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第5章:建国式典
第233話:ギルドの英雄
~ダイン視点~
ユイハさんたちをミィーナたちに任せた俺とララシャは、ギルドを出て知り合いの貴族であるマイナム、レンドン子爵の屋敷に向かった。
「ダイン。相変わらず面倒ごとばっかり持ってくるわね・・・」
ララシャにそんな愚痴を言われるが、俺に言われても困る。
「俺に言うなよ。そもそも、ミィーナが俺んとこに連れてきたのが始まりだ」
言い返しながら、「それは違うな」と自答する。ミィーナは、俺がマスターを務めるギルド支部に所属している冒険者なわけで、自分で抱えきれないトラブルが起きれば、俺に投げるのは当然だ。
「何言ってんのよ・・・。あんたギルドマスターでしょ・・・」
やはり、そう呆れられる。
「分かってるっての・・・」
「私が言ってるのは、直接マイナムの所に行きなさいよってこと」
「言いたいことは分かるがな・・・。さすがに、ダーバルド帝国からの脱走者。しかも、召喚されたとかいう特大の爆弾付きだ。俺1人で抱えるには、持て余すぜ。それに、俺にはユイハさんたちの話を100%信じるのは難しかったからな。連れてきて良かったと思ってる」
「はぁー・・・・・・。まあ、いいわ。何を言っても今更ね。マイナムが信じてくれるといいけど・・・」
言い合いをしながら馬車に揺られること少し、貴族の屋敷が建ち並ぶ区画にあるレンドン子爵邸に到着した。
門番に簡単に用件を伝え、マイナムへの取り次ぎを頼む。
少しして、門が開かれ中へと通された。
屋敷の中では、使用人が慌ただしく動き回っていた。建国式典に合わせて国中の貴族が集まっている。多くがラシアール王国時代から貴族だったとはいえ、新たな国家になる。貴族間の力関係はこれから決まる面もあるのだろう。特に子爵から伯爵への陞爵が噂されているレンドン子爵家にとっては、これから数日の動きが今後を大きく左右することになる。
貴族とは面倒なものだと思うと同時に、そんな大切な時期に面倒ごとを持ち込むことを申し訳なくも思う。しかし、俺とララシャにとって頼れる貴族はマイナムだけなので、腹をくくって押しつけるしかない。
通された部屋で待つこと小一時間。出された紅茶が冷めた頃に、扉が開いた。
「待たせてスマン。久しぶりだな、ダイン、ララシャ。また、お前らが一緒に居るところを見ることができて嬉しいぞ」
ニヤニヤしながら入ってきた男は、向かいのソファーにドカッ!と座ると、こちらを見てそう呟く。
「やかましい。お前はそれしかないのか・・・」
昔からこの手の話が大好きなこの男には少しうんざりする。
「相変わらずね、マイナム・・・」
横に座るララシャも呆れたような声で返す。
そんな俺たちの様子を歯牙にも掛けず、
「ほっとけ。貴族なんかやってると、こんな楽しい色恋沙汰は珍しいからな。どこもかしこも政略結婚ばかりだ。もちろん上手くいって仲の良い夫婦となるところもあるが、義務的に夫婦をしているだけのところも多い。それでは、つまらんだろ?」
「ぬかせ。お前がまさに上手くいった例じゃねぇか」
「ああ。恵まれていたさ」
こんなくだらない話を、言葉遣いも気にせずできる関係なのは、居心地がいい。仕事柄、貴族に説明をしたり、助力を求めたりする場面は多々ある。毎度毎度、作法やら相手の貴族の立場やらを気にする必要があり、心底面倒なわけだ。貴族だから仕方がないと割り切ってはいるが、マイナムと話す際の気楽さを思えば、憂鬱なものだ。
雑談もそこそこに、本題へ入る。
「楽しいおしゃべりを続けたいが、あまり時間が無い。悪いが本題に入ってくれるか?」
マイナムがそう切り出した。
俺とララシャも頷き、ユイハさんの話をする。
俺たちの話を聞いて、
「・・・・・・・・・・・・マジか?」
「マジだ。いや、お前のその反応は分かるが」
「少なくとも、私が見た魔力の質からすると、彼女たちの話は本当だと思うわ。私は信じているわ」
「俺もだ」
「・・・・・・そうか。いや、お前らがそう確信を持って言うのなら、俺も信じるさ。ララシャの魔力を見抜く目も、ダインの人を見る目も信じてる。だが、そうか・・・」
「助かるよ」
思ったよりも信じてくれるのが早くて助かった。だが、大変なのはここからか・・・
「それで、マイナム。この話を、お偉方に伝えることはできるか? 彼女たちを保護してほしいのはもちろん、情報をきちんと取り扱ってくれる貴族に心当たりはあるか?」
マイナムを尋ねた本題を切り出す。
マイナムが取り次ぎ可能な貴族で、なるべく国の中枢に位置する貴族に話をする必要がある。
「そう、だなぁー・・・・・・」
と、眉間を押さえ渋い顔をするマイナム。
少し考え、
「ルスタル伯爵、はどうだ?」
と1人の名前をあげるマイナム。
「ルスタル伯爵か。もちろん知ってる。“炎槍使いのボルドウェイ”、20年ほど前までプラチナランク冒険者として各国を渡り歩き、数々の魔獣・魔物を討伐したというギルドの英雄だな。知り合いなのか?」
「そうだ。以前、仕事で縁があってな。それ以来、お世話になってる。ルスタル伯爵家は代々武人揃いだし、カーラルド王家との繋がりも強い。カーラルド王国でも軍部の中核に入ることだろう。この話をする相手としては、最適だと思うが・・・」
思ってたよりもマイナムの人脈は頼りになりそうだった。
確かに、ルスタル伯爵は優秀な御方だと聞くし、ギルドの人間としては信頼できるひとに違いない。
「いいな。俺としては、是非頼みたいところだ」
「私もよ。“炎槍使いのボルドウェイ”なら、信頼できるわね」
ララシャも同意する。
「よし、分かった。それじゃあ早速、ルスタル伯爵に面会の申し込みをしてくる。待っててくれ」
そう言って部屋を出て行くマイナム。
マイナムを見送り、
「どうにか、中枢の貴族に話ができそうだな」
「そうね。冒険者引退後にルスタル伯爵に会ったことがあるけど、あの御仁ならこの情報を正しく扱ってくれると思うわ。それに、彼女たちの身の安全も保証してくれるでしょう」
「だな」
少しして、ルスタル伯爵に面会を申し込みに使者を送ったとマイナムが戻ってきた。
面会の日取りが決まり次第連絡をもらうことにして、今日はマイナムの屋敷を後にした。
♢ ♢ ♢
翌朝、ギルドにある客室で目覚め、朝支度を済ませようとしていると、いきなり扉が勢いよく開けられた。
「ダイン! 急いで用意して!」
叫びながら飛び込んできたのはララシャだ。既に用意を済ませているらしい。相変わらず綺麗だが、それどころではない。
「ララシャ! 朝から何の用だ! しかも部屋に飛び込んでくるなんて・・・」
「やかましい。さっきマイナムの使者から連絡があったのよ。今からマイナムの屋敷に行くわよ。ルスタル伯爵が、私たちの話を聞いてくれるらしいわ! お忙しいらしくて、朝一でってことなの」
「何だと!? ・・・・・・分かった。ミィーナたちは・・・」
「もう準備してるわよ。ユイハさんたちもね。あんたが一番遅れてるの! 急いでちょうだい!」
「お、おう」
凄い剣幕でまくし立てるララシャに思わず気圧されてしまったが、何だか懐かしい気持ちにもなった。
急いで準備を整え、馬車に乗り込んでマイナムの屋敷を目指す。
昨日と同じ門から敷地に入ると、既に馬車が3台用意されていた。
俺たちが馬車から降りると、
「おお、来たな。・・・それで、後ろの女性たちが?」
「ああ。こっちが、発見者である冒険者パーティのラヴァの娘だ。そして奥の4人が、件の女性たちだ」
「そうか・・・。私は、マイナム・フォン・レンドン。子爵位を賜っておる。事情はダインとララシャから聞いた。私は、お主らの話を全面的に信じておる。故に、ルスタル伯爵閣下に面会を申し込み、ご了承を得た。うちの馬車で王城へ行き、そこで伯爵閣下にお目に掛かる予定だ。後ろの2台に分かれて乗ってくれ」
「はい。ありがとうございます」
ミィーナが代表して返事と礼をして、9人が後ろの2台の馬車に分かれて乗り込んだ。
「ダインとララシャは私と一緒に前に。詳しい打ち合わせを」
「ああ」
「了解よ」
ユイハさんたちをミィーナたちに任せた俺とララシャは、ギルドを出て知り合いの貴族であるマイナム、レンドン子爵の屋敷に向かった。
「ダイン。相変わらず面倒ごとばっかり持ってくるわね・・・」
ララシャにそんな愚痴を言われるが、俺に言われても困る。
「俺に言うなよ。そもそも、ミィーナが俺んとこに連れてきたのが始まりだ」
言い返しながら、「それは違うな」と自答する。ミィーナは、俺がマスターを務めるギルド支部に所属している冒険者なわけで、自分で抱えきれないトラブルが起きれば、俺に投げるのは当然だ。
「何言ってんのよ・・・。あんたギルドマスターでしょ・・・」
やはり、そう呆れられる。
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「はぁー・・・・・・。まあ、いいわ。何を言っても今更ね。マイナムが信じてくれるといいけど・・・」
言い合いをしながら馬車に揺られること少し、貴族の屋敷が建ち並ぶ区画にあるレンドン子爵邸に到着した。
門番に簡単に用件を伝え、マイナムへの取り次ぎを頼む。
少しして、門が開かれ中へと通された。
屋敷の中では、使用人が慌ただしく動き回っていた。建国式典に合わせて国中の貴族が集まっている。多くがラシアール王国時代から貴族だったとはいえ、新たな国家になる。貴族間の力関係はこれから決まる面もあるのだろう。特に子爵から伯爵への陞爵が噂されているレンドン子爵家にとっては、これから数日の動きが今後を大きく左右することになる。
貴族とは面倒なものだと思うと同時に、そんな大切な時期に面倒ごとを持ち込むことを申し訳なくも思う。しかし、俺とララシャにとって頼れる貴族はマイナムだけなので、腹をくくって押しつけるしかない。
通された部屋で待つこと小一時間。出された紅茶が冷めた頃に、扉が開いた。
「待たせてスマン。久しぶりだな、ダイン、ララシャ。また、お前らが一緒に居るところを見ることができて嬉しいぞ」
ニヤニヤしながら入ってきた男は、向かいのソファーにドカッ!と座ると、こちらを見てそう呟く。
「やかましい。お前はそれしかないのか・・・」
昔からこの手の話が大好きなこの男には少しうんざりする。
「相変わらずね、マイナム・・・」
横に座るララシャも呆れたような声で返す。
そんな俺たちの様子を歯牙にも掛けず、
「ほっとけ。貴族なんかやってると、こんな楽しい色恋沙汰は珍しいからな。どこもかしこも政略結婚ばかりだ。もちろん上手くいって仲の良い夫婦となるところもあるが、義務的に夫婦をしているだけのところも多い。それでは、つまらんだろ?」
「ぬかせ。お前がまさに上手くいった例じゃねぇか」
「ああ。恵まれていたさ」
こんなくだらない話を、言葉遣いも気にせずできる関係なのは、居心地がいい。仕事柄、貴族に説明をしたり、助力を求めたりする場面は多々ある。毎度毎度、作法やら相手の貴族の立場やらを気にする必要があり、心底面倒なわけだ。貴族だから仕方がないと割り切ってはいるが、マイナムと話す際の気楽さを思えば、憂鬱なものだ。
雑談もそこそこに、本題へ入る。
「楽しいおしゃべりを続けたいが、あまり時間が無い。悪いが本題に入ってくれるか?」
マイナムがそう切り出した。
俺とララシャも頷き、ユイハさんの話をする。
俺たちの話を聞いて、
「・・・・・・・・・・・・マジか?」
「マジだ。いや、お前のその反応は分かるが」
「少なくとも、私が見た魔力の質からすると、彼女たちの話は本当だと思うわ。私は信じているわ」
「俺もだ」
「・・・・・・そうか。いや、お前らがそう確信を持って言うのなら、俺も信じるさ。ララシャの魔力を見抜く目も、ダインの人を見る目も信じてる。だが、そうか・・・」
「助かるよ」
思ったよりも信じてくれるのが早くて助かった。だが、大変なのはここからか・・・
「それで、マイナム。この話を、お偉方に伝えることはできるか? 彼女たちを保護してほしいのはもちろん、情報をきちんと取り扱ってくれる貴族に心当たりはあるか?」
マイナムを尋ねた本題を切り出す。
マイナムが取り次ぎ可能な貴族で、なるべく国の中枢に位置する貴族に話をする必要がある。
「そう、だなぁー・・・・・・」
と、眉間を押さえ渋い顔をするマイナム。
少し考え、
「ルスタル伯爵、はどうだ?」
と1人の名前をあげるマイナム。
「ルスタル伯爵か。もちろん知ってる。“炎槍使いのボルドウェイ”、20年ほど前までプラチナランク冒険者として各国を渡り歩き、数々の魔獣・魔物を討伐したというギルドの英雄だな。知り合いなのか?」
「そうだ。以前、仕事で縁があってな。それ以来、お世話になってる。ルスタル伯爵家は代々武人揃いだし、カーラルド王家との繋がりも強い。カーラルド王国でも軍部の中核に入ることだろう。この話をする相手としては、最適だと思うが・・・」
思ってたよりもマイナムの人脈は頼りになりそうだった。
確かに、ルスタル伯爵は優秀な御方だと聞くし、ギルドの人間としては信頼できるひとに違いない。
「いいな。俺としては、是非頼みたいところだ」
「私もよ。“炎槍使いのボルドウェイ”なら、信頼できるわね」
ララシャも同意する。
「よし、分かった。それじゃあ早速、ルスタル伯爵に面会の申し込みをしてくる。待っててくれ」
そう言って部屋を出て行くマイナム。
マイナムを見送り、
「どうにか、中枢の貴族に話ができそうだな」
「そうね。冒険者引退後にルスタル伯爵に会ったことがあるけど、あの御仁ならこの情報を正しく扱ってくれると思うわ。それに、彼女たちの身の安全も保証してくれるでしょう」
「だな」
少しして、ルスタル伯爵に面会を申し込みに使者を送ったとマイナムが戻ってきた。
面会の日取りが決まり次第連絡をもらうことにして、今日はマイナムの屋敷を後にした。
♢ ♢ ♢
翌朝、ギルドにある客室で目覚め、朝支度を済ませようとしていると、いきなり扉が勢いよく開けられた。
「ダイン! 急いで用意して!」
叫びながら飛び込んできたのはララシャだ。既に用意を済ませているらしい。相変わらず綺麗だが、それどころではない。
「ララシャ! 朝から何の用だ! しかも部屋に飛び込んでくるなんて・・・」
「やかましい。さっきマイナムの使者から連絡があったのよ。今からマイナムの屋敷に行くわよ。ルスタル伯爵が、私たちの話を聞いてくれるらしいわ! お忙しいらしくて、朝一でってことなの」
「何だと!? ・・・・・・分かった。ミィーナたちは・・・」
「もう準備してるわよ。ユイハさんたちもね。あんたが一番遅れてるの! 急いでちょうだい!」
「お、おう」
凄い剣幕でまくし立てるララシャに思わず気圧されてしまったが、何だか懐かしい気持ちにもなった。
急いで準備を整え、馬車に乗り込んでマイナムの屋敷を目指す。
昨日と同じ門から敷地に入ると、既に馬車が3台用意されていた。
俺たちが馬車から降りると、
「おお、来たな。・・・それで、後ろの女性たちが?」
「ああ。こっちが、発見者である冒険者パーティのラヴァの娘だ。そして奥の4人が、件の女性たちだ」
「そうか・・・。私は、マイナム・フォン・レンドン。子爵位を賜っておる。事情はダインとララシャから聞いた。私は、お主らの話を全面的に信じておる。故に、ルスタル伯爵閣下に面会を申し込み、ご了承を得た。うちの馬車で王城へ行き、そこで伯爵閣下にお目に掛かる予定だ。後ろの2台に分かれて乗ってくれ」
「はい。ありがとうございます」
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「ああ」
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