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第6章:龍族の王女
第321話:販路拡大
~カイト視点~
バイズ公爵領のガッドでのダン殿下とラムスさんとの交渉。
もっとも、肩に力が入りすぎていただけで、呆気なく交渉自体は終わった・・・、いやそもそも交渉は始まりすらしなかったのだけれど・・・・・・
「カイト。可能であれば、頼みたいことがあるのですが・・・」
とのラムスさんの言葉で一気に気が引き締まる。
もっとも、
「ああ、すいません。先ほどまでの難民の件とは関係なく、です。そもそも、難民の件については既に大きな恩恵をいただいていますし」
慌てたように付け加えるラムスさん。
「なんでしょうか?」
「はい。頼みごとというよりは、提案に近いのですが・・・、クルセイル大公領の砦で売り出されている商品を、より多くの場所で売ることを考えてはいただけないでしょうか?」
「商品、というと魔法武具とか、ですか?」
「はい。魔法武具もですが、どちらかというと魔法薬や調味料などですね」
なるほど。
現在クライス砦では、コトハお姉ちゃんやドランドが作り出した一級品の魔法武具よりは数段劣る、ギリギリ魔法武具といった代物やただの高品質の普通の武具を販売している。作成者はドランドの長男のベイズやドランドに弟子入りした数人だ。
その他に、『アマジュの実』の果汁を用いた魔法薬を薄めたもの、レーベルたちが栽培した薬草を用いた各種の薬類、森の木の実を使用した調味料を販売している。
それが、欲しい?
「魔法武具ではなく、魔法薬や調味料ですか?」
「はい。クルセイル大公領の魔法武具の品質は素晴らしいものですが、以前我が領で購入させていただいたように、騎士団が使う用途での購入は基本的には受けていないと伺いました」
「はい。基本的に、冒険者や貴族の側近の方が購入しています。騎士団へ売るとなると、大量に用意する必要がありますし」
コトハお姉ちゃんは、うちの武具や騎士ゴーレムを大量に出す気はないしね。
あのときラムスさんに売ったのは、コトハお姉ちゃんが方針とかを決めていなかったことや、そもそもうちの魔法武具にどれだけの価値があるのかをよく分かっていなかったから。
「ええ。私としては、ありがたい方針です。以前購入させていただいた魔法武具は、我が領の騎士団の優秀な騎士に貸与しておりますが、あのような魔法武具が多く流通するのは、怖くもあります」
「俺としては、王家や王宮騎士団にも売っていていただけるとありがたいんだがな・・・」
横からダン殿下が口を挟みます。
そりゃあ、軍務卿のダン殿下としては、そうでしょう。
ですが、僕がコトハお姉ちゃんのこの方針を変えることはありません。
「これは姉の強い方針ですから」
「残念だが、仕方ないな」
コトハお姉ちゃんと対立する気はないようで、助かった。
「話を戻します。魔法武具が難しいことは承知の上で、魔法薬や調味料はいかがでしょうか? 魔法薬は軍需品としての面もありますが、冒険者や広く民にも有用な商品だと思います。調味料は、各領主の命を受けた御用商人たちが、買いに来ていると耳にしておりますが」
うーん。
まず、調味料は問題ない。森の中で採れる木の実を加工した商品で、加工にはいくつか工程があるらしいのだけど、完成品を売るだけなら問題ない。下手に流通量を増やして、値崩れを引き起こさなければ、うちの利益も確保できる。
魔法薬は?
ラムスさんも言うように、大量に装備した状態であれば、傷ついた騎士や兵士を回復させて、再び戦場に送り込むことが出来る。
ただ、怪我をした冒険者や他にも移動中に魔獣や盗賊に襲われた民を救うことも出来る。
そもそも、魔法薬で怪我を治したとしても、そんなに早く戦闘に戻れるんだっけ?
