44 / 97
好みのタイプ
しおりを挟む
「…レベッカ…もしかして、団長が好みのタイプだったりする?」
見惚れていた私に気づいたのか、レオ様がそう聞いてきた。
「そうですね。正直に言えば、そうです。少しワイルドというか、男性らしいというか、そういう方を好ましく思うので。
筋肉も素敵でした。」
そう私は顔を輝かせて答える。
「……そうか…。俺の顔は好みじゃないって言ってたもんな。」
何故かとても切なそうです。
「あ、そんな事もお話してましたね。でも、私、レオ様の体、好きですよ。」
「?!レベッカ、そんな事をここで言っちゃダメだ!」
何故か今度は真っ赤になって、あたふたしてます。
「?レオ様の筋肉はしなやかで、とても綺麗な体つきだなっと思っていたんですが…ダメでしたか?」
「あ…そっちね。」
そっちってどっち?
「はい。レオ様の筋肉も大変好ましいです!」
「それは、喜んでいいのかな?まぁいいか。
レベッカが好きだと思う所が1つでもあったら。」
何故か今度は自分に言い聞かせるように喋ってますが。
「レオ様?私、レオ様の好きな所、1つじゃないですよ。もっとたくさんあります。」
「ん?そうなの?」
今度は嬉しそうです。
レオ様百面相してるみたいですね。
「はい。レオ様はとてもお優しいです。
私の事をたくさん考えて、尽くして下さいます。
ご家族への愛情も、領地を大切に思う気持ちも、それに見合うように努力される姿勢も。
そして騎士として立派に勤めていて、殿下からの信頼が厚い所も、そして、こうして私のお話をたくさん聞いてくれる所も。
全部、全部、大好きですよ。」
そう私が言うと
「レベッカ。もう家に帰ろうか。
ここでは、レベッカとイチャイチャ出来ないし、そんな可愛い事を言われて、俺はもう限界だ。
今すぐベッドに行きたい。
やっぱり帰ろう。」
「え?嫌です。
ダンスもまだ踊ってませんし、美味しそうなお料理もいただいておりませんよ?」
「ダンスは家に帰って、俺と踊れば良い。どうせ俺としか踊らないんだ。
どこで踊っても一緒だろ?
料理は…うちの料理長に頑張ってもらうから。」
なんだか、レオ様がアレックスお兄様に見えてきました。
また、私は踊らずに帰る羽目になるのかしら?
「ここで踊るから意味があるんです!
そんなに帰りたいなら、レオ様お1人様でお帰りになりますか?」
「とんでもない!レベッカを置いて行ったら、誰かに盗られるだろ?
それなら、俺も居る。」
人妻を誰も盗りませんよ…そう言いたい。
「じゃあ、もう少し私にお付き合い下さいませ。」
そう私は微笑んで、レオ様の耳にそっと囁く。
「…そうしてくれたら、私は朝までレオ様にお付き合いしますから。」
そう言うと、レオ様は
「本当だな?約束だぞ。」
といって私を抱き締めた。
周りの目が痛い。人前では辞めてもらいたい。
夜会が早く始まって欲しい。
見惚れていた私に気づいたのか、レオ様がそう聞いてきた。
「そうですね。正直に言えば、そうです。少しワイルドというか、男性らしいというか、そういう方を好ましく思うので。
筋肉も素敵でした。」
そう私は顔を輝かせて答える。
「……そうか…。俺の顔は好みじゃないって言ってたもんな。」
何故かとても切なそうです。
「あ、そんな事もお話してましたね。でも、私、レオ様の体、好きですよ。」
「?!レベッカ、そんな事をここで言っちゃダメだ!」
何故か今度は真っ赤になって、あたふたしてます。
「?レオ様の筋肉はしなやかで、とても綺麗な体つきだなっと思っていたんですが…ダメでしたか?」
「あ…そっちね。」
そっちってどっち?
「はい。レオ様の筋肉も大変好ましいです!」
「それは、喜んでいいのかな?まぁいいか。
レベッカが好きだと思う所が1つでもあったら。」
何故か今度は自分に言い聞かせるように喋ってますが。
「レオ様?私、レオ様の好きな所、1つじゃないですよ。もっとたくさんあります。」
「ん?そうなの?」
今度は嬉しそうです。
レオ様百面相してるみたいですね。
「はい。レオ様はとてもお優しいです。
私の事をたくさん考えて、尽くして下さいます。
ご家族への愛情も、領地を大切に思う気持ちも、それに見合うように努力される姿勢も。
そして騎士として立派に勤めていて、殿下からの信頼が厚い所も、そして、こうして私のお話をたくさん聞いてくれる所も。
全部、全部、大好きですよ。」
そう私が言うと
「レベッカ。もう家に帰ろうか。
ここでは、レベッカとイチャイチャ出来ないし、そんな可愛い事を言われて、俺はもう限界だ。
今すぐベッドに行きたい。
やっぱり帰ろう。」
「え?嫌です。
ダンスもまだ踊ってませんし、美味しそうなお料理もいただいておりませんよ?」
「ダンスは家に帰って、俺と踊れば良い。どうせ俺としか踊らないんだ。
どこで踊っても一緒だろ?
料理は…うちの料理長に頑張ってもらうから。」
なんだか、レオ様がアレックスお兄様に見えてきました。
また、私は踊らずに帰る羽目になるのかしら?
「ここで踊るから意味があるんです!
そんなに帰りたいなら、レオ様お1人様でお帰りになりますか?」
「とんでもない!レベッカを置いて行ったら、誰かに盗られるだろ?
それなら、俺も居る。」
人妻を誰も盗りませんよ…そう言いたい。
「じゃあ、もう少し私にお付き合い下さいませ。」
そう私は微笑んで、レオ様の耳にそっと囁く。
「…そうしてくれたら、私は朝までレオ様にお付き合いしますから。」
そう言うと、レオ様は
「本当だな?約束だぞ。」
といって私を抱き締めた。
周りの目が痛い。人前では辞めてもらいたい。
夜会が早く始まって欲しい。
60
あなたにおすすめの小説
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
白い結婚の行方
宵森みなと
恋愛
「この結婚は、形式だけ。三年経ったら、離縁して養子縁組みをして欲しい。」
そう告げられたのは、まだ十二歳だった。
名門マイラス侯爵家の跡取りと、書面上だけの「夫婦」になるという取り決め。
愛もなく、未来も誓わず、ただ家と家の都合で交わされた契約だが、彼女にも目的はあった。
この白い結婚の意味を誰より彼女は、知っていた。自らの運命をどう選択するのか、彼女自身に委ねられていた。
冷静で、理知的で、どこか人を寄せつけない彼女。
誰もが「大人びている」と評した少女の胸の奥には、小さな祈りが宿っていた。
結婚に興味などなかったはずの青年も、少女との出会いと別れ、後悔を経て、再び運命を掴もうと足掻く。
これは、名ばかりの「夫婦」から始まった二人の物語。
偽りの契りが、やがて確かな絆へと変わるまで。
交差する記憶、巻き戻る時間、二度目の選択――。
真実の愛とは何かを、問いかける静かなる運命の物語。
──三年後、彼女の選択は、彼らは本当に“夫婦”になれるのだろうか?
離婚した彼女は死ぬことにした
はるかわ 美穂
恋愛
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?
雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。
最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。
ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。
もう限界です。
探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる