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第7章
第333話:飛空団
『ヤリュシャ族』は、『ワーロフ族』の里がダーバルド帝国の襲撃を受けた一連のゴタゴタの後、受け入れた種族の1つ。背中に一対の翼を持ち、広い空を自由に飛び回る唯一無二の種族だ。
彼らが得意とするのは、槍など長物を用いて、地上にいる敵を攻撃しては空へ退避し反撃を躱すというヒット・アンド・アウェイ戦法。この戦法も有用ではあるのだが、個々の身体能力で優る『ワーロフ族』の戦士は木などを足場にして飛び上がるし、遠距離攻撃が得意な敵からは地上にいるのと同様に攻撃を受ける。
そんなわけで、騎士団に組み込むにあたり少し困った事態になった。これまでの騎士たちと同じ部隊に置くには戦い方が大きく異なる反面、『ヤリュシャ族』だけの部隊では活躍できる場面が限られると考えられた。
問題意識は、『ヤリュシャ族』の戦士、改め騎士たちも感じていた。
そんな彼らが目をつけたのは、『赤竜』便だった。
私に仕える一環で、馬車の空中運搬をしてもらっている『赤竜』便。あくまで、私に従っているからこそ実現していたチート輸送で、『赤竜』がクルセイル大公領に属しているわけではなかった。
そこに、騎士団での立ち位置に悩む『ヤリュシャ族』が、無謀にもトライした。つまり、『赤竜』たちに、『ヤリュシャ族』の騎士の従魔として共に戦って欲しいと頼み込んだのだ。
最初に話を聞いた時、耳を疑ったのと同時に、かなり焦った。
『赤竜』は、『火炎竜族』、そして『古代火炎竜族』に従属しているとはいえ、そこら辺の魔獣とは比べ物にならない高位の生物、ドラゴンだ。
人の言葉も理解するし、誇りや名誉を重んじる。
そんな『赤竜』に対し、『ヤリュシャ族』の騎士は、「従え」と告げたのだ。『赤竜』が激怒して、『ヤリュシャ族』へ攻撃を加えても何ら不思議ではない、と考えた。
だが、これは私の杞憂、いや理解不足だった。武人、改め戦闘狂らの思考過程を。
私の目の前には、ボロボロになった『ヤリュシャ族』の騎士と、無傷の『赤竜』。
これだけ見れば私の杞憂通りなのだが、実態はまるで違う。
『ヤリュシャ族』の騎士は、槍一本で戦いに挑んだ。その際の文言は、「私と共にコトハ様のために戦ってほしい!」だ。
これを聞いた『赤竜』は、「ならば、己が力を見せてみよ!」とばかりに咆哮した。
そして、『ヤリュシャ族』の騎士による攻撃が続く。その間、『赤竜』は一切手を出さない。ただ、攻撃を受け止め、そして躱すだけ。
『ヤリュシャ族』の体力が限界に近づいたとき、『赤竜』が「今度はこちらからいくぞ」とばかりに、再び咆哮する。そして、突進をかました。
『ヤリュシャ族』の騎士は、これを回避するも、『赤竜』の翼が脚を掠め、バランスを崩し墜落した。
結果を見れば、『ヤリュシャ族』の完敗。全く歯が立たずに敗れた。
しかし、これは「戦い」、というよりは「試練」だ。誇り高き『赤竜』が、『ヤリュシャ族』を共に戦うパートナーとして認めるか、それを判断するための試練に過ぎない。そもそも、互いに本気で勝負した際の勝敗など目に見えているのだから。
そうして、『ヤリュシャ族』の騎士の多くが、『赤竜』に認められた。
後でホムラに聞いたところによれば、私が最初、『赤竜』便を頼んでから、一部の『赤竜』の間で、人型種の社会へ強い興味を抱いた者がいたそうだ。『半竜人』が生まれるきっかけになったのと同じような話だろうか。
この先、また『赤竜』便のお世話になることを見越してホムラに呼んでもらった『赤竜』たちは、そんな人型種社会へ興味を持った者たちだった。
そんなわけで、『ヤリュシャ族』と『赤竜』は、パートナーになった。
それぞれが、手合わせ、もとい「試練」の相手をパートナーにしている。大体、『赤竜』1体に対し、『ヤリュシャ族』の騎士4人の割合でチームを組んでいる。
彼らは、『赤竜』の背に乗り高速で移動し、空中から奇襲を仕掛ける戦法をあっという間にものにした。結構スピードあるんだけどね?