そう思い、マーカスの方を見ると、僕の問いが分かったようで、深く頷いた。
確か、負った怪我が重大であればあるほど、回復のために多くの魔素を消費する関係で、体力を奪う。これが、『アマジュの実』を直接食したときとの大きな差。
怪我の程度によっては、魔法薬で回復する過程で、魔素を消費しすぎて死に至る可能性も指摘されていたはず。
なら、
「分かりました。詳細はともかく、ご提案を受け入れる方向で提案してみます。もっとも、我が領の利益を最優先には考えますけど・・・」
「もちろんです。・・・どこか、懇意にされている商会に販売を委託しますか?」
いや、そういえば前に、レーノやヤリスとそんな話をした覚えがある。
これまで定期的に食料や武具の原材料はトレイロ商会で購入していたし、何回か調味料を卸したこともある。
けれど、改めて大々的に販路拡大を目指すとなると、
「いえ。元々、我が領で商会を設立することを考えていました。持ち帰り、その計画を進めるように姉に進言しますね」
「・・・分かりました」
うちの領は、魔法武具や魔法薬、調味料に限らず、これからも多くの希少な製品を生み出すことになる、予定。いや、コトハお姉ちゃんとドランドのコンビや、その他も多くの有望な職人がいる。加えて、今回ジャームル王国から受け入れる人たち。間違いない。
それに、直近だと、洞窟の内部で高品質の鉄鉱石が発見された。この調査はまだ始まったばかりだけれど、あるいは?
そう考えると、今後の領の製品の取引を委託する商会、領が100%出資した商会を持っておくのが簡単だというのが2人の意見であり、僕も同意していた。コトハお姉ちゃんも同意で、僕たちに任せてくれている。
今回の話もあるし、僕が王都に行く頃には、動き出せるといいかもしれない。
「では、クルセイル大公領の商品が、多く流通することを願います」
そういって話をまとめたラムスさんだった。
なんでも、コトハお姉ちゃんとの交流があることを知っている貴族たちから、ことあるごとにクライス砦以外でうちの魔法薬や調味料を購入できないか相談されていたらしい。
それが鬱陶しかったのか、砦の外での販売を開始するよう促したことで恩を売るのか・・・
♢ ♢ ♢
その後は、いろいろと各地の状況を教えてもらった。
一番衝撃だったのは、カーラルド王国北東部に領地を構えるダマイヤー子爵の件。最近、ダマイヤー子爵が亡くなり、齢12歳の長男が後を継いだとのこと。
ラムスさんによると、先代のダマイヤー子爵は、ラシアール王国時代には領地を持たない男爵として、カーラ侯爵の補佐をしていた優秀な人物だったらしい。
カーラルド王国建国にあたり、子爵となった上で、領地を与えられた。
元は別々の領主が治めていたいくつかの町や村を、新たなダマイヤー子爵領として、持ち前の手腕を遺憾なく発揮して再編していった。
そんな中、とある中規模の盗賊団がダマイヤー子爵領へとやってきた。
ダマイヤー子爵領はカーラルド王国の北東部に位置しており、ジャームル王国から流れてきた難民が多く集まる両辺境伯領にも近い。
ダマイヤー子爵領へとやってきた盗賊団は、後ろ暗い過去からか、カーラルド王国での難民管理から逃げ出したジャームル王国の難民を配下とし、規模を拡大させていた。
ダマイヤー子爵領に居着こうとしたところで、子爵領の騎士団が討伐に乗り出した。
結果、盗賊団自体は壊滅させ、首領以下幹部は軒並み捕らえるか殺すことが出来たが、騎士団を率いていた先代のダマイヤー子爵は・・・
「盗賊による被害は、増えています」
「ああ。派遣した王宮騎士団にも討伐を命じて、少しずつ片付いてはきたがな」
「そうなんですね」
「ええ。ですから、その面でも今回のコトハ殿の申し出は大変ありがたいのです。今回の問題は、辺境伯領だけの問題ではなく、全ての領の問題、王国の問題。そのことを、消極的だった領主たちに納得させることができましたから」
「我が領の立場を変えるつもりはないですが、できる協力はします。そのことは、最初から変わりません」
「感謝します」
コトハお姉ちゃんやうちは、本当に人材が欲しかっただけ。
