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クレールだけ⑴
しおりを挟む「あの、本当にこんなところでするんですか?」
「あぁ、神殿側から指定されたのだからやむを得まい。」
どうしてこうなったのか。半分以上は自分のせいだと分かってはいるが、誰が好んで好きでもない相手と閨を共にするのか。
聖女召喚の儀に成功させたクレールによって召喚された聖女。20にも満たない少年は今、俺の前でネグリジェを着て寝台に座っている。
ここは大神官が指定した帝都の一番大きいとされている神殿。普段は国民が祈りを捧げている場所なんだが、今日は寝台が用意されている。詳しいことは知らないが、なんとか神とか言う神様を模した石像がステンドグラスの前に置いてある。寝台はその目の前に用意されているのだ。
「(はぁ…)」
事の発端はあのいけ好かないイーバン侯爵家当主の言葉だった。
聖女の力の発現がセックスをすることだと聖女自身が言ったことで、相手を誰にするかの会議が連日催されていた。初めに聖女によってクレールの名が挙がったときに、即座に却下したにも関わらずあの侯爵ときたら…
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