自力飛行も可能な、空挺部隊の完成だ。だが、『ヤリュシャ族』の功績はこれだけではなかった。
『赤竜』とパートナーになったことで、うちの空中輸送能力が格段に向上したのだ。
パートナーは、従魔契約とは違うようだが、対等な関係の契約として、魔力のパスが繋がるらしい。『ヤリュシャ族』の騎士は、パートナーである『赤竜』の名前を考え、『赤竜』をその名で呼ぶ。そうして築かれた魔力の繋がりは、両者の意思疎通をより高度なものへと押し上げた。
♢ ♢ ♢
バージョンアップした『赤竜』便は、正式に騎士団の一部隊となった。
もはや、騎士団とは、領軍のことをさすのだが、皆「騎士」と呼ばれることに誇りを持っているようなので、どれだけ規模が大きくなろうが、うちは騎士団であり、彼らは「騎士」だ。
部隊の番号は現在調整中のため未定だが、通称「飛空団」。団長は、『ヤリュシャ族』の戦士長だった若い女性の騎士で、名をシェニファーという。ボーイッシュというか、キリッとして格好いい感じ。ファンが増えそうな予感がする。
獣人族は、実力主義を前面に押し出しており、どの種族も戦闘集団を率いるのは、一番強い者だった。これは、身分に左右される人間の騎士団との大きな違いだろう。
種族ごとに戦闘能力順で見れば、圧倒的な身体能力を誇る『ワーロフ族』、木々の間を巧みに移動し効果的な一撃を与える『ランサー族』、「飛行」というアドバンテージを有効活用する『ヤリュシャ族』、そして素早さや危険察知能力に長ける『ライ族』の順になるが、『ライ族』も立派な戦闘種族だった。
閑話休題。
「飛空団」が正式に発足し、最初の任務は、ジャームル王国との国境沿いへ向かい、我が領へ移住する難民を移送することだった。
最初、いきなり「飛空団」を派遣することには、カイトとレーノが反対したんだけどね。
そりゃあ、『赤竜』、つまりドラゴンが編隊組んで飛来すれば、パニック必至なことくらい分かる。
とはいえ、例えば王都に行って、「飛空団」を紹介するとしても、その過程で同様にパニックになるのは同じ。それに、王都でお披露目しても、テレビのニュースで報道されるわけでもないし、辺境の地まで知れ渡ることなどない。
てなわけで、難民の移送及び護衛のため「飛空団」を筆頭に騎士団を派遣した。
『赤竜』20体が、それぞれ馬車を改造した40人ほどが乗れる“馬車”を抱え、背にパートナーとなった『ヤリュシャ族』の騎士が騎乗している。車両の中には数十人の騎士が入り、いつでも展開できるよう構えている。一応確認だが、攻めに行くわけではない。
そんな一団が出発して10日ほど。たった今帰還した。
次々着陸した車両から、同乗する騎士に先導され、難民たちが降車してくる。
笑顔な者は少なく、怯えている者が多い。命からがら逃げ出したかと思えば、ドラゴンが抱える車両の中に入れられて、改めて未知の場所だもんね。
そんな難民たちの中で・・・
「おおおっ! なんだべこりゃあ」
「身体は鋼では・・・、ないか。魔素が多いなぁ」
「武具も凄いぞ!?」
やかましいおっさんが5人いた。もう異色すぎる。
見た目からすると・・・、うん『ドワーフ』かな。
見た目とか関係なく騎士ゴーレムや武具に対するこのテンションはドランドの仲間だと思った。
横にいたドランドに目をやると、「やれやれ」といった様子で頷き、
「ボンブ!」
と叫んだ。
「ん? おおっ! ドランドか!」
呼ばれた1人のおっさんがドランドの声に気づき、目を白黒させ、一瞬硬直する。
そして、ドランドの方へ駆け寄ってきた。
ドランドはダーバルド帝国で奴隷として働かされ、目の前の彼はダーバルド帝国軍が迫るジャームル王国から脱出して。そんな2人の再会の熱い抱擁か?と思えば、
「うぐっ!?」
殴った。そりゃあ、もう、綺麗な右ストレート。腰の回転が綺麗だねぇー。出来映え点は満点!