けれどそれが、ラムスさんたちが悩んでいた問題の解決にも繋がったのなら、なお良し。コトハお姉ちゃんにもいい報告ができそうだ。
緊張に緊張を重ねていた交渉自体は、拍子抜けするほど早く終わったが、収穫の多い訪問だったと思う。
新制騎士団の初任務もうまくいったし、思った以上にインパクトを与えることが出来た。
検討していた販路拡大についても、需要があることが分かった。
今回は、成功かな。
バイズ公爵領のガッドでのダン殿下とラムスさんとの交渉。
もっとも、肩に力が入りすぎていただけで、呆気なく交渉自体は終わった・・・、いやそもそも交渉は始まりすらしなかったのだけれど・・・・・・
「カイト。可能であれば、頼みたいことがあるのですが・・・」
とのラムスさんの言葉で一気に気が引き締まる。
もっとも、
「ああ、すいません。先ほどまでの難民の件とは関係なく、です。そもそも、難民の件については既に大きな恩恵をいただいていますし」
慌てたように付け加えるラムスさん。
「なんでしょうか?」
「はい。頼みごとというよりは、提案に近いのですが・・・、クルセイル大公領の砦で売り出されている商品を、より多くの場所で売ることを考えてはいただけないでしょうか?」
「商品、というと魔法武具とか、ですか?」
「はい。魔法武具もですが、どちらかというと魔法薬や調味料などですね」
なるほど。
現在クライス砦では、コトハお姉ちゃんやドランドが作り出した一級品の魔法武具よりは数段劣る、ギリギリ魔法武具といった代物やただの高品質の普通の武具を販売している。作成者はドランドの長男のベイズやドランドに弟子入りした数人だ。
その他に、『アマジュの実』の果汁を用いた魔法薬を薄めたもの、レーベルたちが栽培した薬草を用いた各種の薬類、森の木の実を使用した調味料を販売している。
それが、欲しい?
「魔法武具ではなく、魔法薬や調味料ですか?」
「はい。クルセイル大公領の魔法武具の品質は素晴らしいものですが、以前我が領で購入させていただいたように、騎士団が使う用途での購入は基本的には受けていないと伺いました」
「はい。基本的に、冒険者や貴族の側近の方が購入しています。騎士団へ売るとなると、大量に用意する必要がありますし」
コトハお姉ちゃんは、うちの武具や騎士ゴーレムを大量に出す気はないしね。
あのときラムスさんに売ったのは、コトハお姉ちゃんが方針とかを決めていなかったことや、そもそもうちの魔法武具にどれだけの価値があるのかをよく分かっていなかったから。
「ええ。私としては、ありがたい方針です。以前購入させていただいた魔法武具は、我が領の騎士団の優秀な騎士に貸与しておりますが、あのような魔法武具が多く流通するのは、怖くもあります」
「俺としては、王家や王宮騎士団にも売っていていただけるとありがたいんだがな・・・」
横からダン殿下が口を挟みます。
そりゃあ、軍務卿のダン殿下としては、そうでしょう。
ですが、僕がコトハお姉ちゃんのこの方針を変えることはありません。
「これは姉の強い方針ですから」
「残念だが、仕方ないな」
コトハお姉ちゃんと対立する気はないようで、助かった。
「話を戻します。魔法武具が難しいことは承知の上で、魔法薬や調味料はいかがでしょうか? 魔法薬は軍需品としての面もありますが、冒険者や広く民にも有用な商品だと思います。調味料は、各領主の命を受けた御用商人たちが、買いに来ていると耳にしておりますが」
うーん。
まず、調味料は問題ない。森の中で採れる木の実を加工した商品で、加工にはいくつか工程があるらしいのだけど、完成品を売るだけなら問題ない。下手に流通量を増やして、値崩れを引き起こさなければ、うちの利益も確保できる。
魔法薬は?
ラムスさんも言うように、大量に装備した状態であれば、傷ついた騎士や兵士を回復させて、再び戦場に送り込むことが出来る。
ただ、怪我をした冒険者や他にも移動中に魔獣や盗賊に襲われた民を救うことも出来る。
そもそも、魔法薬で怪我を治したとしても、そんなに早く戦闘に戻れるんだっけ?
