106 / 361
第3章:変わりゆく生活
第99話:領都防衛1
しおりを挟む
「来たぞ! 戦闘用意!」
ファングラヴィットの接近を認識し、レーノさんの命令が下る。
陣地を形成し始めてから、それなりに時間があったので、準備万端だ。
第3部隊の面々は、散開し討ち漏らしが無いようにする。
この場における敗北事由は,魔獣を討ち漏らし,領都方面へ進まれることなのだ。
私たちは、第3部隊の面々よりは前に出て、とにかく数を減らす。
私とポーラは、石弾の弾幕を張る。
カイト、シャロン、マーラとスティアは遊撃で、1羽でも多く、ファングラヴィットを始末する。
ファングラヴィットが迫ってきた。
ふと思いつき、『竜人化』を発動しつつ、オーラを全開にする。
ゴーレム作りの際に、体内の魔力の流れを意識しコントロールできるようになったおかげで、オーラのコントロールも上手くなった。
前までは、『身体装甲』で覆わなければ、オーラを封じ込めることができなかったが、それをしなくても出し入れ自由になったのだ。
普段森では、オーラを振りまくと一定期間は魔獣が寄りつかなくなる。
それを期待してのことだった。
しかし、私のオーラよりも、魔道具の効果が強いらしく、100羽のファングラヴィットはほとんど欠けることなく、突進を継続していた。
「くっそ。逃げていってくれないか・・・」
「お姉ちゃん、オーラ出したの?」
「・・・うん。けど、意味なかったみたい」
「・・・そうだね」
「こいつらはまだ序の口だろうし、なるべく後ろに行かさないように、仕留めるよ!」
私がそう言うと、2人は深く頷き、戦闘態勢にはいった。
私とポーラの周りには、無数の石弾が展開される。
カイトは『身体強化』を発動し、巨大化したシャロンと、全速力で突撃するマーラ、スティアと一緒に、突撃していった。
私とポーラの放った石弾は、突進してくるファングラヴィットを両翼から撃破していく。
突撃した、カイトは、1羽1羽確実に急所を攻撃し、絶命させていく。
シャロンはファングラヴィットの中心で風の刃をばらまき、マーラとスティアは真っ直ぐに突っ走り、走路上のファングラヴィットを轢き殺し、踏み潰していく。
たった100羽ごときでは、まともな戦いにもならず、10分そこらで、片付いた。
結果、1羽たりとも、後ろに行かせることはなく、第3部隊に戦闘の機会を与えることはなかったのだった。
♢ ♢ ♢
~レーノ視点~
「・・・・・・凄まじいな」
目の前で起こった戦闘の様子を見ながら、そんな言葉が漏れた。
コトハ殿たちや、連れている従魔の魔獣たちが強いのは分かっていたが、正直、想像の遥か上だった。
多数の敵を同時に対処できるコトハ殿とポーラ殿。1羽ずつだが確実に撃破していくカイト殿。直線上に死体の山を築くマーラ殿とスティア殿。敵の中心で四方八方に攻撃を振りまくシャロン殿。
100羽という恐ろしい数のファングラヴィットを全滅させるのに、時間はかからなかった。
何度もファングラヴィットと戦った経験があるとはいえ、群れを成して突進してくるのでは話が違う。
当然、騎士たちにも恐怖の色が見えた。
そのため、「我々が領を守る最後の砦だ!」、「我々に民の命が掛かっている!」と、必死に鼓舞し続けたのだが、それ以前の話であった。
「レーノ様。ファングラヴィットは全滅したようです」
「その様だな。何名か送って、状態が良い個体は回収させろ。それ以外は、コトハ殿に頼んで焼却処分を。それから、アーマス様へ伝令を送れ」
「はっ!」
魔獣撃退後の処理も、既に話し合い済みなので、問題ない。
今後のことを考えれば、ファングラヴィットの素材は必要だ。
場合によっては、ランダル公爵率いる旧ラシアール王国軍、ジャームル王国軍との戦争になるのだから、戦力強化は欠かせない。
この戦争にも、コトハ殿たちが参戦してくれたら、とても助かるだろう。それに、ジャームル王国の貴族の屋敷に簡単に侵入し、調査活動をしたというレーベル殿に頼んで、ランダル公爵を秘密裏に処理できたら、戦争にならずに済むかもしれない。
しかし、この考えは、アーマス様が明確に否定していた。
コトハ殿たちには先の遠征で多大なる迷惑をかけている。にも関わらず、我々を助け、その後も交流を継続してくれた恩がある。
そして、カイト殿とポーラ殿。2人の家族は、ラシアール王国により殺されたのに、そのラシアール王国を救うための助力を求めるなど論外である。
オリアス団長含め、領の幹部はその意見に完全に賛成であり、コトハ殿たちに、こちらから助力を求めることはしないとの決定がされていた。
・・・・・・そもそも、領都の防衛を手伝ってくれているだけで、一生をかけても返すことのできない恩を受けているのだからな。
