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第8話 立松千宙(17歳)の日記=椿原六花(16歳)
<8月5日>六花に再度告白される
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#和葉さんと別れてからの半年足らずを、俺は性欲のはけ口として部活と勉強に励んだ。女の子と付き合おうかと六花の事も考えたが、動機が不純だと思い直した。7月のインターハイ予選、今日の後輩との引退試合を終えて受験勉強を始めるつもりだった。ところが、試合が終わって六花に呼び止められ、再度告白された。まだ好きでいた事、2月の別れの時に「部活がきまずくなるから」という言葉を覚えていて、引退する今日を待っていたと言うのだった。彼女の一途な思いに心が打たれ、応えなければと思って付き合う事になった。
ところで、六花は部活のサポート役として、俺とは距離を保ちながら献身的に働いていた。俺の勝手な都合で悪い事をしたと思っていたが、4月になって男子と一緒に帰る姿を時々見掛けるようになった。彼女の同級生でテニス部だと分かったが、彼氏ができて良かったぐらいに勝手に思っていた。あの彼氏とはどうなったのか気になったが、野暮な事は聞くまいと黙っていた。
和葉は留学してしまい、千宙は彼女と会う事は二度となかった。一度セックスを覚えた彼の心や身体は、しばらくの間コントロールするのに苦労した。それでも、サッカーに打ち込み、自分なりにけじめを付けていた。
一方、2月に振られる形になった六花は、千宙への思いを断ち切れずにいたが、同じクラスの男子から交際を申し込まれ、付き合う事になった。
☆六花☆千宙さんから付き合う事はできないと言われ、ショックから立ち直れないでいた。部活には今まで通りに出ていたが、彼と顔を合わせるのが辛かった。そんな時、テニス部の男子から告白され、彼への当てつけのつもりで付き合う事にした。彼とは部活が終わって一緒に帰ったり、二人で勉強を教室でしたりする仲だった。特別な関係を要求してくる訳でもなく、夏休み前には自然消滅していた。☆☆☆☆☆
六花の千宙への思いはやはり止まらず、8月の引退試合の日に再度告白した。
「わたしまだ、千宙さんが好きです。和葉さんのことは、灰田先輩から聞きました。もう関係はないんですよね。だったら、わたしと付き合ってもらえませんか?」
「先輩から何を聞いたの?彼女とは元々付き合っていなかったし…。」
どういう経緯で六花が灰田から聞いたのか、千宙は合点がいかなかったが、それ以上追及する事を止めた。彼女の一途な思いに魅かれ、交際する事になった。
☆六花☆千宙さんと和葉さんがセックスした事は、灰田先輩から聞いている。彼はごまかしていたが、私への心配りとやさしさだと思う。それを先輩から聞かされた時の私の動揺は激しく、やけになって取り返しの付かない事をしてしまった。それでも千宙さんへの思いはあきらめ切れず、一度振られるのも二度振られるのも一緒だと考え、思い切って告白した。☆☆☆☆☆
5月の連休、灰田潔之が高校のサッカー部に遊びに来ていた。後輩たちとふざけ合っていたが、練習が始まると六花の所に近寄って来た。
「六花ちゃん、元気にしてる?立松とはその後どう?」と訊いてきて、
「どうも何も、わたしたちは付き合っていませんから。」と六花は答えた。
「そうだよね!あいつ夏目和葉と付き合ってたもんな!」
「えー?それって、本当ですか?信じられない!」と過剰に反応すると、
「いろいろあったみたいだよ!それより、俺と付き合わない?」と灰田は話を反らした。六花はそれには答えず、ぼう然とたたずんでいた。
☆六花☆1学期の期末試験が終わった日、灰田先輩に千宙さんの事で話しがあると呼び出された。2年生になってから母親に反抗するようになり、その日も出掛けようとすると口論になって家を飛び出した。そして、私は人生で最大の過ちを犯してしまった。付き合ってもいない、好きでもない相手に、ファーストキスとバージンを奪われてしまった。家に帰っても涙が止まらなく、母親は私の事を案じていたが、何があったかはきっと察していたと思う。☆☆☆☆☆
7月のある日、灰田は千宙の事で重大な話があると言って、六花を呼び出した。そこで、女友だちから聞いた話として、千宙と和葉が去年の暮れから付き合っていて、春休みに二人がセックスした事、その後彼女が留学した事を話した。六花はショックを受け、身体から力が抜けて放心状態だった。灰田はこれ幸いと、歩くのもままならない彼女をホテルに誘い込んだ。
