154 / 370
幕間:ガッドでの新生活
幕間⑩:シャロンのお手柄
~ポーラ視点~
コトハ姉ちゃんと離れて、ガッドに来て4ヶ月くらい。
ガッドに来てからは、政治や法律、貴族の勉強をしたり魔法の練習をしたり、初めてのことが一杯で楽しいことばかり。けど、最近はコトハ姉ちゃんに会いに帰りたいってよく思う。
お兄ちゃんは、冒険者としていろんな依頼を受けてお屋敷の外にいることが多いし、フォブス兄も一緒に行ってるし、最近はキアラ姉ちゃんも一緒だ。
キアラ姉ちゃんは2ヶ月くらい前にお兄ちゃんやフォブス兄が盗賊に捕らわれていたところを助けたエルフの女性。エルフについてはグレイさんから習ったけど、これまで会った人の中でも、コトハ姉ちゃんや『悪魔族』のレーベルたちを除いて魔力が多いと思う。だけど、キアラ姉ちゃんは魔法が使えないらしい。コトハ姉ちゃんに教わったイメージで魔法を使う方法も、魔法師団の人に教えてもらった呪文を唱える方法でも魔法は使えなかった。
よく分からないけど、キアラ姉ちゃんの魔力は多いのに、その魔力が流れていないような気がする。今度コトハ姉ちゃんに会ったら、お兄ちゃんはキアラ姉ちゃんのことを相談するつもりらしい。
♢ ♢ ♢
今日はレビンとシャロン、フォブス兄の弟のノリスとノリスの護衛をしている騎士さん2人と一緒に町の外に遊びに来ている。町から結構近いところに綺麗な湖があるらしいので、ノリスが案内してくれている。
「ノリス。後どのくらい?」
「もう少しだよ。少ししたら見えてくると思うよ」
「そっかー」
町からもそれほど離れてはいないので、私たちは歩きだ。見える範囲をシャロンが自由気ままに走り回っている。
ガッドでの生活が一番辛そうなのはシャロンだと思う。前までは、家の周りを自由に走り回ったり飛び回ったり、狩りをしたり木に向かって魔法の練習をしたりしていたけど、今ではほとんどの時間をお屋敷の裏で寝転がって過ごしている。
一度騎士団の訓練に敵役で参加したけど、シャロンが強すぎて訓練にならなかったみたい。
だから1週間に一度は町の外へ連れ出して、自由に走り回らせてあげようと思ってる。けど、お兄ちゃんたちやラムスおじさんは、騎士団の護衛がいないとダメだって言う。お願いし続けてレビンと護衛騎士が一緒ならオッケーって言ってくれた、でも正直、騎士より私の方が強いんだけどなー
湖に着いたので、その畔で休憩しながら、ノリスと一緒にレビンが持ってきてくれたお弁当を食べている。騎士さんたちは少し離れたところで休憩している。シャロンは湖に元気よく飛び込んだかと思えば、バシャバシャ泳いでいる。
「ポーラ。ここでよかった?」
ふと、ノリスがそんなことを聞いてきた。そういえば、どこでもいいから近くて綺麗な場所に連れてってとお願いしたっけ?
「うん! 涼しいし、湖綺麗だし。シャロンも嬉しそう」
「よかった。僕も一度通りかかったことがあっただけだったから。覚えていてよかったよ」
「うん。ありがと、ノリス」
それから勉強のこととか訓練のこととかいろいろ話した。
そんな中ノリスが、
「ポーラは嫌いな勉強とかあるの?」
と聞いてきた。一緒に勉強しているけど、最近は別々の内容だったことが多くてそんな話をすることもなかった気がする。
「うーん、なんだろう。ダンスは嫌いかなー。後、礼儀作法?の授業もつまんない」
「あー、なんとなく分かるかも。でも、将来使うでしょ?」
「使うの?」
「礼儀作法はもちろん、ダンスもパーティー出たりするときとかに使うんじゃない?」
「パーティー出るの?」
「い、いや、分かんないけど。貴族は、パーティーでいろんな人と話して仲良くなるもんだと思ってたけど。特に女性は、け、結婚相手を探したり?」
「うーん、面倒くさそう」
「でも結婚はするでしょ?」
「そうなの?」
「・・・・・・たぶん。貴族の結婚だと、貴族家の当主が決めることが多いけど」
「私もそれは習ったけどさ、コトハ姉ちゃんが私の結婚相手を決めるとかしないと思うよ?」
「・・・それは、そうだね」
「なんか面倒くさいし、今度会ったらノリスと結婚するって言っとくね」
「へっ!?」
「ん? 嫌?」
「嫌じゃ、ないけど・・・・・・」
「一番仲いいのノリスだし。いいでしょ?」
「・・・・・・い、いいけど」
結婚の話は習ったけど、政略結婚で、爵位がどうとか派閥がどうとか絶対面倒くさい。女性は1人としか結婚しないらしいし、ノリスと結婚すればいいよね。お兄ちゃんは、キアラさんと結婚するのかな? 仲いいと思うけど。今度コトハ姉ちゃんに伝えておかないと。
結婚の話をしてからノリスの様子が変だったけど、シャロンは満足そうだし私も綺麗な場所でお昼を食べられて満足だった。
そろそろ帰ろうかと思ってシャロンを呼び、帰ろうかとしていた時だった。
いきなりシャロンが「グルゥゥゥ」と低いうめき声を出しながら巨大化し、湖近くの茂みの方を睨みつけた。
「どうしたの?シャロン」
そう問いかけると、「敵がいる。あそこに3人」との念が伝わってきた。
シャロンの様子に気づいたレビンと騎士さんが警戒態勢を取る。レビンにシャロンから伝わってきた内容を伝えると、直ぐに騎士さんにも共有された。
シャロンは本当に危険な場合じゃ無ければ私が命令しない限り攻撃しない。町に入るときに私とコトハ姉ちゃんが言い聞かせた。強くない敵なら自分でなんとかできるし、レビンも一緒にいる。シャロンが暴れればその方が大惨事になってしまうから。
少し経ってもシャロンは相変わらずうなり声を上げている。それに魔法を直ぐに使えるように、魔力を集中させていた。あの茂みに何か危険な存在がいるのは間違いないし、ほっとくわけにもいかない。レビンと騎士さんが相談した結果、レビンが茂みを確認することになった。レビンは静かだし、華奢なので強そうには見えないけど、かなり強いから安心できる。
レビンが茂みに近づき、
「何者かは知りませんがそこにいるのは分かっています。おとなしく出てこなければ、向こうで今にも襲いかかりそうにしている子を送り込みますよ?」
と問いかけた。レビンでも余裕だろうけど、確かに今のシャロンは結構怖いと思う。私は安心だけどね。
レビンが話しかけてから少しして、2人の男が茂みから出てきた。胸当てや手足に防具を装備していて腰には剣を差している。冒険者の仕事をするときのお兄ちゃんやフォブス兄に似てるけど冒険者?
そう思った瞬間、2人が出てきたのとは少しズレた場所から男がもう1人飛び出してきた。最初に出てきた2人は武器を抜く素振りも無く両手を見せていたけど、この男は走りながら剣を抜いて、こちらに向かってきた。
・・・・・・・・・けど別に不意打ちでも何でも無い。茂みの中に3人いることはシャロンに教えてもらっていた。最初に2人しか出てこなかった時点で、騎士さん2人が警戒態勢を強め、シャロンはレビンがいるのとは別の場所を目で追っていた。
うちのシャロンを舐めないでよね!
「シャロン。いいよ」
私がそう言うと同時に、シャロンが右の前脚を振り上げてから振り下ろした。その瞬間、シャロンの得意技である『風刃』が放たれ、男の脚の両膝から下を切り落とした。
走っていた男は勢い余って前に倒れ込み、少ししてから血が吹き出る自分の脚を見て絶叫し、気を失った。それを見て言葉を失っていた最初の2人も、レビンがあっさり殴り倒して、意識を刈り取った。そう、レビンは魔法よりも殴ったり蹴ったりする方が得意なのだ。
シャロンが脚を飛ばした男は騎士さんが止血して、3人を私が『土魔法』で作った檻の中に閉じ込めた。どうするか迷ったけど、話を聞くために連れ帰る必要はある。だけど、一緒に連れて行くのは難しいし、かといってここに放置もできないとの結論になった。
結局、巨大化したシャロンの背中に私とノリス、レビンが乗って町に帰って、騎士団に援軍を頼むことにした。
シャロンにお願いして急いでもらったけど、久しぶりに私を乗せて嬉しいみたいで、たまに飛びながらかなり高速でお屋敷に戻ってくれた。
コトハ姉ちゃんと離れて、ガッドに来て4ヶ月くらい。
ガッドに来てからは、政治や法律、貴族の勉強をしたり魔法の練習をしたり、初めてのことが一杯で楽しいことばかり。けど、最近はコトハ姉ちゃんに会いに帰りたいってよく思う。
お兄ちゃんは、冒険者としていろんな依頼を受けてお屋敷の外にいることが多いし、フォブス兄も一緒に行ってるし、最近はキアラ姉ちゃんも一緒だ。
キアラ姉ちゃんは2ヶ月くらい前にお兄ちゃんやフォブス兄が盗賊に捕らわれていたところを助けたエルフの女性。エルフについてはグレイさんから習ったけど、これまで会った人の中でも、コトハ姉ちゃんや『悪魔族』のレーベルたちを除いて魔力が多いと思う。だけど、キアラ姉ちゃんは魔法が使えないらしい。コトハ姉ちゃんに教わったイメージで魔法を使う方法も、魔法師団の人に教えてもらった呪文を唱える方法でも魔法は使えなかった。
よく分からないけど、キアラ姉ちゃんの魔力は多いのに、その魔力が流れていないような気がする。今度コトハ姉ちゃんに会ったら、お兄ちゃんはキアラ姉ちゃんのことを相談するつもりらしい。
♢ ♢ ♢
今日はレビンとシャロン、フォブス兄の弟のノリスとノリスの護衛をしている騎士さん2人と一緒に町の外に遊びに来ている。町から結構近いところに綺麗な湖があるらしいので、ノリスが案内してくれている。
「ノリス。後どのくらい?」
「もう少しだよ。少ししたら見えてくると思うよ」
「そっかー」
町からもそれほど離れてはいないので、私たちは歩きだ。見える範囲をシャロンが自由気ままに走り回っている。
ガッドでの生活が一番辛そうなのはシャロンだと思う。前までは、家の周りを自由に走り回ったり飛び回ったり、狩りをしたり木に向かって魔法の練習をしたりしていたけど、今ではほとんどの時間をお屋敷の裏で寝転がって過ごしている。
一度騎士団の訓練に敵役で参加したけど、シャロンが強すぎて訓練にならなかったみたい。
だから1週間に一度は町の外へ連れ出して、自由に走り回らせてあげようと思ってる。けど、お兄ちゃんたちやラムスおじさんは、騎士団の護衛がいないとダメだって言う。お願いし続けてレビンと護衛騎士が一緒ならオッケーって言ってくれた、でも正直、騎士より私の方が強いんだけどなー
湖に着いたので、その畔で休憩しながら、ノリスと一緒にレビンが持ってきてくれたお弁当を食べている。騎士さんたちは少し離れたところで休憩している。シャロンは湖に元気よく飛び込んだかと思えば、バシャバシャ泳いでいる。
「ポーラ。ここでよかった?」
ふと、ノリスがそんなことを聞いてきた。そういえば、どこでもいいから近くて綺麗な場所に連れてってとお願いしたっけ?
「うん! 涼しいし、湖綺麗だし。シャロンも嬉しそう」
「よかった。僕も一度通りかかったことがあっただけだったから。覚えていてよかったよ」
「うん。ありがと、ノリス」
それから勉強のこととか訓練のこととかいろいろ話した。
そんな中ノリスが、
「ポーラは嫌いな勉強とかあるの?」
と聞いてきた。一緒に勉強しているけど、最近は別々の内容だったことが多くてそんな話をすることもなかった気がする。
「うーん、なんだろう。ダンスは嫌いかなー。後、礼儀作法?の授業もつまんない」
「あー、なんとなく分かるかも。でも、将来使うでしょ?」
「使うの?」
「礼儀作法はもちろん、ダンスもパーティー出たりするときとかに使うんじゃない?」
「パーティー出るの?」
「い、いや、分かんないけど。貴族は、パーティーでいろんな人と話して仲良くなるもんだと思ってたけど。特に女性は、け、結婚相手を探したり?」
「うーん、面倒くさそう」
「でも結婚はするでしょ?」
「そうなの?」
「・・・・・・たぶん。貴族の結婚だと、貴族家の当主が決めることが多いけど」
「私もそれは習ったけどさ、コトハ姉ちゃんが私の結婚相手を決めるとかしないと思うよ?」
「・・・それは、そうだね」
「なんか面倒くさいし、今度会ったらノリスと結婚するって言っとくね」
「へっ!?」
「ん? 嫌?」
「嫌じゃ、ないけど・・・・・・」
「一番仲いいのノリスだし。いいでしょ?」
「・・・・・・い、いいけど」
結婚の話は習ったけど、政略結婚で、爵位がどうとか派閥がどうとか絶対面倒くさい。女性は1人としか結婚しないらしいし、ノリスと結婚すればいいよね。お兄ちゃんは、キアラさんと結婚するのかな? 仲いいと思うけど。今度コトハ姉ちゃんに伝えておかないと。
結婚の話をしてからノリスの様子が変だったけど、シャロンは満足そうだし私も綺麗な場所でお昼を食べられて満足だった。
そろそろ帰ろうかと思ってシャロンを呼び、帰ろうかとしていた時だった。
いきなりシャロンが「グルゥゥゥ」と低いうめき声を出しながら巨大化し、湖近くの茂みの方を睨みつけた。
「どうしたの?シャロン」
そう問いかけると、「敵がいる。あそこに3人」との念が伝わってきた。
シャロンの様子に気づいたレビンと騎士さんが警戒態勢を取る。レビンにシャロンから伝わってきた内容を伝えると、直ぐに騎士さんにも共有された。
シャロンは本当に危険な場合じゃ無ければ私が命令しない限り攻撃しない。町に入るときに私とコトハ姉ちゃんが言い聞かせた。強くない敵なら自分でなんとかできるし、レビンも一緒にいる。シャロンが暴れればその方が大惨事になってしまうから。
少し経ってもシャロンは相変わらずうなり声を上げている。それに魔法を直ぐに使えるように、魔力を集中させていた。あの茂みに何か危険な存在がいるのは間違いないし、ほっとくわけにもいかない。レビンと騎士さんが相談した結果、レビンが茂みを確認することになった。レビンは静かだし、華奢なので強そうには見えないけど、かなり強いから安心できる。
レビンが茂みに近づき、
「何者かは知りませんがそこにいるのは分かっています。おとなしく出てこなければ、向こうで今にも襲いかかりそうにしている子を送り込みますよ?」
と問いかけた。レビンでも余裕だろうけど、確かに今のシャロンは結構怖いと思う。私は安心だけどね。
レビンが話しかけてから少しして、2人の男が茂みから出てきた。胸当てや手足に防具を装備していて腰には剣を差している。冒険者の仕事をするときのお兄ちゃんやフォブス兄に似てるけど冒険者?
そう思った瞬間、2人が出てきたのとは少しズレた場所から男がもう1人飛び出してきた。最初に出てきた2人は武器を抜く素振りも無く両手を見せていたけど、この男は走りながら剣を抜いて、こちらに向かってきた。
・・・・・・・・・けど別に不意打ちでも何でも無い。茂みの中に3人いることはシャロンに教えてもらっていた。最初に2人しか出てこなかった時点で、騎士さん2人が警戒態勢を強め、シャロンはレビンがいるのとは別の場所を目で追っていた。
うちのシャロンを舐めないでよね!
「シャロン。いいよ」
私がそう言うと同時に、シャロンが右の前脚を振り上げてから振り下ろした。その瞬間、シャロンの得意技である『風刃』が放たれ、男の脚の両膝から下を切り落とした。
走っていた男は勢い余って前に倒れ込み、少ししてから血が吹き出る自分の脚を見て絶叫し、気を失った。それを見て言葉を失っていた最初の2人も、レビンがあっさり殴り倒して、意識を刈り取った。そう、レビンは魔法よりも殴ったり蹴ったりする方が得意なのだ。
シャロンが脚を飛ばした男は騎士さんが止血して、3人を私が『土魔法』で作った檻の中に閉じ込めた。どうするか迷ったけど、話を聞くために連れ帰る必要はある。だけど、一緒に連れて行くのは難しいし、かといってここに放置もできないとの結論になった。
結局、巨大化したシャロンの背中に私とノリス、レビンが乗って町に帰って、騎士団に援軍を頼むことにした。
シャロンにお願いして急いでもらったけど、久しぶりに私を乗せて嬉しいみたいで、たまに飛びながらかなり高速でお屋敷に戻ってくれた。
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。