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第6章:龍族の王女
第307話:交渉準備と洞窟
翌朝、トマリックたち8人と捕虜改め犯罪奴隷20人を乗せた馬車を、うちの騎士団が警護して、バイズ公爵領の領都ガッドへ向けて出発した。
トマリックたちは、ガッドで王都から派遣される移送用の馬車に乗せられ王都へ向かい、犯罪奴隷たちは各地の働き場所へと移送される。
未だケール砦にて拘束している残りの捕虜も近いうちに移送されることになる。ようやく、お荷物とおさらばできるわけだ。
こうしてダーバルド帝国に関する厄介ごとは、一段落・・・・・・とはならない。バンさんには、うちからの提案として、200人程度それもこちらで人を選ぶことを条件に、ジャームル王国から流入している難民を受け入れてもいいことを伝えた。その際に、「クルセイル大公領が難民を受け入れた」と公表することを許可して。
この提案が、難民に悩むダンさんたちにとってどの程度歓迎される提案なのか、レーノたちの説明を聞いてもイマイチ分からない。いや、理屈は分かるのだが、果たしてそれだけで受け入れを渋る貴族が重い腰を上げるのだろうか?
とはいえ、たった200人といえども、受け入れ先が決まるのは喜ばしいことだろう。幸いうちにはお金はあるし、人手不足。2つの辺境伯領からここまでの移送費を支払うことになったとしても問題ない。
つまり、具体的な時期はともかく、200人あるいはそれ以上の新たな領民を受け入れることになる。
そうすると必要になるのが、衣・食・住。
現在のクルセイル大公領では、食料自給率がほとんど100%に近い。騎士団による定期的な狩りで肉を確保し、森の木の実を採取し、畑で野菜や小麦を育てている。『セルの木』を移植して『セルの実』が収穫できているので塩もある。こちらは移植するのは難しそうだったが、調味料になる『シェンの実』だってある。飲食物で外からの購入に頼っているのはお酒だけか。私は飲まないが、結構な量を購入しているらしいけど、これもうちで作れないのかな?
住む場所については、領都の土地にはまだ余裕はある。とはいえ、農業関係、生産関係、騎士団関係がそれぞれ敷地を拡張しつつあり、少し将来を見据えるべき時期に来ているのかもしれない。策としては、領都の南で、地面の起伏が緩やかなところを広く切り開いて、新たな町を作る、あるいは土地が必要な農業や騎士団の訓練場などを移動させることが検討はされている。ただ、適した土地が未だ見つかってはいない。
最後に衣服だが、これはほとんど外に頼っている。防具類は自作しているし、私やカイトたちの服なんかも、レビンを筆頭に製作しているが、領民全員分となると厳しい。それでも、うちの領民は、他の領や王都に住む平民に比べて、遥かに綺麗な衣服を身に纏っているらしい。
♢ ♢ ♢
そんなこんなで、「これからどうしよっか」と適当な感じで考えながら、みんなと相談すること2週間ほど、王都から連絡があった。
曰く、
「ガッドで会談?」
ラムスさんとダンさんが、ガッドに来るらしい。
「はい。いくつかの視察を兼ねるようですが、ガッドにてコトハ様と会談の上、難民の受け入れについて相談したいと」
王都に行くもんだと思ってのに・・・
「おそらく、コトハ様の提案が、良い方向に事を進めたのではないかと。感謝の意味もあり、ガッドでの会談を望んでいるのではないかと」
「・・・うーん。まあ、王都まで行かなくて済むのならいいんだけど・・・・・・。とりあえず、こっちは何時でもって、伝えといて」
「承知しました」
「それまでに、うちの希望を纏めとかないとね」
「それについてですが、ヤリス殿を本件の担当としたいと考えております。彼女は、領都内の食料関係、生産関係の管理を担当しております。余剰品や人手に関して、うちの領で一番把握しているかと」
「分かった。じゃあ、ヤリス頼める?」
「お任せください、コトハ様。再度、各部門の希望を確認し、物資やスペースの観点から問題ないか検討いたします」
「う、うん。無理しないでね」
「はい!」
やる気満々のヤリスに少し驚いたが、彼女が優秀なのは間違いない。
