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第1章:異世界の森で生活開始
第21話:ヘビを処理しよう
私たちを襲ってきた、大きな黒いヘビを、なんとか倒すことができた。
その最中、どういうわけか、私の身体の半分以上が鱗に覆われ、手足がドラゴンのそれみたくなり、角が生えてきたが・・・・・・
まあ、それはいい。
原因らしきスキルも判明している。
その原因、『竜人化』のスキルについて考えたいが、いつまでも、ここにとどまるわけにもいかない。
今はまず、全員無事なことを喜ぼう。
・・・・・・いや、無事とはいえないか。
カイトがヘビに吹き飛ばされたときは、本当に怖かった。もし、カイトに何かあったらと思うと、危機が去った今でも、震えてくる。
ヘビに向かっていった、カイトにお説教したい気持ちはあるが、それも後回しだ。
ひとまず、このヘビを解体か、処理して、洞窟へ帰ろう。
そう思い、このヘビについて深く考える前に戦闘に突入したことを思い出した。
とりあえず、私のドラゴンの爪により、顔を切り裂かれたヘビを『鑑定』する。
♢ ♢ ♢
『グレイムラッドバイパー』
太古からその姿を変えずに生き続けている、巨大なヘビ型の魔獣。
成獣は全長200メートルを超える。
硬い皮膚と、強靱な身体、長く鋭い牙を持つ。
牙からは、強力な酸と、猛毒が分泌される。
『土魔法』を巧みに操り、地下に巣を作る。
♢ ♢ ♢
グレイムラッドバイパー、ね。
見た目以上の説明は、特に得られなかったが、名前が分かっただけでも前進だ。
これで、カイトに聞くことができる。
というわけで、カイトにグレイムラッドバイパーについて、知っているか聞いてみた。
「・・・・・・・・・ぐ、グレイムラッドバイパー、・・・・
確かに、大きさといい、特徴的な黄色い模様といい、地中から飛び出してきたこといい、伝説通りですね・・・・・・・」
「・・・えーっと、その様子だと、知ってるみたいね。っていうか、伝説?」
「・・・はい。グレイムラッドバイパーは、伝説上の魔獣です」
♢ ♢ ♢
その昔、グレイムラッドバイパーとドラゴンの戦いがありました。
戦いの舞台は、深い深い森の中。
グレイムラッドバイパーとドラゴンは、互いに魔法を打ち合い、身体をぶつけ合い、戦いました。
そのうち、2体の戦いの場所は段々と王国へと近づいて行きました。
国王が、2体を倒すために、討伐軍を派遣しました。討伐軍には近くの国の軍隊も参加しました。
しかし、出陣した討伐軍は、1人として帰ってきた人はいませんでした。
軍隊が出陣してから数日後、グレイムラッドバイパーが、王都へとやってきました。
グレイムラッドバイパーは、王都の壁を乗り越え、都にいた人を次々と食べていきました。建物は壊され、そこら中に穴を掘っていきます。
グレイムラッドバイパーが王都にやって来たその日の内に、王都から人はいなくなり、王都は消滅しました。
♢ ♢ ♢
カイトから聞いた、グレイムラッドバイパーに関する伝説は、こんな感じだ。
カイト達のいた国、『ラシアール王国』では、最も有名な伝説の1つらしい。
・・・というのも、このとき滅んだ国が、『ラシアール王国』の前身国らしい。そして、最初にグレイムラッドバイパーとドラゴンの戦っていた森こそ、ここ、クライスの大森林だというのが、一般的な見解らしい。
なんでも、そのグレイムラッドバイパーを退けた英雄こそ、王家の先祖だというのだ。
・・・どうも、王家のプロパガンダに使われている気がしないでもないが、別にどうでもいい。
問題なのは、目の前でカイトに解体されてるこの黒いヘビが、そのグレイムラッドバイパーだということだ。
ちなみに、カイトの解体道具であるファングラヴィットやフォレストタイガーの牙や爪を加工したナイフでは、グレイムラッドバイパーの皮膚を切ることはできなかった。なので、私のドラゴンの爪で、簡単に切り裂いてから、解体をお願いしている。この爪便利すぎる・・・
こいつの全長は、精々、20メートルってところなので、まだまだ子どもということだと思う。
そう、“子ども”なのだ。“子ども”ということは、生まれたと、いうことになる。
