家族のかたち

yoyo

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過去の話〜幸司編⑵〜

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 幸也と出会ったのは、小学校低学年の頃だった。その頃のオレは、おねしょもおもらしも酷くて、学校では水たまりを作る事だけは何とか回避していたけど、パンツやズボンはベチャベチャにして、ギリギリセーフなのか、おもらしなのかわからない状態はよくあった。
 それに、原因不明で体調を崩すことも増えていて、保健室の常連になっていた。




 その日は放課後、本を返すために図書館に寄ると、ずっと読みたかった本があった。借りようとカウンターに行くと、2人並んでいる。

 6時間目終わってから、トイレに行ってなかったけど……大丈夫だよね……2人だし……

 今したい訳じゃないし、トイレに行ってる間に誰かに借りられちゃうかもしれないと思いトイレは後回しにした。無事に本を借りて、ランドセルに入れてホッとすると、急激におしっこがしたくなる。


 わっ……うそっ……まずい……

 今は〝おしっこしたい〟から〝限界漏れそう〟まで急激にくる。



 前を押さえて、急いでトイレに向かうけど、もう走れなくて、何とか歩くので精一杯だ。

 ぅ…ぅ……でちゃう……でちゃう……

 歩きながらも、じょわっ、じょわっ……とパンツを濡らしていく。



 クラスの教室は、すぐ隣がトイレだから、何とかギリギリセーフになっていたけど、今日はトイレまでが遠い。トイレマークは見えているのに、とてつもなく長い距離のように感じる。


 じょわわ……
 まって……うっ……うっ……まって……あとちょっと……

 もうすでに、パンツはべちょべちょで、ポタポタっと誰もいない廊下に、オレが通った道筋をつけていく。


 やっと小便器の前に立ち、足をくねらせながら、何とか引っ張り出そうとするが、その間にもどんどん足元には水たまりが出来ていく。最後、チョロっとは便器に出せたものの、足元を見るとギリギリセーフとは言えない状況だった。



 ど……どうしよう……


 何とか履き直したパンツもズボンもぐっしょり濡れて、足やお尻にはりつき気持ち悪い。いつもの失敗であれば、こっそり保健室で着替えて何とかやり過ごしていたが、今日は便器の周りをベチャベチャにしてしまい、どうしたらいいのかわからない。

「ふっ……えっ……うっ…えっくえっく……どうしよう……うっうっ……」

「誰かいるー?」


 ビクッとして、入り口の方を見ると、白衣を着た若い男の人が入ってくる。

「し……しのだ……せんせい……」

「あー。コウだったのか。廊下の水滴追ってきたんだけど……今日はまた、盛大にやちゃったなぁ」

「うっうっ……うえーん……ゆかが……ビチョビチョになっちゃった……」
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