レーノは文官の取り纏め役として、かなりの量の仕事を一手に引き受けているし、他にリーダーシップを取れるほどに経験を積んだ文官はいない。人手不足に最も悩んでいるのは文官たちなのだ。
担当者が決まったところで、私は騎士団の訓練場へと移動した。
騎士団はいろいろな目的で、森に入る。それが、狩りならもちろん、新人騎士の訓練や部隊の成熟のための訓練であっても、その相手は魔獣・魔物。つまり、騎士団が森に入れば、何らかの成果が出る。
そんな成果は、多くの場合騎士団に同行しているリンが『マジックボックス』に収納した上で運搬し、騎士団の訓練場に出される。その中から、食肉として利用されるもの、武具の素材として使用されるもの、領外に売り出されるもの等に分類されていく。
私はその分類を眺めているのが好き。
多くの魔獣・魔物は、見たことのあるもの。だが、初めて見るものも稀に紛れている。倒し方も人それぞれ。うちの領の騎士団では、騎士ゴーレムが押さえ込み、脇から騎士が剣や槍で攻撃するのが主流だが、訓練として1対1で真っ向から対決したり、戦い方を考察したりする過程で面白い倒し方をしていることもある。
後は調査報告。魔獣・魔物の遭遇情報はもちろん、地形についての情報、どんな植物が生えていたか、開けた場所はあったかといった、調査報告を聞いている。それがなかなかに面白いのだが、今日は驚きの情報があった。
「コトハ様。洞窟を発見しました」
魔獣・魔物の分類の指示を出していたジョナスが、そう言い出した。
「洞窟?」
「はい。領都から東南に5キロほど。木の数が減り、地面が荒れている地域があるのですが、その中にいくつか岩山を発見しました。うち1つが、それなりに深い洞窟になっているようでした」
「中には入ってみた?」
「少しだけですが。岩山自体は大きくないのですが、斜め下に向かって伸びておりました。また、魔獣の住処にもなっているようで、森では初めて見る魔獣と遭遇しました」
そう言って、一カ所を示すジョナス。
そこに転がっているのは、黒い塊? ・・・・・・いや、違う。大量の・・・コウモリ?
ジョナスが1体を持ち上げ、
「洞窟や鉱山には、『ケイブバット』という魔獣が住み着いていることがよくあります。冒険者時代に討伐したことがある騎士がおり、見た目が似ていると」
大きさは翼を広げた状態で60センチくらい。不気味な顔には大きな口と耳がついている。
♢ ♢ ♢
『ブラックケイブバット』
コウモリ型の魔獣。
洞窟に生息し、音と毒を駆使して集団で狩りを行う。
♢ ♢ ♢
『鑑定』によると、微妙に名前が違った。まあ、黒いよね・・・
にしても、音と毒、か。コウモリって、超音波を使って洞窟の壁とかの場所を把握して飛んでいるんだっけ? それが、魔獣になって、攻撃手段にまで昇華した?
「これ、戦ったの?」
「はい。洞窟の入り口から中を覗いていたときに、襲ってきました。最初は10体ほどでしたが、気付けば50体近くに。身動きが取れなくなるほどの強烈な音を浴びせられ、また毒の様なものを吐いてきました」
「・・・大丈夫だったの?」
「はい。音の攻撃は、長い時間は続きませんでしたし、毒は我々の鎧は貫通しませんでした。攻撃が止んだところで、近くにいた個体は切り捨て、遠くにいた個体には魔法を放ったところ、洞窟へと逃げ帰っていきました」
「・・・そんなに脅威ではない?」
「どうでしょう。少なくとも、『ケイブバット』は、毒など吐いてきません。やかましく鳴くことはありますが、あそこまで強くはないらしいです。今回は数も少なく、また洞窟外での戦闘でしたから・・・。油断は出来ないかと」
「分かった。ちなみに、この死体のやつは『ブラックケイブバット』っていうらしいよ」
「・・・近縁種、でしょうか。クライスの大森林には、外の魔獣・魔物が強くなったようなものも多くいますので」
「かもね。毒とか音の攻撃が、特徴か」
「いずれにせよ、教えていただきありがとうございます。名前も含めて、洞窟発見の件は、速やかに整理しご報告いたします」
「お願いね」
洞窟ね・・・。私が目を覚ましたのも洞窟だったな。今や立派なお屋敷になってるけど。
にしても、洞窟も含めて、そんな荒れた場所があるんだ。
報告があって、多分調査のために騎士団が派遣された後くらいには、見に行けるかな?
