【完結】どんな君でも君が好き~最強魔術師溺愛に溺れる∼

抹茶らて

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第4章

ロイ不足

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この前はロイから「変わったことあるか?」って聞かれてドキッとした。いきなり振られた話題にシラを切るのに精いっぱいで、自分が何を答えたのかよく覚えてない。

何か変に思ったかな?確かに最近仕事でのミスが多くなった気がするけど…

っ!それだけでそう聞いてくれるってことは、それだけ私のことを見てくれているってこと?
そう思うと、負のループのせいで若干憂鬱だった心も軽くなる。たとえ、私の勘違いだとしても!

「じゃあ、当日の警備はこことここを強化しよう。出入口はこことここの二か所、他に人が出入りできるような場所はここぐらいだろう。それ以外はいつも通りで大丈夫だろう。」

団長の真剣な声に現実に戻される。

そう、今はサーシスたちの結婚式、パレードの警備を考えている最中なのだ。まぁ立派な仕事中ってやつだ。
結婚式、パレードの日にちが決まり、国民に伝えられると国民はもうお祭り騒ぎ。避暑地の時とは比べ物にならないぐらい。

結婚式の日にちは伝えられていないが周辺の国の人達も来るため厳重な警戒態勢を敷いている。
私とロイは王家及びサーシスやシャミリア様たちの護衛だ。いつも通りと言うかなんというか。でも、目の前でシャミリア様やサーシスのキレイは姿が見れるのは護衛ならではの特権だろう。しっかり楽しませてもらおう。




あ、そうそう。仕事のことでも変化が増えた。フランツが加わっただけじゃなくて、フランツが加わったことによって、私がシャミリア様の護衛になったのだ。シャミリア様とサーシスの結婚が正式に決まったことでシャミリア様も立派な王家の一員となったのだ。平隊員じゃなくて、女性の私が付くことになったのだ。


と、言うことはですね…必然的に仕事の時にずっと一緒だったロイとの時間は減るのですよ……今はシャミリア様とサーシスが一緒にいるときだけ私たちも一緒にいれるような感じ。まぁ、元から仕事に恋人との時間を求めるなって思われるだろうけど、何年も一緒だったのにいきなり時間が減ると案外、いやかなり寂しいのだ。ましてや同棲とかで一緒に住んでいるわけでもないし、週に数回のロイの部屋に行くときぐらいしかちゃんと話すことができないのだ。




もう正直に言います。圧倒的ロイ不足……




もっとイチャイチャしたい!の前にそもそも物理的に会う時間が減ったのだから、もう何も言えまい。これじゃあ、関係を進めるどころか冷めないか心配だよ……

そんな私の心配事には目もくれず、他人の結婚と言う名の幸せが近づいてきている。他人って言っても友達の、なんだけど…

私もロイと結婚したいな…
間違っても結婚がしたいのではなくて、ロイとだからしたいのだ。
私のこの願いが届く日は来るのだろうか………




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