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第68話
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「あら、久しぶりねギルバート。意外と時間がかかったのね」
久しぶりに執務室へ顔を出したギルバートに私は笑顔を向けた。
そして、
「テオ。今日は貴方の焼いたクッキーをお茶受けにしたいわ。お願い出来る?」
と机で作業をしていたテオへ声をかけた。
「畏まりました」
と言ってテオは眼鏡をかけながら、部屋を出る。
ちゃんと私の真意を理解しているのだろう。何も言わずにこの場を離れてくれた。
「さて。私が頼んでいたものは見つかったかしら?」
テオが出ていったのを確認してから、私はギルバートと向き合った。
「はい。まさかクビにしているとは思いませんでした」
「やはり……ね」
私がギルバートに頼んでいたのは、テオの家庭教師だった人物を捜す事だった。
「アイリスに宝石強盗の疑いをかけられたそうです」
「まぁ……なんて事。もちろんその方は……」
「認めておりません。しかし、アイリスの家に自由に出入り出来ていたのは事実。盗った証拠はありませんが、盗っていない証拠もありませんでしたので、仕方なかったと」
「悪魔の証明だもの。難しかったのね」
「はい。ご主人様に話すと言われ泣く泣く潔白を証明する事を諦め、解雇を受け入れたそうです」
私はテオの様子と彼の話から、家庭教師は解雇されていたのではないかと推測していた。ギルバートにはその家庭教師を捜し出す様に頼んでおいたのだが……。
「解雇されたのはいつ頃?」
「テオドール様が7歳の時だそうです。家庭教師に就いたのが5歳の時ですから…」
「たった2年……予想より遥かに早かったわ」
と私は呆れたように呟いた。
「それを公爵様には黙っていたのね。アイリスさんは」
「そうでしょうな。ご主人様にも……私にも家庭教師を雇っていると思わせておいてその分のお金も自分の懐に入れていた……と」
「それだけお金が必要だった理由……調べてきたんでしょう?これだけ時間がかかったって事は」
と私が言えば、ギルバートは私の前に1枚の書類を差し出した。
久しぶりに執務室へ顔を出したギルバートに私は笑顔を向けた。
そして、
「テオ。今日は貴方の焼いたクッキーをお茶受けにしたいわ。お願い出来る?」
と机で作業をしていたテオへ声をかけた。
「畏まりました」
と言ってテオは眼鏡をかけながら、部屋を出る。
ちゃんと私の真意を理解しているのだろう。何も言わずにこの場を離れてくれた。
「さて。私が頼んでいたものは見つかったかしら?」
テオが出ていったのを確認してから、私はギルバートと向き合った。
「はい。まさかクビにしているとは思いませんでした」
「やはり……ね」
私がギルバートに頼んでいたのは、テオの家庭教師だった人物を捜す事だった。
「アイリスに宝石強盗の疑いをかけられたそうです」
「まぁ……なんて事。もちろんその方は……」
「認めておりません。しかし、アイリスの家に自由に出入り出来ていたのは事実。盗った証拠はありませんが、盗っていない証拠もありませんでしたので、仕方なかったと」
「悪魔の証明だもの。難しかったのね」
「はい。ご主人様に話すと言われ泣く泣く潔白を証明する事を諦め、解雇を受け入れたそうです」
私はテオの様子と彼の話から、家庭教師は解雇されていたのではないかと推測していた。ギルバートにはその家庭教師を捜し出す様に頼んでおいたのだが……。
「解雇されたのはいつ頃?」
「テオドール様が7歳の時だそうです。家庭教師に就いたのが5歳の時ですから…」
「たった2年……予想より遥かに早かったわ」
と私は呆れたように呟いた。
「それを公爵様には黙っていたのね。アイリスさんは」
「そうでしょうな。ご主人様にも……私にも家庭教師を雇っていると思わせておいてその分のお金も自分の懐に入れていた……と」
「それだけお金が必要だった理由……調べてきたんでしょう?これだけ時間がかかったって事は」
と私が言えば、ギルバートは私の前に1枚の書類を差し出した。
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