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未だケール砦にて拘束している残りの捕虜も近いうちに移送されることになる。ようやく、お荷物とおさらばできるわけだ。
こうしてダーバルド帝国に関する厄介ごとは、一段落・・・・・・とはならない。バンさんには、うちからの提案として、200人程度それもこちらで人を選ぶことを条件に、ジャームル王国から流入している難民を受け入れてもいいことを伝えた。その際に、「クルセイル大公領が難民を受け入れた」と公表することを許可して。
この提案が、難民に悩むダンさんたちにとってどの程度歓迎される提案なのか、レーノたちの説明を聞いてもイマイチ分からない。いや、理屈は分かるのだが、果たしてそれだけで受け入れを渋る貴族が重い腰を上げるのだろうか?
とはいえ、たった200人といえども、受け入れ先が決まるのは喜ばしいことだろう。幸いうちにはお金はあるし、人手不足。2つの辺境伯領からここまでの移送費を支払うことになったとしても問題ない。
つまり、具体的な時期はともかく、200人あるいはそれ以上の新たな領民を受け入れることになる。
そうすると必要になるのが、衣・食・住。
現在のクルセイル大公領では、食料自給率がほとんど100%に近い。騎士団による定期的な狩りで肉を確保し、森の木の実を採取し、畑で野菜や小麦を育てている。『セルの木』を移植して『セルの実』が収穫できているので塩もある。こちらは移植するのは難しそうだったが、調味料になる『シェンの実』だってある。飲食物で外からの購入に頼っているのはお酒だけか。私は飲まないが、結構な量を購入しているらしいけど、これもうちで作れないのかな?
住む場所については、領都の土地にはまだ余裕はある。とはいえ、農業関係、生産関係、騎士団関係がそれぞれ敷地を拡張しつつあり、少し将来を見据えるべき時期に来ているのかもしれない。策としては、領都の南で、地面の起伏が緩やかなところを広く切り開いて、新たな町を作る、あるいは土地が必要な農業や騎士団の訓練場などを移動させることが検討はされている。ただ、適した土地が未だ見つかってはいない。
最後に衣服だが、これはほとんど外に頼っている。防具類は自作しているし、私やカイトたちの服なんかも、レビンを筆頭に製作しているが、領民全員分となると厳しい。それでも、うちの領民は、他の領や王都に住む平民に比べて、遥かに綺麗な衣服を身に纏っているらしい。
♢ ♢ ♢
そんなこんなで、「これからどうしよっか」と適当な感じで考えながら、みんなと相談すること2週間ほど、王都から連絡があった。
曰く、
「ガッドで会談?」
ラムスさんとダンさんが、ガッドに来るらしい。
「はい。いくつかの視察を兼ねるようですが、ガッドにてコトハ様と会談の上、難民の受け入れについて相談したいと」
王都に行くもんだと思ってのに・・・
「おそらく、コトハ様の提案が、良い方向に事を進めたのではないかと。感謝の意味もあり、ガッドでの会談を望んでいるのではないかと」
「・・・うーん。まあ、王都まで行かなくて済むのならいいんだけど・・・・・・。とりあえず、こっちは何時でもって、伝えといて」
「承知しました」
「それまでに、うちの希望を纏めとかないとね」
「それについてですが、ヤリス殿を本件の担当としたいと考えております。彼女は、領都内の食料関係、生産関係の管理を担当しております。余剰品や人手に関して、うちの領で一番把握しているかと」
「分かった。じゃあ、ヤリス頼める?」
「お任せください、コトハ様。再度、各部門の希望を確認し、物資やスペースの観点から問題ないか検討いたします」
「う、うん。無理しないでね」
「はい!」
やる気満々のヤリスに少し驚いたが、彼女が優秀なのは間違いない。
レーノは文官の取り纏め役として、かなりの量の仕事を一手に引き受けているし、他にリーダーシップを取れるほどに経験を積んだ文官はいない。人手不足に最も悩んでいるのは文官たちなのだ。
