人狼ゲーム 〜命を賭けたゲーム〜

グッチー

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犠牲者

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ピヨピヨピヨ

朝だ。やはり、俺はホテルの上で寝ている…。
昨日の人狼ゲームは嘘じゃないらしいな…

   ♪ピンポンパンポン♪
「参加者の皆様。おはようございます。人狼ゲーム一日目、朝になりました。朝食は、二階のレストランで、その後、ロビーへお集まり下さい。また、昨日の夜、狼による襲撃は行われませんでした。では、楽しい一日目をおすごしください。」

やるからには、生き延びる。ゲームで死んでたまるか…!
とりあえず、朝食だな。

ガチャ…。

「お、奏人じゃねーか。お前も巻き込まれてたのか。」

青柳奏人。俺のクラスメイトであり、幼馴染だ。

「まぁな。蓮のほうこそ居たなんてびっくりだよ。」

そりゃそうだな。
俺たちが談笑しながらレストランに行くともうすでに5人ほどが席を確保していた。

「蓮さんに奏人さん。遅いですね。先にいただいてますよ。」

そういってクロワッサンをほおばるのは白村花梨。

「あれ?8人いるんじゃないっけ?」

奏人と俺の二人と、先に食べている5人。合わせて7人しかいない…あと一人いたはず…

「よぉ。あれ、もうみんないるじゃん。」

黒鉄竜也。チャラくて、あまりいい噂は聞かない男だ。

「竜也さん。遅いです。」

「まーそー言うなって。ゆっくり食べようぜ。みんな仲良く、な?」

「そういえばみなさん、役職は?」

ロビーに移動し、白村が口を開く。

「俺、占い師ー。まじびっくりだわ。」

黒鉄が占い師!?
すると緑川優菜が口を開く。

「え、わ、私も、その…占い師…なんですけど…」

おいおい、嘘だろ?なんで二人もいるんだよ。どっちが本物だ?

「嘘つけよ。俺が占い師なんだぜ?あ、お前、さては人狼か?」

「え、いや、私が本物の占い師です…!あ、あなたのほうこそ人狼なんじゃないんですか?」

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて、どっちかは偽物なんだから、それはまた後でわかることでしょ?それより、他になにか役職持ってる人、いる?」




「いないのね。了解したわ。二人とも、占い先とその陣営を教えてくれる?」
さすがは白村。学級長をするだけのことはある。まとめ上手だ。

「了解です…!」
「オッケー。」

「まず、緑川さん。誰を占ったの?」

「わ、私は…柴田さんで…その…む、村人陣営…でした。」

柴田勇斗はとりあえず白か。

「緑川さん。ありがとうございます。」
律儀にお礼をのべる。

「じゃあ、竜也さん。誰を占ったんですか?」

「俺は蓮を占った。あー赤城な。で、結果は白だったぜ。」

よし、俺は仮だけど白だ。ま、当たり前だよな。

「じゃあ緑川さんと竜也さんが占い対抗してて、柴田さんと赤城さんが仮の白ってことでいいですかね?」

「はい。」

「それじゃあ、誰を吊りますか?私的には占い師を今日と明日で吊って黒を一人でも少なくしたほうがいいかと。」

それじゃあだめだ。
「たしかに二人うちのどっちかが黒なのは違いない。でも、グレーなのに変わりない俺と柴田だけでこのあとのゲームを進めるのは厳しいだろ?それなら二人を残して判断材料を増やして吊ったほうがいいんじゃないのか?」

「たしかに…私は赤城さんの意見に賛成です。」
北村柚黄が賛同してくれた。
「じゃあ俺も蓮に賛成~っと。」
中村橙也も賛成してくれるようだ。

「俺は白村に賛成かな。蓮には悪いけど、黒なのは違いないし、吊るべきだと思う。」

「おい奏人…!」

「まぁ、俺は蓮に賛成かな~死にたくないしね。」

「わ、私は、なんていうか…その…白村さんに賛成…です。黒鉄が絶対に吊られるのでこっちがいいと…思います…。」

俺に賛成してくれるのは北村と橙也と黒鉄。
白村に賛成するのは奏人と緑川か。

「なぁ。グレーの人吊るべきじゃね?白村も蓮も間違ってないわけだし。それなら人狼がいる可能性の一番高いグレー、占いでもなく、占いされてないやつらが一番吊るべきだと思うぜ?」
柴田が提案してくる。

それってつまり…
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