33 / 35
4章 ニート、陽当たりを愛ス。
※ニートは七度目で大発見をする。
しおりを挟む
何度聞いても耳になじまない音だと思う。ローションで濡れただけではなく、己が出したものも交じっている気がするから、余計に羞恥へダイレクトアタックだ。何度目かの、中へ沈み込んでいくものの質量に息をのみつつ、そんなことを考える。
俺はてっきり、何かしてほしいことがあるのだろうと思ってさっきの提案をしたのだけど、レガルさまは一向に何も言わない。代わりにいつも以上に執拗に乳首が犠牲になり、ついでにいつもは触れられなかったところも全身まんべんなく口付けられたから、脳が火を噴きそうな気分。流石に脚の付け根付近まで吸い付かれたら俺も焦って止めたのだけど、詫びの一言を持ち出されたら無力なニートだ。
たかが唇が触れるだけ、と思うなかれ。手で触れられるのとはわけが違うし、そもそも今日はなんだか、手が触れるだけでやけに気になってしょうがない。レガルさまは俺にとってあのソファみたいなもん、と思ったら、思考がクリアになって入ってくる情報量が増えた気がするのだ。今まではぼんやり気持ちがいいなと思っていたことも、これレガルさまが指でやってんのかぁ、とか、今中に入ってるのって……とか考えるともう駄目だ。いちいちレガルさまの存在がカットインしてくる。
俺の様子がおかしいのはレガルさまもわかったらしい。でも止まってくれるかと思いきや何故か嬉々としてあちこち噛まれたので、仮に変態ではないとしてもドSなのは間違いないと思う。ひどいと訴えたら、じっとこちらを見て無言の圧を掛けられるのでニートは敗北した。どっちにしろ気持ちがいいのは間違いないので、好きにしてほしい。
「は、っ、れが、る、さま、いっかい、きゅうけぃ」
「まだ頑張れ」
うーん。わがままイケメン野郎。俺は基本体力がないから休憩申請をするのだけど、めったに受領してもらえない。前回までは比較的マシだったのに今日はひどい。必死に気持ちよさを逃がそうとして目の前の彼にすり寄れば、代わりに奥の方まで執拗に突かれるので逆効果だし、抱き着くイコール両手が塞がるので声も抑えきれず仕舞い。
しかも、気のせいでなければ、レガルさまは俺が余裕がない時ほど執拗に気持ちがいい所ばかり狙う気がする。さいていだ。やっぱりえっち騎士。これでヘンタイじゃあないですは通らない。多分俺限定のへんたいなんだろうと思う。それならしょうがないかと納得はするけど、流石に怖くなってきたので止めようとする。
「ま、って、ゃだ、」
「ここか?」
「っひ、ぅ」
やだと言ったらワンモアだと誤解しているのではないだろうか? と俺は訝しんだが、確かに嫌はもっとしてに変換される界隈もあると聞くので納得した。それに、既に下半身がぐちょぐちょになるくらいの大惨事なのでもはや今更かもしれない。もう出るものも悲鳴交じりの声くらいしかないのに、レガルさまを見ると目がぎらついているのでちょっと怖いまである。思わず変な声を出して震えたら、中で大きくなったので、怯える相手に興奮するたちなのかも。騎士としてはその方がやっていけるのだろうか。
筋肉質だから俺より一回り大きく見える彼に組み敷かれると、猛獣に抑え込まれる時くらい逃げ場がないんじゃあないかと思う。実際捕食されていると言ってもいいくらい、体中が彼の手のひらの上だから、俺に出来るのは必死に思考を繋ぎとめることだけだ。それも時間と共に難しくなるので、最終的に気づいたら朝か昼なんだけど。
子供っぽいだとか、意外と人間としてダメだとか散々言ったけど、こうして組み敷かれれば生き物としての力の差が明白で、圧倒的よわよわのよわたるヒキニートな俺はなすすべがない。でも、それは決して悲観すべきことではないのが不思議だ。
俺に触れる手は、本来グラスも粉砕するくらい力強いのに、どこまでも丁寧に感じられる。痛みを与えられたことは、まあ、噛みつかれる時以外はほとんどないし、噛むときも動物のじゃれあい感があるからむしろ可愛いと思う。それを理解しているのかはわからないけど、俺が怖がる素振りをみせると結構な頻度で甘噛みして甘えてくるから、それで絆される俺も大概ちょろい。
レガルさまは俺を抱え上げて膝の上に乗せた状態でするのが好きなのか、結構長時間そうされるのだが、この体勢は深く入り過ぎるから要注意である。そうだというのに、レガルさまとしては俺と会話をする時間だと思っている節があって、大抵そこであらぬ言質をとられて休憩が無しになるので、そういうところは詐欺師とかアクドイ商売をする人と呼びたい気分。
「ルシア、今回はまだ、出迎えが終わっていない」
「は、ぇ?」
なんのこっちゃい、と思って見つめ返せば、軽く口付けられるので、そこでようやく察した。中の圧迫感に震えつつ、ふに、と唇を触れさせれば、そのままぬめる舌が潜り込んでくる。出迎えもディープな奴なのかぁ、と謎の感動を覚えていれば、そんな思考をする余裕もないくらいに中を揺さぶられる。
――これはセックスの練習でもないし、彼がヘンタイすぎて俺を使っているだけでもない。俺は気持ちがいいからしているだけではないし、それはレガルさまもおんなじ。互いに手をとって、触れる時間があることは、俺にとって昼寝とおんなじくらいに幸福だと実感する。こうしていると、レガルさまも同じだと、不思議と信じられるから面白い。
世の中の偉い人とか、俺より賢い皆は、きっと知っているのだろうけど。俺にとってはこれは。誰かと繋がる幸福は、人類史上最大級の、世紀の大発見に思えていた。
俺はてっきり、何かしてほしいことがあるのだろうと思ってさっきの提案をしたのだけど、レガルさまは一向に何も言わない。代わりにいつも以上に執拗に乳首が犠牲になり、ついでにいつもは触れられなかったところも全身まんべんなく口付けられたから、脳が火を噴きそうな気分。流石に脚の付け根付近まで吸い付かれたら俺も焦って止めたのだけど、詫びの一言を持ち出されたら無力なニートだ。
たかが唇が触れるだけ、と思うなかれ。手で触れられるのとはわけが違うし、そもそも今日はなんだか、手が触れるだけでやけに気になってしょうがない。レガルさまは俺にとってあのソファみたいなもん、と思ったら、思考がクリアになって入ってくる情報量が増えた気がするのだ。今まではぼんやり気持ちがいいなと思っていたことも、これレガルさまが指でやってんのかぁ、とか、今中に入ってるのって……とか考えるともう駄目だ。いちいちレガルさまの存在がカットインしてくる。
俺の様子がおかしいのはレガルさまもわかったらしい。でも止まってくれるかと思いきや何故か嬉々としてあちこち噛まれたので、仮に変態ではないとしてもドSなのは間違いないと思う。ひどいと訴えたら、じっとこちらを見て無言の圧を掛けられるのでニートは敗北した。どっちにしろ気持ちがいいのは間違いないので、好きにしてほしい。
「は、っ、れが、る、さま、いっかい、きゅうけぃ」
「まだ頑張れ」
うーん。わがままイケメン野郎。俺は基本体力がないから休憩申請をするのだけど、めったに受領してもらえない。前回までは比較的マシだったのに今日はひどい。必死に気持ちよさを逃がそうとして目の前の彼にすり寄れば、代わりに奥の方まで執拗に突かれるので逆効果だし、抱き着くイコール両手が塞がるので声も抑えきれず仕舞い。
しかも、気のせいでなければ、レガルさまは俺が余裕がない時ほど執拗に気持ちがいい所ばかり狙う気がする。さいていだ。やっぱりえっち騎士。これでヘンタイじゃあないですは通らない。多分俺限定のへんたいなんだろうと思う。それならしょうがないかと納得はするけど、流石に怖くなってきたので止めようとする。
「ま、って、ゃだ、」
「ここか?」
「っひ、ぅ」
やだと言ったらワンモアだと誤解しているのではないだろうか? と俺は訝しんだが、確かに嫌はもっとしてに変換される界隈もあると聞くので納得した。それに、既に下半身がぐちょぐちょになるくらいの大惨事なのでもはや今更かもしれない。もう出るものも悲鳴交じりの声くらいしかないのに、レガルさまを見ると目がぎらついているのでちょっと怖いまである。思わず変な声を出して震えたら、中で大きくなったので、怯える相手に興奮するたちなのかも。騎士としてはその方がやっていけるのだろうか。
筋肉質だから俺より一回り大きく見える彼に組み敷かれると、猛獣に抑え込まれる時くらい逃げ場がないんじゃあないかと思う。実際捕食されていると言ってもいいくらい、体中が彼の手のひらの上だから、俺に出来るのは必死に思考を繋ぎとめることだけだ。それも時間と共に難しくなるので、最終的に気づいたら朝か昼なんだけど。
子供っぽいだとか、意外と人間としてダメだとか散々言ったけど、こうして組み敷かれれば生き物としての力の差が明白で、圧倒的よわよわのよわたるヒキニートな俺はなすすべがない。でも、それは決して悲観すべきことではないのが不思議だ。
俺に触れる手は、本来グラスも粉砕するくらい力強いのに、どこまでも丁寧に感じられる。痛みを与えられたことは、まあ、噛みつかれる時以外はほとんどないし、噛むときも動物のじゃれあい感があるからむしろ可愛いと思う。それを理解しているのかはわからないけど、俺が怖がる素振りをみせると結構な頻度で甘噛みして甘えてくるから、それで絆される俺も大概ちょろい。