指示を出し終えた、第3部隊長が、
「それにしても、コトハ様方は凄まじいですね。最初、クライスの大森林に住んでいると聞いたときは、にわかには信じられませんでしたが、あの光景を見れば、嫌でも信じてしまいますな。防壁を構築された際も驚きましたが、それ以上ですね」
「・・・・・・ああ。あの程度の数では相手にならんようだな。だが、数が増えれば、当然討ち漏らしも出てくる。それに、ファングラヴィットよりも強力な魔獣が出現した場合には、コトハ殿たちにはそちらを対応してもらう必要がある。皆に再度気を引き締めるよう注意せよ」
「はっ!」
第3部隊では、ファングラヴィットに対処するのが限界だ。
そもそも、ファングラヴィットに対処できるというだけで、ラシアール王国では精鋭中の精鋭なのだ。
コトハ殿曰く、クライスの大森林にはフォレストタイガーはもちろん、それ以上に強い魔獣も生息しているらしい。
それらが攻めてきてからが、本番よな・・・・・・
♢ ♢ ♢
最初の襲撃は、あっけなく終了した。
ファングラヴィットは数え切れないくらい倒してきたし、今更苦労もしない。
騎士たちが、何羽かの状態の良い個体 —たぶんカイトが殺した個体— を回収したので、残りを燃やしてしまう。
私やポーラが仕留めた個体は、体中穴だらけだし、マーラやスティアが踏みつけた個体は、文字通りグチャグチャだ。
シャロンはおいしくいただいているしね。
後処理を終えて、一度陣地まで戻ろうとしていたとき、再び土煙が見え始め、大きな足音が聞こえてきた。
・・・・・・第二陣かな?
そう思い、音のする方向を見ると、先程と同じく、100羽近いファングラヴィットが向かってきているのが見えた。
・・・まあ、それはいい。
今回は別の参加メンバーもいたのだ。
ファングラヴィットが走っている上空を埋め尽くす黒い影、100頭近いツイバルドが飛んできているのだ。
「・・・・・・あれは、まずくない?」
「ツイバルドだよね。100頭くらいいる?」
「・・・うん。ツイバルドを騎士団に任せるわけにはいかないよね・・・」
「だと思うよ。魔法を使える人でも、飛び回ってるツイバルドに、魔法を当てるのは難しいし、数も多いから」
「だよねー・・・・・・」
仕方がない。
アイツらは、空中にとどまり、地上目がけて突進しては空中へ戻るという、ヒットアンドアウェイを得意とする。
また、上空から風の刃を乱射することもある。
そのため、シャロンみたいに空中にも突進できるか、私やポーラのように空中にも魔法で攻撃できないと、対処が難しい。
第3部隊が精鋭とはいえ、『人間』である彼らでは、そこまで魔法を操ることはできないし、もちろん飛ぶこともできない。
「マーラとスティアは、好きに突撃させるとして・・・、カイトは騎士団のとこまで戻って、一緒に戦って! 私とポーラ、シャロンで、ツイバルドの相手をするから!」
「了解!」
カイトは後ろへ下がった。
一方で、マーラたちは突進していく。
・・・・・・あの子たち、本当に突進好きよね。
「ポーラ、シャロン。うるさい鳥を、叩き落とすよ!」
「はーい!」
ポーラが元気よく声を上げ、シャロンが「了解!」とでも言うように吠えた。
ファングラヴィットの接近を認識し、レーノさんの命令が下る。
陣地を形成し始めてから、それなりに時間があったので、準備万端だ。
第3部隊の面々は、散開し討ち漏らしが無いようにする。
この場における敗北事由は,魔獣を討ち漏らし,領都方面へ進まれることなのだ。
私たちは、第3部隊の面々よりは前に出て、とにかく数を減らす。
私とポーラは、石弾の弾幕を張る。
カイト、シャロン、マーラとスティアは遊撃で、1羽でも多く、ファングラヴィットを始末する。
ファングラヴィットが迫ってきた。
ふと思いつき、『竜人化』を発動しつつ、オーラを全開にする。
ゴーレム作りの際に、体内の魔力の流れを意識しコントロールできるようになったおかげで、オーラのコントロールも上手くなった。
前までは、『身体装甲』で覆わなければ、オーラを封じ込めることができなかったが、それをしなくても出し入れ自由になったのだ。
普段森では、オーラを振りまくと一定期間は魔獣が寄りつかなくなる。
それを期待してのことだった。
しかし、私のオーラよりも、魔道具の効果が強いらしく、100羽のファングラヴィットはほとんど欠けることなく、突進を継続していた。
「くっそ。逃げていってくれないか・・・」
「お姉ちゃん、オーラ出したの?」
「・・・うん。けど、意味なかったみたい」
「・・・そうだね」
「こいつらはまだ序の口だろうし、なるべく後ろに行かさないように、仕留めるよ!」
