【完結】どんな君でも君が好き~最強魔術師溺愛に溺れる∼

抹茶らて

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第1章

その後

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私が話をしていた時に王太子のことを騎士団長たちが捕まえてくれていたみたい。戦いを前にして自分の話をするとか、気にしないでいいと言われたが本当申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

それからローリア王国へ戻り、王城で捕まえた者たちの処罰や隣国を吸収するにあたり諸々の後処理を宰相や陛下達が忙しそうに行っていた。

私はと言うと……サーシスにも同じ話をしている。ロイや団長が受け入れてくれた分、希望を持ってしまっている。だから、拒絶されたらと思うと心臓がキュウってなる。

「そんなことが…い‶ま‶ま‶て‶つ‶ら‶か‶った‶な‶ぁ。よ‶く‶か‶ん‶は‶った‶な‶ぁ。」

「え、汚い汚い。」

私が冷静になるほど、というか引くほど号泣している一国の王太子殿下。

「涙と鼻水拭いて。せっかくの綺麗な顔が台無しだよ。」

「グスッ、らって今までのナーシィのことを考えると涙が止まらん。グスッ」

「うん、ありがとう。そしてこれからもよろしく。」

「えっ!これはどういう…」

「え?だってこれからもサーシスの護衛を続けてもいいんだよね?あ、ダメだった?やっぱり無理?」

じわじわと間に透明の膜が張る。恐る恐る見上げる。

「ん‶ん‶っ…いやそうだよな。そういうことだよな。なんでもない。こちらこそ、これからもよろしく。」

「…うんっ!」

今までで一番いい笑顔で笑えた気がする。
でも、目の間にいるサーシスとロイから変な声が聞こえたから気持ち悪かったかな?



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