レガルさまは俺を抱え上げて膝の上に乗せた状態でするのが好きなのか、結構長時間そうされるのだが、この体勢は深く入り過ぎるから要注意である。そうだというのに、レガルさまとしては俺と会話をする時間だと思っている節があって、大抵そこであらぬ言質をとられて休憩が無しになるので、そういうところは詐欺師とかアクドイ商売をする人と呼びたい気分。
「ルシア、今回はまだ、出迎えが終わっていない」
「は、ぇ?」
なんのこっちゃい、と思って見つめ返せば、軽く口付けられるので、そこでようやく察した。中の圧迫感に震えつつ、ふに、と唇を触れさせれば、そのままぬめる舌が潜り込んでくる。出迎えもディープな奴なのかぁ、と謎の感動を覚えていれば、そんな思考をする余裕もないくらいに中を揺さぶられる。
――これはセックスの練習でもないし、彼がヘンタイすぎて俺を使っているだけでもない。俺は気持ちがいいからしているだけではないし、それはレガルさまもおんなじ。互いに手をとって、触れる時間があることは、俺にとって昼寝とおんなじくらいに幸福だと実感する。こうしていると、レガルさまも同じだと、不思議と信じられるから面白い。
世の中の偉い人とか、俺より賢い皆は、きっと知っているのだろうけど。俺にとってはこれは。誰かと繋がる幸福は、人類史上最大級の、世紀の大発見に思えていた。
111
あなたにおすすめの小説
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
【完結】巷で噂の国宝級イケメンの辺境伯は冷徹なので、まっっったくモテませんが、この度婚約者ができました。
明太子
BL
オーディスは国宝級イケメンであるにも関わらず、冷徹な性格のせいで婚約破棄されてばかり。
新たな婚約者を探していたところ、パーティーで給仕をしていた貧乏貴族の次男セシルと出会い、一目惚れしてしまう。
しかし、恋愛偏差値がほぼ0のオーディスのアプローチは空回りするわ、前婚約者のフランチェスカの邪魔が入るわとセシルとの距離は縮まったり遠ざかったり…?
冷徹だったはずなのに溺愛まっしぐらのオーディスと元気だけどおっちょこちょいなセシルのドタバタラブコメです。
【完結】かわいい美形の後輩が、俺にだけメロい
日向汐
BL
続編・番外編はTwitter(べったー)に載せていきますので、よかったらぜひ🤲
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
過保護なかわいい系美形の後輩。
たまに見せる甘い言動が受けの心を揺する♡
そんなお話。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
【攻め】
雨宮千冬(あめみや・ちふゆ)
大学1年。法学部。
淡いピンク髪、甘い顔立ちの砂糖系イケメン。
甘く切ないラブソングが人気の、歌い手「フユ」として匿名活動中。
【受け】
睦月伊織(むつき・いおり)
大学2年。工学部。
黒髪黒目の平凡大学生。ぶっきらぼうな口調と態度で、ちょっとずぼら。恋愛は初心。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
脳筋剣士と鈍感薬師 ~騎士様、こいつです~
季エス
BL
「ルカーシュは、駄目よ」
その時胸に到来した思いは安堵であり、寂しさでもあった。
ルカーシュは薬師だ。幼馴染と共に、魔王を倒すために村を出た。彼は剣士だった。薬師のルカーシュは足手纏いだった。途中で仲間が増えたが、それでも足手纏いである事に変わりはなかった。そうしてついに、追い出される日が来たのだ。
ルカーシュはそっと、瞼を伏せた。
明日、明日になったら、笑おう。そして、礼と別れを言うのだ。
だから、今だけは、泣いてもいいかな。
完結|好きから一番遠いはずだった
七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。
しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。
なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。
…はずだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる