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パワーバランス⑶
しおりを挟む何やら仲良く戯れている人たちが。
仲良くするんは勝手なんだけど……
ザシュッ
ドゴッバコッ
ドカンッ
「………」
や、やりすぎなのでは…?
「あとは実践あるのみです。早速そこらの魔物相手に使ってみましょう。」
「はい!……って魔物どこですか?」
一通りの説明を終えた聖女様と大神官様が実践に移そうとすると、先程まで蔓延っていた魔物たちは一瞬にして姿を消していたのだった。
「えっ?………殿下、バシュロ卿?」
「…はい。」
「…はい。」
「どうしてこんなことに?」
にっこりと綺麗に微笑んだ大神官様の後ろに何かが見えるのは私だけだろうか。なんだろう、穏やかな口調はいつも通りなのに…
「もう一度聞きましょうか。どうして魔物がいないんですか。あぁ、聞き方を変えますね。今日は何のために来たのかご存じない?まさか国を背負っていく方たちがそんなお粗末な、あぁ失礼、そんなポンコツな方々な訳が、ありませんよねぇ?」
失礼とか言いながらもっと失礼な言葉になってるんだけど!誰も突っ込む様子もないし、聖女様に至っては大神官様の変わりようにポカーンと口を開けたまま動かなくなってしまった。
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