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殿下は友達初心者で不思議っ子?⑵
しおりを挟む「ベル、気にしなくていいから。早く寮に行こう?」
「あの、シガン様?でもお友達…」
「いいの!こんな変なやつベルに会わせられない。ベルが穢れちゃう。」
シガンたん、ごめん…俺は元から結構穢れているんだ…
「おいおい、随分な言われようだな。一応この国で一番高貴な身分なんだが。」
「っ!お初にお目に掛かります。サムソン公爵家護衛騎士をしております、ソノア家次男ソノア=ベルデと申します。以後お見知りおきを。」
「ご丁寧に。ラージリア=オーフェンだ、よろしく。」
殿下って本当に6歳かってぐらい…うん。6歳からこんなに出来上がっているのは、物語の中だけの方が良いな。本当にいたらこれからが心配になるレベルだ。
「シガンの寮はこの騎士と一緒の部屋なのか。俺がお邪魔しても?」
殿下にそう言われたら断れるわけもなく…
「もちr」
「邪魔なので来なくていいです。僕とベルだけの場所なので。ベル、こんな人気にせず行こう?」
俺が答えようとした上から被せて一刀両断するシガンたん。そのまま俺の手を引いて、その場を離れてしまう。
「シガン様、いいのですか?お友達じゃないにしても、殿下に…」
「あのぐらいの態度の方があれは喜ぶんだよ。だから大丈夫!」
なるほど、そこまで仲が深まっていると。
「ここまで言い合えるとは…これが友達と言うやつか!」
その頃、先ほどのやり取りに感動している友達初心者が本当にいるとは思いもしないベルデだった。
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