担当者が決まったところで、私は騎士団の訓練場へと移動した。
騎士団はいろいろな目的で、森に入る。それが、狩りならもちろん、新人騎士の訓練や部隊の成熟のための訓練であっても、その相手は魔獣・魔物。つまり、騎士団が森に入れば、何らかの成果が出る。
そんな成果は、多くの場合騎士団に同行しているリンが『マジックボックス』に収納した上で運搬し、騎士団の訓練場に出される。その中から、食肉として利用されるもの、武具の素材として使用されるもの、領外に売り出されるもの等に分類されていく。
私はその分類を眺めているのが好き。
多くの魔獣・魔物は、見たことのあるもの。だが、初めて見るものも稀に紛れている。倒し方も人それぞれ。うちの領の騎士団では、騎士ゴーレムが押さえ込み、脇から騎士が剣や槍で攻撃するのが主流だが、訓練として1対1で真っ向から対決したり、戦い方を考察したりする過程で面白い倒し方をしていることもある。
後は調査報告。魔獣・魔物の遭遇情報はもちろん、地形についての情報、どんな植物が生えていたか、開けた場所はあったかといった、調査報告を聞いている。それがなかなかに面白いのだが、今日は驚きの情報があった。
「コトハ様。洞窟を発見しました」
魔獣・魔物の分類の指示を出していたジョナスが、そう言い出した。
「洞窟?」
「はい。領都から東南に5キロほど。木の数が減り、地面が荒れている地域があるのですが、その中にいくつか岩山を発見しました。うち1つが、それなりに深い洞窟になっているようでした」
「中には入ってみた?」
「少しだけですが。岩山自体は大きくないのですが、斜め下に向かって伸びておりました。また、魔獣の住処にもなっているようで、森では初めて見る魔獣と遭遇しました」
そう言って、一カ所を示すジョナス。
そこに転がっているのは、黒い塊? ・・・・・・いや、違う。大量の・・・コウモリ?
ジョナスが1体を持ち上げ、
「洞窟や鉱山には、『ケイブバット』という魔獣が住み着いていることがよくあります。冒険者時代に討伐したことがある騎士がおり、見た目が似ていると」
大きさは翼を広げた状態で60センチくらい。不気味な顔には大きな口と耳がついている。
♢ ♢ ♢
『ブラックケイブバット』
コウモリ型の魔獣。
洞窟に生息し、音と毒を駆使して集団で狩りを行う。
♢ ♢ ♢
『鑑定』によると、微妙に名前が違った。まあ、黒いよね・・・
にしても、音と毒、か。コウモリって、超音波を使って洞窟の壁とかの場所を把握して飛んでいるんだっけ? それが、魔獣になって、攻撃手段にまで昇華した?
「これ、戦ったの?」
「はい。洞窟の入り口から中を覗いていたときに、襲ってきました。最初は10体ほどでしたが、気付けば50体近くに。身動きが取れなくなるほどの強烈な音を浴びせられ、また毒の様なものを吐いてきました」
「・・・大丈夫だったの?」
「はい。音の攻撃は、長い時間は続きませんでしたし、毒は我々の鎧は貫通しませんでした。攻撃が止んだところで、近くにいた個体は切り捨て、遠くにいた個体には魔法を放ったところ、洞窟へと逃げ帰っていきました」
「・・・そんなに脅威ではない?」
「どうでしょう。少なくとも、『ケイブバット』は、毒など吐いてきません。やかましく鳴くことはありますが、あそこまで強くはないらしいです。今回は数も少なく、また洞窟外での戦闘でしたから・・・。油断は出来ないかと」
「分かった。ちなみに、この死体のやつは『ブラックケイブバット』っていうらしいよ」
「・・・近縁種、でしょうか。クライスの大森林には、外の魔獣・魔物が強くなったようなものも多くいますので」
「かもね。毒とか音の攻撃が、特徴か」
「いずれにせよ、教えていただきありがとうございます。名前も含めて、洞窟発見の件は、速やかに整理しご報告いたします」
「お願いね」
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