六花は家にも帰る気がせず、どうにでもなれという思いで付いて行った。部屋に入って、大きなベッドが目に入り、ようやく我に返った。
「やっぱり、わたし、帰ります」と言った時には、ベッドに押し倒されていた。何とか逃げようとしたが、抑え付けられて抵抗できず、初めてのキスを奪われてしまった。そして、灰田の手によって強引に処女を奪われた。
ところで、六花は部活のサポート役として、俺とは距離を保ちながら献身的に働いていた。俺の勝手な都合で悪い事をしたと思っていたが、4月になって男子と一緒に帰る姿を時々見掛けるようになった。彼女の同級生でテニス部だと分かったが、彼氏ができて良かったぐらいに勝手に思っていた。あの彼氏とはどうなったのか気になったが、野暮な事は聞くまいと黙っていた。
和葉は留学してしまい、千宙は彼女と会う事は二度となかった。一度セックスを覚えた彼の心や身体は、しばらくの間コントロールするのに苦労した。それでも、サッカーに打ち込み、自分なりにけじめを付けていた。
一方、2月に振られる形になった六花は、千宙への思いを断ち切れずにいたが、同じクラスの男子から交際を申し込まれ、付き合う事になった。
☆六花☆千宙さんから付き合う事はできないと言われ、ショックから立ち直れないでいた。部活には今まで通りに出ていたが、彼と顔を合わせるのが辛かった。そんな時、テニス部の男子から告白され、彼への当てつけのつもりで付き合う事にした。彼とは部活が終わって一緒に帰ったり、二人で勉強を教室でしたりする仲だった。特別な関係を要求してくる訳でもなく、夏休み前には自然消滅していた。☆☆☆☆☆
六花の千宙への思いはやはり止まらず、8月の引退試合の日に再度告白した。
「わたしまだ、千宙さんが好きです。和葉さんのことは、灰田先輩から聞きました。もう関係はないんですよね。だったら、わたしと付き合ってもらえませんか?」
「先輩から何を聞いたの?彼女とは元々付き合っていなかったし…。」
どういう経緯で六花が灰田から聞いたのか、千宙は合点がいかなかったが、それ以上追及する事を止めた。彼女の一途な思いに魅かれ、交際する事になった。
☆六花☆千宙さんと和葉さんがセックスした事は、灰田先輩から聞いている。彼はごまかしていたが、私への心配りとやさしさだと思う。それを先輩から聞かされた時の私の動揺は激しく、やけになって取り返しの付かない事をしてしまった。それでも千宙さんへの思いはあきらめ切れず、一度振られるのも二度振られるのも一緒だと考え、思い切って告白した。☆☆☆☆☆
5月の連休、灰田潔之が高校のサッカー部に遊びに来ていた。後輩たちとふざけ合っていたが、練習が始まると六花の所に近寄って来た。
「六花ちゃん、元気にしてる?立松とはその後どう?」と訊いてきて、
「どうも何も、わたしたちは付き合っていませんから。」と六花は答えた。
「そうだよね!あいつ夏目和葉と付き合ってたもんな!」
「えー?それって、本当ですか?信じられない!」と過剰に反応すると、
「いろいろあったみたいだよ!それより、俺と付き合わない?」と灰田は話を反らした。六花はそれには答えず、ぼう然とたたずんでいた。
☆六花☆1学期の期末試験が終わった日、灰田先輩に千宙さんの事で話しがあると呼び出された。2年生になってから母親に反抗するようになり、その日も出掛けようとすると口論になって家を飛び出した。そして、私は人生で最大の過ちを犯してしまった。付き合ってもいない、好きでもない相手に、ファーストキスとバージンを奪われてしまった。家に帰っても涙が止まらなく、母親は私の事を案じていたが、何があったかはきっと察していたと思う。☆☆☆☆☆
7月のある日、灰田は千宙の事で重大な話があると言って、六花を呼び出した。そこで、女友だちから聞いた話として、千宙と和葉が去年の暮れから付き合っていて、春休みに二人がセックスした事、その後彼女が留学した事を話した。六花はショックを受け、身体から力が抜けて放心状態だった。灰田はこれ幸いと、歩くのもままならない彼女をホテルに誘い込んだ。
六花は家にも帰る気がせず、どうにでもなれという思いで付いて行った。部屋に入って、大きなベッドが目に入り、ようやく我に返った。
「やっぱり、わたし、帰ります」と言った時には、ベッドに押し倒されていた。何とか逃げようとしたが、抑え付けられて抵抗できず、初めてのキスを奪われてしまった。そして、灰田の手によって強引に処女を奪われた。
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