110 / 370
第3章:変わりゆく生活
第103話:領都防衛5
私と話をした後、バイズ辺境伯は怪我をした騎士を見舞い、レーノさんからより詳しい戦況を聞いていた。
カイトにも話をしてくれたようで、カイトの表情が、いくらか明るくなっていた。
最後に、騎士たちの前に立ち、演説を行った。
それほど長いものではなかったが、騎士たちの士気を上げるのには十分だったようだ。
バイズ辺境伯は領都へ戻り、カーラ侯爵らとの連絡、王都の正確な状況の把握、ジャームル王国の動静の調査を行う。
領都周辺の魔獣・魔物対策は、領にいた冒険者に強制依頼を出して、担わせるらしい。
領都周辺の魔獣・魔物は、クライスの大森林から出てくるものと比べて弱い。
今回は非常事態ということもあって、領軍用の武具を貸与したり、馬車や物資を融通したりして、なんとか対応させているらしい。
騎士団の第2部隊から第4部隊は、ここを中心にクライスの大森林に沿って展開し、魔獣・魔物への備えを継続する。
第1部隊と領軍の本体は、領の境界線に広く展開し、ランダル公爵や通ずる貴族の攻撃に備えている。
こうした陣容で、引き続き、防衛を継続することになったのだった。
♢ ♢ ♢
バイズ辺境伯が陣地を訪れてから、2週間が経った。
相変わらず、ファングラヴィットを中心とした魔獣の群れの襲撃や、ツイバルドの群れの襲撃があった。
他にも、フォレストタイガーが数頭現れたり、結構な大きさのスライムが出てくることもあった。
私たちで強い魔獣や魔物は相手をしつつ、騎士団の皆さんが必死に、数を減らしていくという戦法は相変わらずで、かなりハードだった。
私たちの中では、マーラがフォレストタイガーに噛みつかれて、かなり出血することがあり、冷や汗をかいたが、本人は気にせず撃退していた。
騎士団は、襲撃ごとに多数の怪我人と数人の死者を出し、徐々に戦闘に参加する数が減っている。
装備もどんどんボロボロになり、怪我を抱えたまま戦闘に参加している騎士も多くいる。
結構な量の魔法薬 ―アマジュの実で作った薬― も提供したのだが、ほとんど使い切ってしまっている。
レーベルに補充を頼んだので、もう少ししたら、届くと思うのだが・・・
レーベルは、少し前に突然現れた。
レーベルは空間の狭間を移動することができ、その裂け目が近くにあったらしい。
私たちの帰りが、予想よりも遅かったので様子を見に来がてら、拠点周りの報告に来たのだった。
空間の狭間の移動は、魔素を感じる能力をもっと高めることで、私にもできるようになるであろうとのことだった。
これが終わったら練習してみようかね・・・
レーベルの報告は大きく2つ。
まずは、拠点の話だ。
拠点にも多くの魔獣が押し寄せていたようで、一部侵入を許したとのこと。
当然、侵入した魔獣は始末されており、被害は少ないとのことだ。
次に森の入り口付近に配備していたゴーレム60体について。
完全に失念していたが、レーベルが上手くやってくれていた。
つまり、森の入り口をいくつかのブロックに分けて展開させ、森から出ようとする魔獣をできる限り始末していた。
倒したファングラヴィットやフォレストタイガーは結構な数だったようで、もし、ゴーレムを動かしていなかったらと思うと、ぞっとする。
レーベルにはアマジュの実で薬を大量に作り、ここまで持ってくるように頼んである。
ゴーレムは継続して、森の入り口付近での仕事。
レーベル本人には、拠点の防衛を引き続き任せておく。
最初はここに残ってもらおうかとも考えたが、拠点が荒らされたら困るし、今後に備えて薬の生産やゴーレムの修繕を頼んでおく。
少しして、レーベルが薬を持ってきてくれたことで、騎士たちの怪我も治り、なんとか持ちこたえることができている。
既に領都内の捜索は完了し、発見された魔道具は全て破壊されている。
レーベルの見解では、もうじき魔獣の襲撃は終わるだろうとのことだった。
曰く、この魔道具は、魔力を流して起動すると同時に、魔獣や魔物をおびき寄せるエネルギー波のようなものを、360度に放出する。
一度起動すれば、流した魔力が切れるまで定期的に放出される。
レーベルの確認した魔道具の構造と、クライスの大森林までの距離、魔道具の捜索隊が魔道具を発見した場所や発見した日時を考えると、最後に放たれたエネルギー波が、魔獣に到達したのは24時間ほど前と推測されるらしい。
エネルギー波は、拠点より遥かに南まで届くらしいが、それを受け取った魔獣が森を抜け、攻めてくるまでの時間を考慮すると、後1週間ほどで、最後になるだろうとのことだった。
この話はレーノさんにも伝えてあり、確実とは言えないまでも、終わりが見えてきたことで、騎士たちの士気や身体、装備や物資もなんとか持ちこたえられそうだと、安堵していた。
♢ ♢ ♢
レーベルの計算により、魔獣が攻めてくると思われる最終日。
今日を乗り切った後は、念のため1週間程度は陣地に止まり、様子を見た後、撤収に入る予定となっていた。
なんだかんだ、1か月近くここに駐留しており、かなり疲れてきた。
カイトやポーラも疲れが隠せなくなっている。
一方で、2人の戦闘能力がかなり上がっていると思われる。
・・・・・・そりゃ、毎日毎日山ほど魔獣と戦っているわけだし、驚くことでもないか。
そうして、気を引き締めて頑張ろうと思っていた矢先、地面が大きく揺れ出した。
日本に住んでいたときは、定期的に感じていた、地震だ。
それも、かなり揺れが大きく、立っているのが大変なほどだった。
私たちと同様に、騎士さんたちも状況が分からず、混乱状態だ。
群れの数が多い場合や、大きな魔獣が近づいてくるときに、地面が揺れることはあった。
しかし、それはここまで大きな揺れではなかった。
段々と揺れが大きくなり、続いて大きな音も聞こえるようになってきた。
「ガリッ、ガリッ」っという、なにかを削るような、掘るような音。
それが、遠くから聞こえてくる。
・・・・・・いや、違う。どんどん近づいてくる。
よく聞くと、音は地面から聞こえてきている。
最初に揺れを感じてから十数分後、揺れがかなり大きくなり、音も大きくなったところで、突如、揺れと音が消えた。
最後に音が聞こえていた方向を見るが、なんともない。
「・・・・・・揺れが、止まった?」
「そのようです。何が来るのかと、身構えておりましたが・・・」
私の独り言に、レーノさんが答える。
そのまま数分経過したが、揺れや音を感じることはなかった。
揺れや音の正体は不明だが、いつまでも戸惑っているわけにもいかない。
確実に何かが接近していたと思われるため、騎士が何組か、陣地周りの調査に派遣された。
音を聞くかぎり、地面を掘っているように思われたので、何か大きな魔獣が地中を進んでいた可能性が高い。
それを確認すべく、魔獣の進んだ証跡の調査が命じられたのだ。
私たちは、陣地に残り、待機だ。
少しして、調査に出ていた騎士の1組から、地面が隆起している場所があるとの報告が上がった。
レーノさんと一緒に、その場所を目指すことにした。
数分歩くと、目的の場所にたどり着いた。
そこには、半円のドーム型のような盛り上がった土が、グネグネと続いていた。
半円の直径は騎士が両手を広げたよりも、長い感じだ。
隆起している盛り土の長さは不明だが、直線距離にすれば、かなりの長さになりそうだった。
その両端は、丸みを帯びて閉ざされている。
・・・・・・嫌な予感がする。
どう考えても、半円状・・・、いや筒状の生き物が地中を通ったとしか思えない。
地中を進む中で、たまたま地上近くを通った感じだろう。
筒状のでかい生き物、そういって思いつくのは1つしかない・・・
「逃げて!」と叫ぼうとしたそのとき、再び地面が大きく揺れ、今度は立っていることができなかった。
みんながその場で体勢を崩し、同時に「ドンッ!」と鈍い大きな音が鳴り響いた。
それと同時に、土が一気に空中へ舞い上がった。
飛ばされた土や小石が降ってくる中、なんとか姿勢を立て直し、音のした場所を確認する。
土煙が晴れるにつれて見えてくる黒い影。
地面から真っ直ぐ上に伸びる、黒い身体。
その身体には、見覚えのある稲妻のような黄色い模様。
その先には、人の背丈ほどの長さがある、2本の鋭い牙を生やした大きな口。
顔を下に向けると、2つの赤い目が、光っている。
「・・・・・・グレイムラッドバイパー」
カイトにも話をしてくれたようで、カイトの表情が、いくらか明るくなっていた。
最後に、騎士たちの前に立ち、演説を行った。
それほど長いものではなかったが、騎士たちの士気を上げるのには十分だったようだ。
バイズ辺境伯は領都へ戻り、カーラ侯爵らとの連絡、王都の正確な状況の把握、ジャームル王国の動静の調査を行う。
領都周辺の魔獣・魔物対策は、領にいた冒険者に強制依頼を出して、担わせるらしい。
領都周辺の魔獣・魔物は、クライスの大森林から出てくるものと比べて弱い。
今回は非常事態ということもあって、領軍用の武具を貸与したり、馬車や物資を融通したりして、なんとか対応させているらしい。
騎士団の第2部隊から第4部隊は、ここを中心にクライスの大森林に沿って展開し、魔獣・魔物への備えを継続する。
第1部隊と領軍の本体は、領の境界線に広く展開し、ランダル公爵や通ずる貴族の攻撃に備えている。
こうした陣容で、引き続き、防衛を継続することになったのだった。
♢ ♢ ♢
バイズ辺境伯が陣地を訪れてから、2週間が経った。
相変わらず、ファングラヴィットを中心とした魔獣の群れの襲撃や、ツイバルドの群れの襲撃があった。
他にも、フォレストタイガーが数頭現れたり、結構な大きさのスライムが出てくることもあった。
私たちで強い魔獣や魔物は相手をしつつ、騎士団の皆さんが必死に、数を減らしていくという戦法は相変わらずで、かなりハードだった。
私たちの中では、マーラがフォレストタイガーに噛みつかれて、かなり出血することがあり、冷や汗をかいたが、本人は気にせず撃退していた。
騎士団は、襲撃ごとに多数の怪我人と数人の死者を出し、徐々に戦闘に参加する数が減っている。
装備もどんどんボロボロになり、怪我を抱えたまま戦闘に参加している騎士も多くいる。
結構な量の魔法薬 ―アマジュの実で作った薬― も提供したのだが、ほとんど使い切ってしまっている。
レーベルに補充を頼んだので、もう少ししたら、届くと思うのだが・・・
レーベルは、少し前に突然現れた。
レーベルは空間の狭間を移動することができ、その裂け目が近くにあったらしい。
私たちの帰りが、予想よりも遅かったので様子を見に来がてら、拠点周りの報告に来たのだった。
空間の狭間の移動は、魔素を感じる能力をもっと高めることで、私にもできるようになるであろうとのことだった。
これが終わったら練習してみようかね・・・
レーベルの報告は大きく2つ。
まずは、拠点の話だ。
拠点にも多くの魔獣が押し寄せていたようで、一部侵入を許したとのこと。
当然、侵入した魔獣は始末されており、被害は少ないとのことだ。
次に森の入り口付近に配備していたゴーレム60体について。
完全に失念していたが、レーベルが上手くやってくれていた。
つまり、森の入り口をいくつかのブロックに分けて展開させ、森から出ようとする魔獣をできる限り始末していた。
倒したファングラヴィットやフォレストタイガーは結構な数だったようで、もし、ゴーレムを動かしていなかったらと思うと、ぞっとする。
レーベルにはアマジュの実で薬を大量に作り、ここまで持ってくるように頼んである。
ゴーレムは継続して、森の入り口付近での仕事。
レーベル本人には、拠点の防衛を引き続き任せておく。
最初はここに残ってもらおうかとも考えたが、拠点が荒らされたら困るし、今後に備えて薬の生産やゴーレムの修繕を頼んでおく。
少しして、レーベルが薬を持ってきてくれたことで、騎士たちの怪我も治り、なんとか持ちこたえることができている。
既に領都内の捜索は完了し、発見された魔道具は全て破壊されている。
レーベルの見解では、もうじき魔獣の襲撃は終わるだろうとのことだった。
曰く、この魔道具は、魔力を流して起動すると同時に、魔獣や魔物をおびき寄せるエネルギー波のようなものを、360度に放出する。
一度起動すれば、流した魔力が切れるまで定期的に放出される。
レーベルの確認した魔道具の構造と、クライスの大森林までの距離、魔道具の捜索隊が魔道具を発見した場所や発見した日時を考えると、最後に放たれたエネルギー波が、魔獣に到達したのは24時間ほど前と推測されるらしい。
エネルギー波は、拠点より遥かに南まで届くらしいが、それを受け取った魔獣が森を抜け、攻めてくるまでの時間を考慮すると、後1週間ほどで、最後になるだろうとのことだった。
この話はレーノさんにも伝えてあり、確実とは言えないまでも、終わりが見えてきたことで、騎士たちの士気や身体、装備や物資もなんとか持ちこたえられそうだと、安堵していた。
♢ ♢ ♢
レーベルの計算により、魔獣が攻めてくると思われる最終日。
今日を乗り切った後は、念のため1週間程度は陣地に止まり、様子を見た後、撤収に入る予定となっていた。
なんだかんだ、1か月近くここに駐留しており、かなり疲れてきた。
カイトやポーラも疲れが隠せなくなっている。
一方で、2人の戦闘能力がかなり上がっていると思われる。
・・・・・・そりゃ、毎日毎日山ほど魔獣と戦っているわけだし、驚くことでもないか。
そうして、気を引き締めて頑張ろうと思っていた矢先、地面が大きく揺れ出した。
日本に住んでいたときは、定期的に感じていた、地震だ。
それも、かなり揺れが大きく、立っているのが大変なほどだった。
私たちと同様に、騎士さんたちも状況が分からず、混乱状態だ。
群れの数が多い場合や、大きな魔獣が近づいてくるときに、地面が揺れることはあった。
しかし、それはここまで大きな揺れではなかった。
段々と揺れが大きくなり、続いて大きな音も聞こえるようになってきた。
「ガリッ、ガリッ」っという、なにかを削るような、掘るような音。
それが、遠くから聞こえてくる。
・・・・・・いや、違う。どんどん近づいてくる。
よく聞くと、音は地面から聞こえてきている。
最初に揺れを感じてから十数分後、揺れがかなり大きくなり、音も大きくなったところで、突如、揺れと音が消えた。
最後に音が聞こえていた方向を見るが、なんともない。
「・・・・・・揺れが、止まった?」
「そのようです。何が来るのかと、身構えておりましたが・・・」
私の独り言に、レーノさんが答える。
そのまま数分経過したが、揺れや音を感じることはなかった。
揺れや音の正体は不明だが、いつまでも戸惑っているわけにもいかない。
確実に何かが接近していたと思われるため、騎士が何組か、陣地周りの調査に派遣された。
音を聞くかぎり、地面を掘っているように思われたので、何か大きな魔獣が地中を進んでいた可能性が高い。
それを確認すべく、魔獣の進んだ証跡の調査が命じられたのだ。
私たちは、陣地に残り、待機だ。
少しして、調査に出ていた騎士の1組から、地面が隆起している場所があるとの報告が上がった。
レーノさんと一緒に、その場所を目指すことにした。
数分歩くと、目的の場所にたどり着いた。
そこには、半円のドーム型のような盛り上がった土が、グネグネと続いていた。
半円の直径は騎士が両手を広げたよりも、長い感じだ。
隆起している盛り土の長さは不明だが、直線距離にすれば、かなりの長さになりそうだった。
その両端は、丸みを帯びて閉ざされている。
・・・・・・嫌な予感がする。
どう考えても、半円状・・・、いや筒状の生き物が地中を通ったとしか思えない。
地中を進む中で、たまたま地上近くを通った感じだろう。
筒状のでかい生き物、そういって思いつくのは1つしかない・・・
「逃げて!」と叫ぼうとしたそのとき、再び地面が大きく揺れ、今度は立っていることができなかった。
みんながその場で体勢を崩し、同時に「ドンッ!」と鈍い大きな音が鳴り響いた。
それと同時に、土が一気に空中へ舞い上がった。
飛ばされた土や小石が降ってくる中、なんとか姿勢を立て直し、音のした場所を確認する。
土煙が晴れるにつれて見えてくる黒い影。
地面から真っ直ぐ上に伸びる、黒い身体。
その身体には、見覚えのある稲妻のような黄色い模様。
その先には、人の背丈ほどの長さがある、2本の鋭い牙を生やした大きな口。
顔を下に向けると、2つの赤い目が、光っている。
「・・・・・・グレイムラッドバイパー」
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。