それが、今日なのか、数十年前なのかは分からない。異世界だし、子ども時代が数十年、数百年ある生き物がいたって不思議じゃない。
だが、最近生まれたのだとすると、厄介なことになる。
他にもまだ、グレイムラッドバイパーの子どもがいるかもしれないということになるからだ。
今回は、倒すことができたが、かなり危なかったのは間違いない。
それに、カイト達では確実に勝てない。
・・・洞窟の周りを調べて、安全策を考えないとな。
そう思い、解体中のカイト達へ意識を戻す。
まだ子どもとはいえ、20メートルもあるものを洞窟に持って帰るわけにはいかない。でかすぎる。
グレイムラッドバイパーの肉は食べることができるようなので、皮を剥いで、肉を切り分けていく。
グレイムラッドバイパーの肉が食べられることは、『鑑定』により分かった。
狩った獲物を解体し、肉を切り分けると、その肉ごとに食べることができるか、鑑定できるようになっていた。これにより、そもそも食用かどうか、そして腐ってはいないかを判別できるようになった。
そのおかげで、とりあえず、冷蔵して保管しておき、食べる前に『鑑定』することで、食べられるかを判断できるようになり、肉の貯蔵量が増えた。
とはいえ、全ての肉を保管することはできないので、身体の太い部分をいくつか選んで、切り出してく。
その他にも、皮や、牙、魔石を確保しておく。
そして、牙の付け根にあった、酸と毒の詰まった袋。
ここだけは、カイトの指示に従って、私が取り出した。
いまだに鱗の輝きが綺麗な、私の腕を突っ込んで取り出す方が、どうみても安全だ。
取り出した、酸袋と毒袋は、三重にした土の箱に入れて、持ち帰る。最初は、リンの『マジックボックス』に入れてもらおうかと思ったが、酸や毒が漏れ出したら大変なので、このドラゴンの腕で持ち帰ることにする。
解体が終わり、リンの食べたい部分を食べさせ、残骸を燃やして、洞窟へと帰った。
とにかく、今日は、とても疲れた。
『自動防御』が破られ、頭突きをされたときの痛みは、いつの間にか無くなっていた。『アマジュの実』を食べたわけでもないし、『自動回復』かな・・・
とはいえ、『自動回復』でも、身体の疲労や、精神的な疲れは回復しない。
帰って寝るしかない。
その最中、どういうわけか、私の身体の半分以上が鱗に覆われ、手足がドラゴンのそれみたくなり、角が生えてきたが・・・・・・
まあ、それはいい。
原因らしきスキルも判明している。
その原因、『竜人化』のスキルについて考えたいが、いつまでも、ここにとどまるわけにもいかない。
今はまず、全員無事なことを喜ぼう。
・・・・・・いや、無事とはいえないか。
カイトがヘビに吹き飛ばされたときは、本当に怖かった。もし、カイトに何かあったらと思うと、危機が去った今でも、震えてくる。
ヘビに向かっていった、カイトにお説教したい気持ちはあるが、それも後回しだ。
ひとまず、このヘビを解体か、処理して、洞窟へ帰ろう。
そう思い、このヘビについて深く考える前に戦闘に突入したことを思い出した。
とりあえず、私のドラゴンの爪により、顔を切り裂かれたヘビを『鑑定』する。
♢ ♢ ♢
『グレイムラッドバイパー』
太古からその姿を変えずに生き続けている、巨大なヘビ型の魔獣。
成獣は全長200メートルを超える。
硬い皮膚と、強靱な身体、長く鋭い牙を持つ。
牙からは、強力な酸と、猛毒が分泌される。
『土魔法』を巧みに操り、地下に巣を作る。
♢ ♢ ♢
グレイムラッドバイパー、ね。
見た目以上の説明は、特に得られなかったが、名前が分かっただけでも前進だ。
これで、カイトに聞くことができる。
というわけで、カイトにグレイムラッドバイパーについて、知っているか聞いてみた。
「・・・・・・・・・ぐ、グレイムラッドバイパー、・・・・
確かに、大きさといい、特徴的な黄色い模様といい、地中から飛び出してきたこといい、伝説通りですね・・・・・・・」
「・・・えーっと、その様子だと、知ってるみたいね。っていうか、伝説?」
「・・・はい。グレイムラッドバイパーは、伝説上の魔獣です」
♢ ♢ ♢
その昔、グレイムラッドバイパーとドラゴンの戦いがありました。
戦いの舞台は、深い深い森の中。
グレイムラッドバイパーとドラゴンは、互いに魔法を打ち合い、身体をぶつけ合い、戦いました。
そのうち、2体の戦いの場所は段々と王国へと近づいて行きました。
国王が、2体を倒すために、討伐軍を派遣しました。討伐軍には近くの国の軍隊も参加しました。
しかし、出陣した討伐軍は、1人として帰ってきた人はいませんでした。
軍隊が出陣してから数日後、グレイムラッドバイパーが、王都へとやってきました。
グレイムラッドバイパーは、王都の壁を乗り越え、都にいた人を次々と食べていきました。建物は壊され、そこら中に穴を掘っていきます。
グレイムラッドバイパーが王都にやって来たその日の内に、王都から人はいなくなり、王都は消滅しました。
♢ ♢ ♢
カイトから聞いた、グレイムラッドバイパーに関する伝説は、こんな感じだ。
カイト達のいた国、『ラシアール王国』では、最も有名な伝説の1つらしい。
・・・というのも、このとき滅んだ国が、『ラシアール王国』の前身国らしい。そして、最初にグレイムラッドバイパーとドラゴンの戦っていた森こそ、ここ、クライスの大森林だというのが、一般的な見解らしい。
なんでも、そのグレイムラッドバイパーを退けた英雄こそ、王家の先祖だというのだ。
・・・どうも、王家のプロパガンダに使われている気がしないでもないが、別にどうでもいい。
問題なのは、目の前でカイトに解体されてるこの黒いヘビが、そのグレイムラッドバイパーだということだ。
ちなみに、カイトの解体道具であるファングラヴィットやフォレストタイガーの牙や爪を加工したナイフでは、グレイムラッドバイパーの皮膚を切ることはできなかった。なので、私のドラゴンの爪で、簡単に切り裂いてから、解体をお願いしている。この爪便利すぎる・・・
こいつの全長は、精々、20メートルってところなので、まだまだ子どもということだと思う。
そう、“子ども”なのだ。“子ども”ということは、生まれたと、いうことになる。
それが、今日なのか、数十年前なのかは分からない。異世界だし、子ども時代が数十年、数百年ある生き物がいたって不思議じゃない。
だが、最近生まれたのだとすると、厄介なことになる。
他にもまだ、グレイムラッドバイパーの子どもがいるかもしれないということになるからだ。
今回は、倒すことができたが、かなり危なかったのは間違いない。
それに、カイト達では確実に勝てない。
・・・洞窟の周りを調べて、安全策を考えないとな。
そう思い、解体中のカイト達へ意識を戻す。
まだ子どもとはいえ、20メートルもあるものを洞窟に持って帰るわけにはいかない。でかすぎる。
グレイムラッドバイパーの肉は食べることができるようなので、皮を剥いで、肉を切り分けていく。
グレイムラッドバイパーの肉が食べられることは、『鑑定』により分かった。
狩った獲物を解体し、肉を切り分けると、その肉ごとに食べることができるか、鑑定できるようになっていた。これにより、そもそも食用かどうか、そして腐ってはいないかを判別できるようになった。
そのおかげで、とりあえず、冷蔵して保管しておき、食べる前に『鑑定』することで、食べられるかを判断できるようになり、肉の貯蔵量が増えた。
とはいえ、全ての肉を保管することはできないので、身体の太い部分をいくつか選んで、切り出してく。
その他にも、皮や、牙、魔石を確保しておく。
そして、牙の付け根にあった、酸と毒の詰まった袋。
ここだけは、カイトの指示に従って、私が取り出した。
いまだに鱗の輝きが綺麗な、私の腕を突っ込んで取り出す方が、どうみても安全だ。
取り出した、酸袋と毒袋は、三重にした土の箱に入れて、持ち帰る。最初は、リンの『マジックボックス』に入れてもらおうかと思ったが、酸や毒が漏れ出したら大変なので、このドラゴンの腕で持ち帰ることにする。
解体が終わり、リンの食べたい部分を食べさせ、残骸を燃やして、洞窟へと帰った。
とにかく、今日は、とても疲れた。
『自動防御』が破られ、頭突きをされたときの痛みは、いつの間にか無くなっていた。『アマジュの実』を食べたわけでもないし、『自動回復』かな・・・
とはいえ、『自動回復』でも、身体の疲労や、精神的な疲れは回復しない。
帰って寝るしかない。
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