静かに息を引き取った。
ギスランはネイトから渡された指輪を見つめふとその裏に文字が書かれていることに気がついた。
そこにはこう書かれていた。
**KからNへ永遠の愛を**
(K……K……、あの時…湖畔で…しばらく少女の相手をするように頼まれて……一緒にいた女性は伯父と話をしながら…涙を流していた…そうだ、あの時…伯父上は…確か…あの女性を……“キャロル“と呼んでいた)
ギスランの伯父ネイトはポーションや魔道具作りを生業としていた。ある日魔道具の材料に必要だった竜の鱗を取りに竜の谷に1人で出かけその時に浴びた毒が原因で病に冒されてしまった。
本家に帰り治療をするようにとの家族の説得も頑なに断りこの森で1人で生活していた。
「伯父上、……」
「やぁ、ギスラン、少し見ない間に随分頼もしい姿になったね、」
そう言って笑いかけたネイトは以前とは違い随分痩せてしまっていた…。
「伯父上…家に帰りましょう、今からでも治療を受ければ…」
ギスランは幼い頃より人々を影で救っていた伯父のネイトを尊敬していた。
本来なら長子であり優秀なネイトか家督を継ぐはずだったがネイトの番として現れた女が残念なことにとても欲深い同族の獅子獣人だった。
ネイトが持つ特殊な能力により番に翻弄されることはなかったが、貴族でも下級貴族の番いはネイトの身分と見目の良さに断られてもしつこく付き纏った。
幸いなことに家格が上だったネイトの家は番の婚姻の申し出を断ることができたが、執念深い番を警戒しネイトは弟であるギスランの父に後継を譲り山奥に身を潜める事にし生涯をそこで過ごし表舞台に立つことはなかった。
ネイト自身もそうだが、醜悪な番に翻弄される獣人を救いたいと魔道具研究を続け多くの獣人たちの心を救っていた。
善良な心を持つ番なら幸せな生活を送れるが調べるとその3割が欲深い傲慢な番をもちその欲深さを諌めることもできず身を滅ぼしていたものが増えていた。
ネイトは番とは本人の気持ちを無視した…まるで魅了魔法で精神を操られてる呪いのようだと思っていた…善良な獣人の中には番の強欲な要求に番のためとはいえ犯罪まがいの事までしてしまう自分に苦しみ精神を病んでしまうものもいた
そんな者たちを救うために開発された魔道具は若い世代を中心に浸透していった。
「いや、いいんだもう私は長くない。それにこの魔道具製作の後継者は見つかったからね、…それよりギスラン…君にこれを貰って欲しい」
そう言ってギスランに差し出されたものはネイトが身につけていた指輪だった。
「こ、これは…これを俺に?…でも俺はピアスタイプの魔道具をつけています。…それにこの指輪は伯父上にとって…特別なものだって」
ギスランは幼い頃伯父の嵌めていた指輪と同じものが欲しいとねだったことがあったがその時ネイトに
『これは…特別な指輪だから同じものは作れないし同じデザインも作るわけにはいかないんだ』と断られていた。
当時はただシンプルだが綺麗な指輪が目を引き欲しいと強請ったがその指輪を時折愛おしそうに撫でるネイトを見ていたギスランは今まで何度も結婚を勧められても面倒だからと断り独身を貫いている理由に数年前に気がついた。
“ずっと心に想う女性がいるのだと“
「そう、これは…私達にとってとても大切な、特別な指輪なんだ、…だからこそこれを君に託そうと思って…いつか君が心から愛する人と巡り会い、愛する人と過ごせるように……私達にはできなかった…愛する人と共に生きるという事を…叶えて欲しいんだ。ギスラン…君は3年前…私と隣国に行った時あの湖畔であった少女に恋をしたんだろ?今でもずっと思い続けているのだろ?」
「な、え、……気がついて…いたんですか…」
「ああ、……ギスラン、あの子にいつか、必ずまた会うことができる…必ず…その時きっと身分や立場が君の前に立ちはだかるだろう、でも諦めないでそのチャンスを掴んで欲しい、そしてその手を掴むことができたら…決して離してはいけない…(私のように離しては…)きっとこの指輪があの少女に巡り合わせてくれる。必ず……だから…(私のように手放してはいけない)…」
「……伯父上?……え?…おじ…うえ…そんな、……」
ネイトはギスランに指輪を託し静かに息を引き取った。
ギスランはネイトから渡された指輪を見つめふとその裏に文字が書かれていることに気がついた。
そこにはこう書かれていた。
**KからNへ永遠の愛を**
(K……K……、あの時…湖畔で…しばらく少女の相手をするように頼まれて……一緒にいた女性は伯父と話をしながら…涙を流していた…そうだ、あの時…伯父上は…確か…あの女性を……“キャロル“と呼んでいた)
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