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第156話
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私は寮のメグの部屋に運ばれた。
「医者は近くに住んでますので、もう直ぐ着くと思いますよ」
とメグが私に付いている煤を拭く為の水を桶に汲んで現れた。
「…ほ、かに誰もけ…がはしていない?み…んな無事?」
まだ少し話し難いが、声は出せる。
私の頬の煤を拭いながらソニアが、
「奥様、無理に喋らなくても……。実は……護衛が火傷を。直ぐに目を覚ましたので、そこまで酷くはありませんが……」
と私に言う。その言葉を聞いて、
「ね……てたの?」
護衛は交代で睡眠をとる為、護衛中に……そう勤務中に眠る事など、あり得ない。
私がそう問うとソニアは眉を潜めた。
「そうなんですよ……何だかおかしいですよね」
と言うとソニアは何故かチラリとメグを見た。
メグはそれには気が付かず
「では、私は外の様子を見てきます。ここにお水を置いていますので、どうぞ」
と水差しとグラスを置いて部屋を出て行った。
水を飲んで喉が潤うと、また少し喋りやすくなった。煤を拭き終えて、ソニアの持っていた荷物に入っていた夜着に着替えると、医者がテオと共に入って来た。
そうだ、何故テオがこの場に居るのか、その理由もまだ聞いていないのだが、先ずは診察を受ける。
「身体の火傷は……手のひらぐらいですね。後は足の裏の擦り傷と……それと熱い空気を吸った事により、喉の方に火傷を負ってますが、あまり酷くはないので、時間が経てば治るでしょう。無事で何よりでしたね」
と眼鏡を掛けた白髪の医者はそう言った。
彼はここの鉱夫達の健康を守ってくれているのだと言う。私は、
「ありがとう…ございました。ここで働く者達も……随分とお世話になっているとか。重ねて…、お礼申し上げます。こんな格好で…申し訳ありません」
と礼を言った。
私は手と足に薬と包帯を巻かれただけで治療を終えた。
ソニアが塗り薬と飲み薬の説明を聞いている最中、テオが私の側へとやって来た。
さっきまで医者が座っていた椅子に腰掛けるテオに、
「貴方は、大丈夫?怪我は…ない?」
と尋ねる。
「俺……私は大丈夫です。ステラ様が無事で……本当に良かった」
と火傷をしていない方の私の手を握る。
ソニアは医者を護衛の元へと連れて行く様だ。護衛の火傷も大した事ないと良いが。
部屋には私とテオの2人きりだが、テオは眼鏡をしていなかった。この火事で壊れたのだろうか?
「テオ……どうして此処に?」
「実は、分かった事があって。直ぐに追いかけたんです」
とテオは言った。
「分かった…事?」
「はい。でも……ここではまだ言えません」
とキョロキョロしてからそう言った。
「聞かれては不味い事なのね」
「はい。もしかすると共犯者がいるかもしれない。それが誰なのか分からないので、念の為」
「分かったわ」
「ただ……今回の火事は、事故ではないと私は思っています」
とテオは小さな声で私にそう言った。
「医者は近くに住んでますので、もう直ぐ着くと思いますよ」
とメグが私に付いている煤を拭く為の水を桶に汲んで現れた。
「…ほ、かに誰もけ…がはしていない?み…んな無事?」
まだ少し話し難いが、声は出せる。
私の頬の煤を拭いながらソニアが、
「奥様、無理に喋らなくても……。実は……護衛が火傷を。直ぐに目を覚ましたので、そこまで酷くはありませんが……」
と私に言う。その言葉を聞いて、
「ね……てたの?」
護衛は交代で睡眠をとる為、護衛中に……そう勤務中に眠る事など、あり得ない。
私がそう問うとソニアは眉を潜めた。
「そうなんですよ……何だかおかしいですよね」
と言うとソニアは何故かチラリとメグを見た。
メグはそれには気が付かず
「では、私は外の様子を見てきます。ここにお水を置いていますので、どうぞ」
と水差しとグラスを置いて部屋を出て行った。
水を飲んで喉が潤うと、また少し喋りやすくなった。煤を拭き終えて、ソニアの持っていた荷物に入っていた夜着に着替えると、医者がテオと共に入って来た。
そうだ、何故テオがこの場に居るのか、その理由もまだ聞いていないのだが、先ずは診察を受ける。
「身体の火傷は……手のひらぐらいですね。後は足の裏の擦り傷と……それと熱い空気を吸った事により、喉の方に火傷を負ってますが、あまり酷くはないので、時間が経てば治るでしょう。無事で何よりでしたね」
と眼鏡を掛けた白髪の医者はそう言った。
彼はここの鉱夫達の健康を守ってくれているのだと言う。私は、
「ありがとう…ございました。ここで働く者達も……随分とお世話になっているとか。重ねて…、お礼申し上げます。こんな格好で…申し訳ありません」
と礼を言った。
私は手と足に薬と包帯を巻かれただけで治療を終えた。
ソニアが塗り薬と飲み薬の説明を聞いている最中、テオが私の側へとやって来た。
さっきまで医者が座っていた椅子に腰掛けるテオに、
「貴方は、大丈夫?怪我は…ない?」
と尋ねる。
「俺……私は大丈夫です。ステラ様が無事で……本当に良かった」
と火傷をしていない方の私の手を握る。
ソニアは医者を護衛の元へと連れて行く様だ。護衛の火傷も大した事ないと良いが。
部屋には私とテオの2人きりだが、テオは眼鏡をしていなかった。この火事で壊れたのだろうか?
「テオ……どうして此処に?」
「実は、分かった事があって。直ぐに追いかけたんです」
とテオは言った。
「分かった…事?」
「はい。でも……ここではまだ言えません」
とキョロキョロしてからそう言った。
「聞かれては不味い事なのね」
「はい。もしかすると共犯者がいるかもしれない。それが誰なのか分からないので、念の為」
「分かったわ」
「ただ……今回の火事は、事故ではないと私は思っています」
とテオは小さな声で私にそう言った。
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