そう思い、マーカスの方を見ると、僕の問いが分かったようで、深く頷いた。
確か、負った怪我が重大であればあるほど、回復のために多くの魔素を消費する関係で、体力を奪う。これが、『アマジュの実』を直接食したときとの大きな差。
怪我の程度によっては、魔法薬で回復する過程で、魔素を消費しすぎて死に至る可能性も指摘されていたはず。
なら、
「分かりました。詳細はともかく、ご提案を受け入れる方向で提案してみます。もっとも、我が領の利益を最優先には考えますけど・・・」
「もちろんです。・・・どこか、懇意にされている商会に販売を委託しますか?」
いや、そういえば前に、レーノやヤリスとそんな話をした覚えがある。
これまで定期的に食料や武具の原材料はトレイロ商会で購入していたし、何回か調味料を卸したこともある。
けれど、改めて大々的に販路拡大を目指すとなると、
「いえ。元々、我が領で商会を設立することを考えていました。持ち帰り、その計画を進めるように姉に進言しますね」
「・・・分かりました」
うちの領は、魔法武具や魔法薬、調味料に限らず、これからも多くの希少な製品を生み出すことになる、予定。いや、コトハお姉ちゃんとドランドのコンビや、その他も多くの有望な職人がいる。加えて、今回ジャームル王国から受け入れる人たち。間違いない。
それに、直近だと、洞窟の内部で高品質の鉄鉱石が発見された。この調査はまだ始まったばかりだけれど、あるいは?
そう考えると、今後の領の製品の取引を委託する商会、領が100%出資した商会を持っておくのが簡単だというのが2人の意見であり、僕も同意していた。コトハお姉ちゃんも同意で、僕たちに任せてくれている。
今回の話もあるし、僕が王都に行く頃には、動き出せるといいかもしれない。
「では、クルセイル大公領の商品が、多く流通することを願います」
そういって話をまとめたラムスさんだった。
なんでも、コトハお姉ちゃんとの交流があることを知っている貴族たちから、ことあるごとにクライス砦以外でうちの魔法薬や調味料を購入できないか相談されていたらしい。
それが鬱陶しかったのか、砦の外での販売を開始するよう促したことで恩を売るのか・・・
♢ ♢ ♢
その後は、いろいろと各地の状況を教えてもらった。
一番衝撃だったのは、カーラルド王国北東部に領地を構えるダマイヤー子爵の件。最近、ダマイヤー子爵が亡くなり、齢12歳の長男が後を継いだとのこと。
ラムスさんによると、先代のダマイヤー子爵は、ラシアール王国時代には領地を持たない男爵として、カーラ侯爵の補佐をしていた優秀な人物だったらしい。
カーラルド王国建国にあたり、子爵となった上で、領地を与えられた。
元は別々の領主が治めていたいくつかの町や村を、新たなダマイヤー子爵領として、持ち前の手腕を遺憾なく発揮して再編していった。
そんな中、とある中規模の盗賊団がダマイヤー子爵領へとやってきた。
ダマイヤー子爵領はカーラルド王国の北東部に位置しており、ジャームル王国から流れてきた難民が多く集まる両辺境伯領にも近い。
ダマイヤー子爵領へとやってきた盗賊団は、後ろ暗い過去からか、カーラルド王国での難民管理から逃げ出したジャームル王国の難民を配下とし、規模を拡大させていた。
ダマイヤー子爵領に居着こうとしたところで、子爵領の騎士団が討伐に乗り出した。
結果、盗賊団自体は壊滅させ、首領以下幹部は軒並み捕らえるか殺すことが出来たが、騎士団を率いていた先代のダマイヤー子爵は・・・
「盗賊による被害は、増えています」
「ああ。派遣した王宮騎士団にも討伐を命じて、少しずつ片付いてはきたがな」
「そうなんですね」
「ええ。ですから、その面でも今回のコトハ殿の申し出は大変ありがたいのです。今回の問題は、辺境伯領だけの問題ではなく、全ての領の問題、王国の問題。そのことを、消極的だった領主たちに納得させることができましたから」
「我が領の立場を変えるつもりはないですが、できる協力はします。そのことは、最初から変わりません」
「感謝します」
コトハお姉ちゃんやうちは、本当に人材が欲しかっただけ。
けれどそれが、ラムスさんたちが悩んでいた問題の解決にも繋がったのなら、なお良し。コトハお姉ちゃんにもいい報告ができそうだ。
緊張に緊張を重ねていた交渉自体は、拍子抜けするほど早く終わったが、収穫の多い訪問だったと思う。
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