なんて馬鹿なことを考えていると、吹っ飛ぶドランドが数回バウンドした後、態勢を立て直し、
「このクソ野郎! 何しやがる!」
今度はドランドが・・・
ああ、もう。
なんでいきなりこうなるの? 仲いいんじゃなかったの?
その後、しばらく続いた殴り合い・罵り合いは、ドランドの奥さんカベアさんの一喝で収まった。うん、強い。
「嬢ちゃん。いきなりすまねぇ。紹介させてくれ。こいつはボンブ。俺の弟弟子だ」
「ふざけんな。お前が弟弟子だ!」
同じ親方についていたってのは聞いてるけど・・・
「いい加減にしな!」
あ・・・
再びカベアさんに叱られようやく静かになったところで改めて自己紹介を受けた。
どっちが弟弟子なのかはともかく、ボンブさんはドランドと同じ親方のもとで共に腕を磨いたとのこと。先ほどいきなりぶん殴ったのは、しばらく行方が分からなかったドランドを心配した気持ちの表れらしい。うん。
他の4人もドランドと一緒に腕を振るっていたことがあるらしく、再開を喜んでいた。
「そんなわけで、あなたたちには、ドランドと一緒に、我が領の工房で活躍してもらえると嬉しいんだけど・・・」
「「「「「・・・」」」」」
何この沈黙・・・
「いいのか!?」
「つまり、つまり、あの、あの武具に触れると!?」
「それに騎士ゴーレム!」
ああ、良かった。
ったくビックリさせやがって。嬉しくて呆然としていたのね・・・
「ええ。そうよ。ドランドのところでね。秘密は守ってもらうし、ある程度は指示したものを作ってもらうけど。後は自由に研究だか開発だかしてもらって・・・」
「「「「「お願いします!」」」」」
うん。もういいや・・・
彼らが得意とするのは、槍など長物を用いて、地上にいる敵を攻撃しては空へ退避し反撃を躱すというヒット・アンド・アウェイ戦法。この戦法も有用ではあるのだが、個々の身体能力で優る『ワーロフ族』の戦士は木などを足場にして飛び上がるし、遠距離攻撃が得意な敵からは地上にいるのと同様に攻撃を受ける。
そんなわけで、騎士団に組み込むにあたり少し困った事態になった。これまでの騎士たちと同じ部隊に置くには戦い方が大きく異なる反面、『ヤリュシャ族』だけの部隊では活躍できる場面が限られると考えられた。
問題意識は、『ヤリュシャ族』の戦士、改め騎士たちも感じていた。
そんな彼らが目をつけたのは、『赤竜』便だった。
私に仕える一環で、馬車の空中運搬をしてもらっている『赤竜』便。あくまで、私に従っているからこそ実現していたチート輸送で、『赤竜』がクルセイル大公領に属しているわけではなかった。
そこに、騎士団での立ち位置に悩む『ヤリュシャ族』が、無謀にもトライした。つまり、『赤竜』たちに、『ヤリュシャ族』の騎士の従魔として共に戦って欲しいと頼み込んだのだ。
最初に話を聞いた時、耳を疑ったのと同時に、かなり焦った。
『赤竜』は、『火炎竜族』、そして『古代火炎竜族』に従属しているとはいえ、そこら辺の魔獣とは比べ物にならない高位の生物、ドラゴンだ。
人の言葉も理解するし、誇りや名誉を重んじる。
そんな『赤竜』に対し、『ヤリュシャ族』の騎士は、「従え」と告げたのだ。『赤竜』が激怒して、『ヤリュシャ族』へ攻撃を加えても何ら不思議ではない、と考えた。
だが、これは私の杞憂、いや理解不足だった。武人、改め戦闘狂らの思考過程を。
私の目の前には、ボロボロになった『ヤリュシャ族』の騎士と、無傷の『赤竜』。
これだけ見れば私の杞憂通りなのだが、実態はまるで違う。
『ヤリュシャ族』の騎士は、槍一本で戦いに挑んだ。その際の文言は、「私と共にコトハ様のために戦ってほしい!」だ。
これを聞いた『赤竜』は、「ならば、己が力を見せてみよ!」とばかりに咆哮した。
そして、『ヤリュシャ族』の騎士による攻撃が続く。その間、『赤竜』は一切手を出さない。ただ、攻撃を受け止め、そして躱すだけ。
『ヤリュシャ族』の体力が限界に近づいたとき、『赤竜』が「今度はこちらからいくぞ」とばかりに、再び咆哮する。そして、突進をかました。
『ヤリュシャ族』の騎士は、これを回避するも、『赤竜』の翼が脚を掠め、バランスを崩し墜落した。
結果を見れば、『ヤリュシャ族』の完敗。全く歯が立たずに敗れた。
しかし、これは「戦い」、というよりは「試練」だ。誇り高き『赤竜』が、『ヤリュシャ族』を共に戦うパートナーとして認めるか、それを判断するための試練に過ぎない。そもそも、互いに本気で勝負した際の勝敗など目に見えているのだから。
そうして、『ヤリュシャ族』の騎士の多くが、『赤竜』に認められた。
後でホムラに聞いたところによれば、私が最初、『赤竜』便を頼んでから、一部の『赤竜』の間で、人型種の社会へ強い興味を抱いた者がいたそうだ。『半竜人』が生まれるきっかけになったのと同じような話だろうか。
この先、また『赤竜』便のお世話になることを見越してホムラに呼んでもらった『赤竜』たちは、そんな人型種社会へ興味を持った者たちだった。
そんなわけで、『ヤリュシャ族』と『赤竜』は、パートナーになった。
それぞれが、手合わせ、もとい「試練」の相手をパートナーにしている。大体、『赤竜』1体に対し、『ヤリュシャ族』の騎士4人の割合でチームを組んでいる。
彼らは、『赤竜』の背に乗り高速で移動し、空中から奇襲を仕掛ける戦法をあっという間にものにした。結構スピードあるんだけどね?
自力飛行も可能な、空挺部隊の完成だ。だが、『ヤリュシャ族』の功績はこれだけではなかった。
『赤竜』とパートナーになったことで、うちの空中輸送能力が格段に向上したのだ。
パートナーは、従魔契約とは違うようだが、対等な関係の契約として、魔力のパスが繋がるらしい。『ヤリュシャ族』の騎士は、パートナーである『赤竜』の名前を考え、『赤竜』をその名で呼ぶ。そうして築かれた魔力の繋がりは、両者の意思疎通をより高度なものへと押し上げた。
♢ ♢ ♢
バージョンアップした『赤竜』便は、正式に騎士団の一部隊となった。
もはや、騎士団とは、領軍のことをさすのだが、皆「騎士」と呼ばれることに誇りを持っているようなので、どれだけ規模が大きくなろうが、うちは騎士団であり、彼らは「騎士」だ。
部隊の番号は現在調整中のため未定だが、通称「飛空団」。団長は、『ヤリュシャ族』の戦士長だった若い女性の騎士で、名をシェニファーという。ボーイッシュというか、キリッとして格好いい感じ。ファンが増えそうな予感がする。
獣人族は、実力主義を前面に押し出しており、どの種族も戦闘集団を率いるのは、一番強い者だった。これは、身分に左右される人間の騎士団との大きな違いだろう。
種族ごとに戦闘能力順で見れば、圧倒的な身体能力を誇る『ワーロフ族』、木々の間を巧みに移動し効果的な一撃を与える『ランサー族』、「飛行」というアドバンテージを有効活用する『ヤリュシャ族』、そして素早さや危険察知能力に長ける『ライ族』の順になるが、『ライ族』も立派な戦闘種族だった。
閑話休題。
「飛空団」が正式に発足し、最初の任務は、ジャームル王国との国境沿いへ向かい、我が領へ移住する難民を移送することだった。
最初、いきなり「飛空団」を派遣することには、カイトとレーノが反対したんだけどね。
そりゃあ、『赤竜』、つまりドラゴンが編隊組んで飛来すれば、パニック必至なことくらい分かる。
とはいえ、例えば王都に行って、「飛空団」を紹介するとしても、その過程で同様にパニックになるのは同じ。それに、王都でお披露目しても、テレビのニュースで報道されるわけでもないし、辺境の地まで知れ渡ることなどない。
てなわけで、難民の移送及び護衛のため「飛空団」を筆頭に騎士団を派遣した。
『赤竜』20体が、それぞれ馬車を改造した40人ほどが乗れる“馬車”を抱え、背にパートナーとなった『ヤリュシャ族』の騎士が騎乗している。車両の中には数十人の騎士が入り、いつでも展開できるよう構えている。一応確認だが、攻めに行くわけではない。
そんな一団が出発して10日ほど。たった今帰還した。
次々着陸した車両から、同乗する騎士に先導され、難民たちが降車してくる。
笑顔な者は少なく、怯えている者が多い。命からがら逃げ出したかと思えば、ドラゴンが抱える車両の中に入れられて、改めて未知の場所だもんね。
そんな難民たちの中で・・・
「おおおっ! なんだべこりゃあ」
「身体は鋼では・・・、ないか。魔素が多いなぁ」
「武具も凄いぞ!?」
やかましいおっさんが5人いた。もう異色すぎる。
見た目からすると・・・、うん『ドワーフ』かな。
見た目とか関係なく騎士ゴーレムや武具に対するこのテンションはドランドの仲間だと思った。
横にいたドランドに目をやると、「やれやれ」といった様子で頷き、
「ボンブ!」
と叫んだ。
「ん? おおっ! ドランドか!」
呼ばれた1人のおっさんがドランドの声に気づき、目を白黒させ、一瞬硬直する。
そして、ドランドの方へ駆け寄ってきた。
ドランドはダーバルド帝国で奴隷として働かされ、目の前の彼はダーバルド帝国軍が迫るジャームル王国から脱出して。そんな2人の再会の熱い抱擁か?と思えば、
「うぐっ!?」
殴った。そりゃあ、もう、綺麗な右ストレート。腰の回転が綺麗だねぇー。出来映え点は満点!
なんて馬鹿なことを考えていると、吹っ飛ぶドランドが数回バウンドした後、態勢を立て直し、
「このクソ野郎! 何しやがる!」
今度はドランドが・・・
ああ、もう。
なんでいきなりこうなるの? 仲いいんじゃなかったの?
その後、しばらく続いた殴り合い・罵り合いは、ドランドの奥さんカベアさんの一喝で収まった。うん、強い。
「嬢ちゃん。いきなりすまねぇ。紹介させてくれ。こいつはボンブ。俺の弟弟子だ」
「ふざけんな。お前が弟弟子だ!」
同じ親方についていたってのは聞いてるけど・・・
「いい加減にしな!」
あ・・・
再びカベアさんに叱られようやく静かになったところで改めて自己紹介を受けた。
どっちが弟弟子なのかはともかく、ボンブさんはドランドと同じ親方のもとで共に腕を磨いたとのこと。先ほどいきなりぶん殴ったのは、しばらく行方が分からなかったドランドを心配した気持ちの表れらしい。うん。
他の4人もドランドと一緒に腕を振るっていたことがあるらしく、再開を喜んでいた。
「そんなわけで、あなたたちには、ドランドと一緒に、我が領の工房で活躍してもらえると嬉しいんだけど・・・」
「「「「「・・・」」」」」
何この沈黙・・・
「いいのか!?」
「つまり、つまり、あの、あの武具に触れると!?」
「それに騎士ゴーレム!」
ああ、良かった。
ったくビックリさせやがって。嬉しくて呆然としていたのね・・・
「ええ。そうよ。ドランドのところでね。秘密は守ってもらうし、ある程度は指示したものを作ってもらうけど。後は自由に研究だか開発だかしてもらって・・・」
「「「「「お願いします!」」」」」
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