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第2章
断罪⑵
しおりを挟む「皆さん楽しんでいただけたでしょうか?では次に参りましょう。」
映像を終えて、サーシスは書類の束を手に続ける。
「こちらにありますのは侯爵家の悪事、それに加担していた各貴族の名前とその内容が詳しく書かれています。人身売買から詐称にあたるまでよくもまぁここまで悪いことが考えられますね。」
とても楽しそうに放たれる言葉の数々は、侯爵たちやその他巻き込まれて暴かれているのだろう貴族の方を地獄に落とすには十分だ。
「あぁ、殿下…私は何もしておりませんわ。あれはあの者にそう振る舞えと脅されていたのです。私もしたくなかったのですが…拒否できず仕方なく…」
まだ罪を否定しようとする令嬢にサーシスは無言で映像を映し出すよう合図を出す。
そして…
『ねぇ、私が言ったとおりになったでしょう。どう?今の気分は。私は最高に気持ちいいわ!』
とても演技とは思えない嬉しそうな表情の映像が流れ始める。
『どうでしょうね。でも、残念ながらあなたが望んでいた私からここを出ていくことは無さそうですね。』
『はっ、虚勢を張っても今更ですわよ。でも、貴方から出て行かないのなら私が出ていきやすいようにして差し上げましょう。』
『キャ―――ッ!!!誰か誰か!!』
『なんだっ!?』
『あっちからだ!!』
『何があった!!』
令嬢の叫び声を聞きつけて王城で警備をしている騎士たちが集まって来る。
令嬢は泣きながら騎士たちに懇願する。
『あの方が…あの方が私のことを…』
そして、騎士たちの意識が私の方に向いた後、ニヤリと笑った令嬢の表情をしっかりととらえていた。
「いや、嘘…嘘よ。私じゃないわ。ねぇ、殿下信じてくださいまし。」
今度は泣いてサーシスに懇願するがサーシスは払いのけ…
「お前は俺を…俺たちを本気で怒らせた。言ったはずだ…本当のこと言うなら今だ。真実が分かればそれ相応の罰が下ると…この者を地下牢へ連れて行け!」
声高々に警備している騎士へ指示を出す。
あの言葉は私に向けて言った言葉じゃなかったんだ。
「何よそれ!!…いやっ!離しなさいよ!私は王妃になるのよ。私に許可なく触れるなんて無礼な!」
拘束しようとする騎士に対してなりふり構わず喚き散らす醜態に、周囲の貴族たちは目も当てられないと視線を逸らす。
侯爵は弁解しようとするも聞き入れてもらえない様子に意気消沈として、そのまま連れて行かれた。その他貴族も。
「この度は折角のパーティーに水を差すようなことをしてしまい申し訳ない。このような日だからこそ、日ごろの忙しさを忘れて楽しんでほしい。」
サーシスの少し無理やりともいえる仕切り直しの言葉に皆は一斉にダンスや会話、食事を楽しみだす。
この何事もなかった感…貴族って相当図太いよね、うん。さすがと言うべきか…
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