私がそう言うと、2人は深く頷き、戦闘態勢にはいった。
私とポーラの周りには、無数の石弾が展開される。
カイトは『身体強化』を発動し、巨大化したシャロンと、全速力で突撃するマーラ、スティアと一緒に、突撃していった。
私とポーラの放った石弾は、突進してくるファングラヴィットを両翼から撃破していく。
突撃した、カイトは、1羽1羽確実に急所を攻撃し、絶命させていく。
シャロンはファングラヴィットの中心で風の刃をばらまき、マーラとスティアは真っ直ぐに突っ走り、走路上のファングラヴィットを轢き殺し、踏み潰していく。
たった100羽ごときでは、まともな戦いにもならず、10分そこらで、片付いた。
結果、1羽たりとも、後ろに行かせることはなく、第3部隊に戦闘の機会を与えることはなかったのだった。
♢ ♢ ♢
~レーノ視点~
「・・・・・・凄まじいな」
目の前で起こった戦闘の様子を見ながら、そんな言葉が漏れた。
コトハ殿たちや、連れている従魔の魔獣たちが強いのは分かっていたが、正直、想像の遥か上だった。
多数の敵を同時に対処できるコトハ殿とポーラ殿。1羽ずつだが確実に撃破していくカイト殿。直線上に死体の山を築くマーラ殿とスティア殿。敵の中心で四方八方に攻撃を振りまくシャロン殿。
100羽という恐ろしい数のファングラヴィットを全滅させるのに、時間はかからなかった。
何度もファングラヴィットと戦った経験があるとはいえ、群れを成して突進してくるのでは話が違う。
当然、騎士たちにも恐怖の色が見えた。
そのため、「我々が領を守る最後の砦だ!」、「我々に民の命が掛かっている!」と、必死に鼓舞し続けたのだが、それ以前の話であった。
「レーノ様。ファングラヴィットは全滅したようです」
「その様だな。何名か送って、状態が良い個体は回収させろ。それ以外は、コトハ殿に頼んで焼却処分を。それから、アーマス様へ伝令を送れ」
「はっ!」
魔獣撃退後の処理も、既に話し合い済みなので、問題ない。
今後のことを考えれば、ファングラヴィットの素材は必要だ。
場合によっては、ランダル公爵率いる旧ラシアール王国軍、ジャームル王国軍との戦争になるのだから、戦力強化は欠かせない。
この戦争にも、コトハ殿たちが参戦してくれたら、とても助かるだろう。それに、ジャームル王国の貴族の屋敷に簡単に侵入し、調査活動をしたというレーベル殿に頼んで、ランダル公爵を秘密裏に処理できたら、戦争にならずに済むかもしれない。
しかし、この考えは、アーマス様が明確に否定していた。
コトハ殿たちには先の遠征で多大なる迷惑をかけている。にも関わらず、我々を助け、その後も交流を継続してくれた恩がある。
そして、カイト殿とポーラ殿。2人の家族は、ラシアール王国により殺されたのに、そのラシアール王国を救うための助力を求めるなど論外である。
オリアス団長含め、領の幹部はその意見に完全に賛成であり、コトハ殿たちに、こちらから助力を求めることはしないとの決定がされていた。
・・・・・・そもそも、領都の防衛を手伝ってくれているだけで、一生をかけても返すことのできない恩を受けているのだからな。
指示を出し終えた、第3部隊長が、
「それにしても、コトハ様方は凄まじいですね。最初、クライスの大森林に住んでいると聞いたときは、にわかには信じられませんでしたが、あの光景を見れば、嫌でも信じてしまいますな。防壁を構築された際も驚きましたが、それ以上ですね」
「・・・・・・ああ。あの程度の数では相手にならんようだな。だが、数が増えれば、当然討ち漏らしも出てくる。それに、ファングラヴィットよりも強力な魔獣が出現した場合には、コトハ殿たちにはそちらを対応してもらう必要がある。皆に再度気を引き締めるよう注意せよ」
「はっ!」
第3部隊では、ファングラヴィットに対処するのが限界だ。
そもそも、ファングラヴィットに対処できるというだけで、ラシアール王国では精鋭中の精鋭なのだ。
コトハ殿曰く、クライスの大森林にはフォレストタイガーはもちろん、それ以上に強い魔獣も生息しているらしい。
それらが攻めてきてからが、本番よな・・・・・・
♢ ♢ ♢
最初の襲撃は、あっけなく終了した。
ファングラヴィットは数え切れないくらい倒してきたし、今更苦労もしない。
騎士たちが、何羽かの状態の良い個体 —たぶんカイトが殺した個体— を回収したので、残りを燃やしてしまう。
私やポーラが仕留めた個体は、体中穴だらけだし、マーラやスティアが踏みつけた個体は、文字通りグチャグチャだ。
シャロンはおいしくいただいているしね。
後処理を終えて、一度陣地まで戻ろうとしていたとき、再び土煙が見え始め、大きな足音が聞こえてきた。
・・・・・・第二陣かな?
そう思い、音のする方向を見ると、先程と同じく、100羽近いファングラヴィットが向かってきているのが見えた。
・・・まあ、それはいい。
今回は別の参加メンバーもいたのだ。
ファングラヴィットが走っている上空を埋め尽くす黒い影、100頭近いツイバルドが飛んできているのだ。
「・・・・・・あれは、まずくない?」
「ツイバルドだよね。100頭くらいいる?」
「・・・うん。ツイバルドを騎士団に任せるわけにはいかないよね・・・」
「だと思うよ。魔法を使える人でも、飛び回ってるツイバルドに、魔法を当てるのは難しいし、数も多いから」
「だよねー・・・・・・」
仕方がない。
アイツらは、空中にとどまり、地上目がけて突進しては空中へ戻るという、ヒットアンドアウェイを得意とする。
また、上空から風の刃を乱射することもある。
そのため、シャロンみたいに空中にも突進できるか、私やポーラのように空中にも魔法で攻撃できないと、対処が難しい。
第3部隊が精鋭とはいえ、『人間』である彼らでは、そこまで魔法を操ることはできないし、もちろん飛ぶこともできない。
「マーラとスティアは、好きに突撃させるとして・・・、カイトは騎士団のとこまで戻って、一緒に戦って! 私とポーラ、シャロンで、ツイバルドの相手をするから!」
「了解!」
カイトは後ろへ下がった。
一方で、マーラたちは突進していく。
・・・・・・あの子たち、本当に突進好きよね。
「ポーラ、シャロン。うるさい鳥を、叩き落とすよ!」
「はーい!」
ポーラが元気よく声を上げ、シャロンが「了解!」とでも言うように吠えた。
339
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【短編】花婿殿に姻族でサプライズしようと隠れていたら「愛することはない」って聞いたんだが。可愛い妹はあげません!
月野槐樹
ファンタジー
妹の結婚式前にサプライズをしようと姻族みんなで隠れていたら、
花婿殿が、「君を愛することはない!」と宣言してしまった。
姻族全員大騒ぎとなった
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
孤児による孤児のための孤児院経営!!! 異世界に転生したけど能力がわかりませんでした
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はフィル
異世界に転生できたんだけど何も能力がないと思っていて7歳まで路上で暮らしてた
なぜか両親の記憶がなくて何とか生きてきたけど、とうとう能力についてわかることになった
孤児として暮らしていたため孤児の苦しみがわかったので孤児院を作ることから始めます
さあ、チートの時間だ
転生メイドは絆されない ~あの子は私が育てます!~
志波 連
ファンタジー
息子と一緒に事故に遭い、母子で異世界に転生してしまったさおり。
自分には前世の記憶があるのに、息子は全く覚えていなかった。
しかも、愛息子はヘブンズ王国の第二王子に転生しているのに、自分はその王子付きのメイドという格差。
身分差故に、自分の息子に敬語で話し、無理な要求にも笑顔で応える日々。
しかし、そのあまりの傍若無人さにお母ちゃんはブチ切れた!
第二王子に厳しい躾を始めた一介のメイドの噂は王家の人々の耳にも入る。
側近たちは不敬だと騒ぐが、国王と王妃、そして第一王子はその奮闘を見守る。
厳しくも愛情あふれるメイドの姿に、第一王子は恋をする。
後継者争いや、反王家貴族の暗躍などを乗り越え、元親子は国の在り方さえ変えていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる