328 / 361
第6章:龍族の王女
第302話:人手不足
しおりを挟む
領都に帰ってきた私は、ポーラとインディゴと一緒に魔法の練習をし、カイトやキアラたちが騎士団に混ざって訓練しているのを見学してから、ドランドの工房へと向かった。
ドランドには、急いで騎士ゴーレムの身体部分の増産をお願いした。普段は、作りがいのないもの、つまりは同じものを大量生産することには苦い表情をするドランドだったが、今回はダーバルド帝国軍が迫っている状況もあって、快く引き受けてくれた。いや、諦めた? 彼自身、元々はダーバルド帝国で奴隷として働かされており、家族も同じ立場にあったのだから、思うところは強いのだろう。
ただ、
「悪いが、そろそろキャパオーバーだ。倅も剣を打つ基礎の基礎は身に付けたが、まだまだ。魔鋼の加工なんて無理だ。鍛冶、というか武具の生産に関わるやつを増やせないか?」
とのこと。
まあ、そうなるか。主に騎士団が使う武具をはじめ、カイトやキアラの剣や弓、レーベルが主導している農園で使う農具、奥様方が使う包丁に至るまで、ありとあらゆる金属製品は、ドランドの管轄になる。さすがに、農具や調理器具で一般的なものは商人を通じて仕入れているが、そのメンテナンスは彼がやっている。
「そうだよねー・・・。でもさ、ここにあるもののほとんどが、余所には見せられないよね・・・。信頼できて、うちに腰を据えてくれる人、そして当然腕が立つ人ってなると・・・、難しくない?」
まさに、軍事機密。
いや、ここにある機密っぽいものはこれまで通り2人でやって、他の多くを任せる人員を雇えばいいのかもしれないが・・・
「それについては心当たりがある。昔なじみだ。腕はもちろん、義理堅いし、秘密も守る。だが」
「だが?」
「奴らが住んでるのは、ジャームル王国なんだよな・・・」
「それって・・・」
「ああ。確か、ジャームル王国の東側にあるルメンって町だ。ジャームル王国の東側は、まだ大丈夫だが、時間の問題だってこの前言ってたろ?」
「うん、そう聞いてる。なるほどね。いい職人を引き入れるってのは名目・・・、いや本当ではあるけど、その人たちを助けたいと。・・・ん?人たち?」
「ああ、その通りだ。昔なじみ5人で工房を切り盛りしてたはずだ。聞いたのは結構前だが、連中なら今も元気だろ。5人とも腕が立つのは保証する。そして、これを言い訳に助けてやりたいってのもその通りだ」
「・・・分かった。ちょっと考えてみるね」
ドランドはいつも領のために頑張ってくれているし、工房の手が一杯一杯なのも事実。できる限りのことはしたい。
そう思い、念のため名前を聞いて、工房を後にした。
ルメンって町まで飛んでいって、話をつける? いや、それだとどうやって連れてくれば? まだ、ジャームル王国とカーラルド王国の国境は開いているはずだから、普通に陸路で? というか、私がいきなり行っても、信じてもらえないよね・・・
♢ ♢ ♢
ドランドの頼みは、レーノに伝え、少し考えてもらうことにした。レーノも、ドランドの負担が大きいことは気にしていたらしく、技術者を招くこと自体には賛成だった。とはいえ、方法が難しい。
「こちらがオプス。紹介するね。カイトとポーラ。私の弟と妹。私の養子のインディゴ。それにキアラ」
マーカスたちと一緒にオプスも領都にやってきた。
せっかくの同年代ということでカイトたちをそれぞれ紹介した。とりあえず私の身内の子たちと打ち解けてもらって、機会があれば他の子とも仲良くなってほしい。
問題なく話をしていた子どもたちだったが、オプスがカイトの腰に差した剣に気付いてから、話がどんどん戦闘方向へと進んでいった。
結果、
「それじゃあ、カイト。模擬戦だ!」
となって、騎士団の訓練場に移動した。
カイトは2本の短剣を用いた戦闘スタイルだ。対するオプスは、普段は魔獣の素材などから作った特殊なグローブを両手に装着し戦闘するスタイルらしい。現在はそのグローブ、確かガントレットとかいうんだっけ?は、里の武具師にメンテナンスに出していたそうで、携帯してはいなかった。そのため、カイトと同じような短剣を2本手に取り、カイトと剣で切り結んでいた。剣も使えるみたいだ。
カイトも双剣使いではあるが、その本質は『身体強化』による肉弾戦だ。最近では、剣術の腕も磨き、驚異的な身体能力と身に付けた剣術を織り交ぜている。ちなみに、うちの騎士団でカイトと互角に打ち合えるのは、上位数人のみだ。もちろん、カイトが『人龍化』しない前提で。
そんなカイトとオプスは互角にやり合っていた。見ればオプスも身体に魔力を巡らせており、『身体強化』を使用したような状態になっていた。『身体強化』時の純粋な身体能力はカイトの方が上であり、双剣の使い方もカイトが上手だが、オプスの場慣れ感は凄い。どうやら彼は、カイトとは比べものにならない戦闘経験を重ねているらしい。確かにカイトは、実戦経験に乏しい。いや、それなりに魔獣・魔物を狩ってはきたが、人型を相手した機会は多くない。
そんな2人の模擬戦は、訓練していた騎士たちの目を釘付けにするほどの壮絶さではあったが、決着が付きそうになかったため、適当なところで引き分けとした。
2人とも「いずれ再戦を」と言っていたが・・・
そんな模擬戦を経て、カイトと互角に渡りあったオプスは、うちの領の子どもたちの信頼を一気に獲得した。どうも、子どもたちから大人まで、一定の戦闘能力があることが、信頼に繋がりやすい気がする。うちの領だけだろうか。
うちの領の子どもたちにとってカイトはリーダー的ポジションになる。私が事あるごとに、「いずれ領主はカイトに譲る」と言っているのもあり、そのうちカイトが継ぐのだということは、うちの領では公知になっている。そして、カイトは子どもたちと積極的に関わっているのもあり、自然とカイトが子どもたちのリーダーに落ち着いた、らしい。いや、詳しいことは知らないけど・・・。
いずれにせよ、将来はみんなと一緒に、カイトの下で働きたいと思っている子は多いらしく、それが領の子どもたちの勉強や訓練に対するモチベーションになっているのだから、いいのだろう。
♢ ♢ ♢
2日後、オプスはさすがに里の人たちが心配するとのことで帰った。うちのことを伝え、近いうちに仲間と訪れると残して。短い時間だったが、カイトたちとはかなり仲良くなったようで、何度も模擬戦を重ね、キアラとも剣を交わしてした。それぞれが別れを惜しみ、再会を約束していた。
入れ違いに、ホムラが王都から帰還した。
こちらはなんか、凄い疲れた様子・・・
「お帰り。それにお疲れ様」
「ありがとうございます。移動はともかく、人の王と会うのは疲れましたわ」
苦笑しながら零すホムラ。
「王? ハールさんに会ったの?」
「はい。最初はコトハ様のご指示通り、アーマス殿に取り次ぎを頼んだのですが、私がコトハ様からの使者であると分かると、国王と王子3人、そして宰相と宰相の息子、後は何人かの貴族が待つ部屋へ通されまして・・・」
勢揃い・・・・・・
「それは、疲れるね・・・」
「ええ・・・。失礼いたしましたわ。ご報告いたします。まずはトマリックとその配下たちですが、王都にほしいそうですわ。コトハ様からの手紙を渡しましたが、直接聞きたいことも多いようですの。必要であれば、こちらに取りに来るそうですわ。それと、犯罪奴隷の受け入れもできるようでした」
「そっか、助かった」
「後は、向こうは向こうで、いろいろ大変らしいのです。急いで詳細を伝えるための伝令を送るとのことでしたが・・・。取り急ぎ、国軍が派遣されたそうです。何でも、ジャームル王国から難民が溢れ、国境を接する2つの辺境伯領が大変なことになっているんだとか」
「うーん。どんどん悪化してるのか・・・」
「そのようですわ。できることでしたら、もっと聞いてくるべきだったのでしょうが、まだ私も、人の世界の話を聞いて説明するのには慣れなくて・・・」
「ううん、大丈夫。何より、捕らえたダーバルド帝国兵のことは解決できたしね。助かったよ。ありがとう、ホムラ」
「勿体ないお言葉ですわ、コトハ様」
慣れない仕事を頼んだことで、主に精神的に疲れた様子のホムラに、しばらく休むよう伝えておく。
ホムラの報告は、マーカスやレーノたちに伝えておいた。ダーバルド帝国兵の問題は解決。ジャームル王国との国境に派遣されたらしい国軍のことについては、そのうち来るだろう伝令の人に聞いてみればいい。
最初に作った北側の砦、こっちも名前がないと不便だったので、クライスの大森林の入り口に位置しているということでクライス砦と名付けた。
そんなクライス砦に、王都から伝令が来ることを伝え、来たら直ぐに連絡するように指示しておく。
後は、来るのを待ちつつ、私は騎士ゴーレムの準備をしておこう。
にしても、難民か・・・。ジャームル王国もカーラルド王国と同じく、『人間』以外の種族が多いんだよね。ドランドの話もあるし、うん、考えてみようかな。
ドランドには、急いで騎士ゴーレムの身体部分の増産をお願いした。普段は、作りがいのないもの、つまりは同じものを大量生産することには苦い表情をするドランドだったが、今回はダーバルド帝国軍が迫っている状況もあって、快く引き受けてくれた。いや、諦めた? 彼自身、元々はダーバルド帝国で奴隷として働かされており、家族も同じ立場にあったのだから、思うところは強いのだろう。
ただ、
「悪いが、そろそろキャパオーバーだ。倅も剣を打つ基礎の基礎は身に付けたが、まだまだ。魔鋼の加工なんて無理だ。鍛冶、というか武具の生産に関わるやつを増やせないか?」
とのこと。
まあ、そうなるか。主に騎士団が使う武具をはじめ、カイトやキアラの剣や弓、レーベルが主導している農園で使う農具、奥様方が使う包丁に至るまで、ありとあらゆる金属製品は、ドランドの管轄になる。さすがに、農具や調理器具で一般的なものは商人を通じて仕入れているが、そのメンテナンスは彼がやっている。
「そうだよねー・・・。でもさ、ここにあるもののほとんどが、余所には見せられないよね・・・。信頼できて、うちに腰を据えてくれる人、そして当然腕が立つ人ってなると・・・、難しくない?」
まさに、軍事機密。
いや、ここにある機密っぽいものはこれまで通り2人でやって、他の多くを任せる人員を雇えばいいのかもしれないが・・・
「それについては心当たりがある。昔なじみだ。腕はもちろん、義理堅いし、秘密も守る。だが」
「だが?」
「奴らが住んでるのは、ジャームル王国なんだよな・・・」
「それって・・・」
「ああ。確か、ジャームル王国の東側にあるルメンって町だ。ジャームル王国の東側は、まだ大丈夫だが、時間の問題だってこの前言ってたろ?」
「うん、そう聞いてる。なるほどね。いい職人を引き入れるってのは名目・・・、いや本当ではあるけど、その人たちを助けたいと。・・・ん?人たち?」
「ああ、その通りだ。昔なじみ5人で工房を切り盛りしてたはずだ。聞いたのは結構前だが、連中なら今も元気だろ。5人とも腕が立つのは保証する。そして、これを言い訳に助けてやりたいってのもその通りだ」
「・・・分かった。ちょっと考えてみるね」
ドランドはいつも領のために頑張ってくれているし、工房の手が一杯一杯なのも事実。できる限りのことはしたい。
そう思い、念のため名前を聞いて、工房を後にした。
ルメンって町まで飛んでいって、話をつける? いや、それだとどうやって連れてくれば? まだ、ジャームル王国とカーラルド王国の国境は開いているはずだから、普通に陸路で? というか、私がいきなり行っても、信じてもらえないよね・・・
♢ ♢ ♢
ドランドの頼みは、レーノに伝え、少し考えてもらうことにした。レーノも、ドランドの負担が大きいことは気にしていたらしく、技術者を招くこと自体には賛成だった。とはいえ、方法が難しい。
「こちらがオプス。紹介するね。カイトとポーラ。私の弟と妹。私の養子のインディゴ。それにキアラ」
マーカスたちと一緒にオプスも領都にやってきた。
せっかくの同年代ということでカイトたちをそれぞれ紹介した。とりあえず私の身内の子たちと打ち解けてもらって、機会があれば他の子とも仲良くなってほしい。
問題なく話をしていた子どもたちだったが、オプスがカイトの腰に差した剣に気付いてから、話がどんどん戦闘方向へと進んでいった。
結果、
「それじゃあ、カイト。模擬戦だ!」
となって、騎士団の訓練場に移動した。
カイトは2本の短剣を用いた戦闘スタイルだ。対するオプスは、普段は魔獣の素材などから作った特殊なグローブを両手に装着し戦闘するスタイルらしい。現在はそのグローブ、確かガントレットとかいうんだっけ?は、里の武具師にメンテナンスに出していたそうで、携帯してはいなかった。そのため、カイトと同じような短剣を2本手に取り、カイトと剣で切り結んでいた。剣も使えるみたいだ。
カイトも双剣使いではあるが、その本質は『身体強化』による肉弾戦だ。最近では、剣術の腕も磨き、驚異的な身体能力と身に付けた剣術を織り交ぜている。ちなみに、うちの騎士団でカイトと互角に打ち合えるのは、上位数人のみだ。もちろん、カイトが『人龍化』しない前提で。
そんなカイトとオプスは互角にやり合っていた。見ればオプスも身体に魔力を巡らせており、『身体強化』を使用したような状態になっていた。『身体強化』時の純粋な身体能力はカイトの方が上であり、双剣の使い方もカイトが上手だが、オプスの場慣れ感は凄い。どうやら彼は、カイトとは比べものにならない戦闘経験を重ねているらしい。確かにカイトは、実戦経験に乏しい。いや、それなりに魔獣・魔物を狩ってはきたが、人型を相手した機会は多くない。
そんな2人の模擬戦は、訓練していた騎士たちの目を釘付けにするほどの壮絶さではあったが、決着が付きそうになかったため、適当なところで引き分けとした。
2人とも「いずれ再戦を」と言っていたが・・・
そんな模擬戦を経て、カイトと互角に渡りあったオプスは、うちの領の子どもたちの信頼を一気に獲得した。どうも、子どもたちから大人まで、一定の戦闘能力があることが、信頼に繋がりやすい気がする。うちの領だけだろうか。
うちの領の子どもたちにとってカイトはリーダー的ポジションになる。私が事あるごとに、「いずれ領主はカイトに譲る」と言っているのもあり、そのうちカイトが継ぐのだということは、うちの領では公知になっている。そして、カイトは子どもたちと積極的に関わっているのもあり、自然とカイトが子どもたちのリーダーに落ち着いた、らしい。いや、詳しいことは知らないけど・・・。
いずれにせよ、将来はみんなと一緒に、カイトの下で働きたいと思っている子は多いらしく、それが領の子どもたちの勉強や訓練に対するモチベーションになっているのだから、いいのだろう。
♢ ♢ ♢
2日後、オプスはさすがに里の人たちが心配するとのことで帰った。うちのことを伝え、近いうちに仲間と訪れると残して。短い時間だったが、カイトたちとはかなり仲良くなったようで、何度も模擬戦を重ね、キアラとも剣を交わしてした。それぞれが別れを惜しみ、再会を約束していた。
入れ違いに、ホムラが王都から帰還した。
こちらはなんか、凄い疲れた様子・・・
「お帰り。それにお疲れ様」
「ありがとうございます。移動はともかく、人の王と会うのは疲れましたわ」
苦笑しながら零すホムラ。
「王? ハールさんに会ったの?」
「はい。最初はコトハ様のご指示通り、アーマス殿に取り次ぎを頼んだのですが、私がコトハ様からの使者であると分かると、国王と王子3人、そして宰相と宰相の息子、後は何人かの貴族が待つ部屋へ通されまして・・・」
勢揃い・・・・・・
「それは、疲れるね・・・」
「ええ・・・。失礼いたしましたわ。ご報告いたします。まずはトマリックとその配下たちですが、王都にほしいそうですわ。コトハ様からの手紙を渡しましたが、直接聞きたいことも多いようですの。必要であれば、こちらに取りに来るそうですわ。それと、犯罪奴隷の受け入れもできるようでした」
「そっか、助かった」
「後は、向こうは向こうで、いろいろ大変らしいのです。急いで詳細を伝えるための伝令を送るとのことでしたが・・・。取り急ぎ、国軍が派遣されたそうです。何でも、ジャームル王国から難民が溢れ、国境を接する2つの辺境伯領が大変なことになっているんだとか」
「うーん。どんどん悪化してるのか・・・」
「そのようですわ。できることでしたら、もっと聞いてくるべきだったのでしょうが、まだ私も、人の世界の話を聞いて説明するのには慣れなくて・・・」
「ううん、大丈夫。何より、捕らえたダーバルド帝国兵のことは解決できたしね。助かったよ。ありがとう、ホムラ」
「勿体ないお言葉ですわ、コトハ様」
慣れない仕事を頼んだことで、主に精神的に疲れた様子のホムラに、しばらく休むよう伝えておく。
ホムラの報告は、マーカスやレーノたちに伝えておいた。ダーバルド帝国兵の問題は解決。ジャームル王国との国境に派遣されたらしい国軍のことについては、そのうち来るだろう伝令の人に聞いてみればいい。
最初に作った北側の砦、こっちも名前がないと不便だったので、クライスの大森林の入り口に位置しているということでクライス砦と名付けた。
そんなクライス砦に、王都から伝令が来ることを伝え、来たら直ぐに連絡するように指示しておく。
後は、来るのを待ちつつ、私は騎士ゴーレムの準備をしておこう。
にしても、難民か・・・。ジャームル王国もカーラルド王国と同じく、『人間』以外の種族が多いんだよね。ドランドの話もあるし、うん、考えてみようかな。
649
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
孤児による孤児のための孤児院経営!!! 異世界に転生したけど能力がわかりませんでした
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はフィル
異世界に転生できたんだけど何も能力がないと思っていて7歳まで路上で暮らしてた
なぜか両親の記憶がなくて何とか生きてきたけど、とうとう能力についてわかることになった
孤児として暮らしていたため孤児の苦しみがわかったので孤児院を作ることから始めます
さあ、チートの時間だ
小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!
ひより のどか
ファンタジー
ねぇたまと、妹と、もふもふな家族と幸せに暮らしていたフィリー。そんな日常が崩れ去った。
一見、まだ小さな子どもたち。実は国が支配したがる程の大きな力を持っていて?
主人公フィリーは、実は違う世界で生きた記憶を持っていて?前世の記憶を活かして魔法の世界で代活躍?
「ねぇたまたちは、ぼくがまもりゅのら!」
『わふっ』
もふもふな家族も一緒にたくましく楽しく生きてくぞ!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
異世界に迷い込んだ盾職おっさんは『使えない』といわれ町ぐるみで追放されましたが、現在女の子の保護者になってます。
古嶺こいし
ファンタジー
異世界に神隠しに遭い、そのまま10年以上過ごした主人公、北城辰也はある日突然パーティーメンバーから『盾しか能がないおっさんは使えない』という理由で突然解雇されてしまう。勝手に冒険者資格も剥奪され、しかも家まで壊されて居場所を完全に失ってしまった。
頼りもない孤独な主人公はこれからどうしようと海辺で黄昏ていると、海に女の子が浮かんでいるのを発見する。
「うおおおおお!!??」
慌てて救助したことによって、北城辰也の物語が幕を開けたのだった。
基本出来上がり投稿となります!
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる