幼馴染を忘れられなくて童貞34年極めたらリア充になれた話

味噌村 幸太郎

文字の大きさ
8 / 26

第8話

しおりを挟む

「パパとママ、ラブラブだね~♪」
「お前ら! 早く車に乗らんか! ご近所の目が…」
 神埼父が再びキレる。

 唇から離れた夫がそれをなだめる。
「すいません、お父さん。今日の明日香さんはとても綺麗に感じたもので♪」
 さらっと言いやがる。
 よくもそんな甘ったるい言葉を義理の父に言えるな。
「まったく……」
 ぶつぶつ言いながら、神埼父は先に少女を車に乗せる。


「ごめんね、明日香」
 夫の右手はまだ神埼の細いあごにある。 
「もう! こんなところで…でも、嬉しかったよ。最近こんなドキドキしたことなかったもの…あたしのこと、女として見てくれてないんじゃないかって、自信なくしてたもの……」
 神埼の頬は赤いが、視線はずっと夫にある。

「そんなわけないないじゃいか! 君はいつ見ても綺麗だよ! 誰よりも」
 夫が強く神埼の肩を揺さぶって否定すると、神埼の大きな胸がブルブルと上下に揺れていた。
「なんだか怖いわ♪ でも、あなたと結婚10周年を迎えられて嬉しいわ」
 じゃあ、23、4で結婚したのかよ…。

「僕もだよ。瑠璃も10歳になって、随分お姉ちゃんになったくれたよね。だからまた若い時みたいに、僕が君を独り占めしてもいいかな?」
 ちょっと待てよ。結婚10周年で子供が10歳って…デキ婚じゃね?
 俺はこう見えて硬派だから、デキ婚が一番人として嫌いなんだよね。筋は通さないとさ、やっぱり。
 生でヤリまくってのビッチ婚か……神崎、お前だまされているんだよ、こんなスカした野郎に。


「ふふ♪ それは瑠璃が怒りそうね」
 そうは言うが、なんだか股間が濡れてそうに見える。
「今日はいい結婚記念日になりそうだよ」
 そう言うと夫はまた長く濃厚なキスを始めた。
 腰にあった左手は次第に神埼の尻に下ろされていた。
 ずっと神埼の尻を円を描くように撫で回している。


 ああ、神埼が…俺の神埼が……。
 犯されていく……あの汚ねー男に。
 だが神埼の顔を見ろ。
 あの男の汚ねー唾液を飲みまくっているのに。なんだあの嬉しそうな顔は?
 むしろ、次第に神埼のペースの方が上がって、夫の方を圧倒し出した。
 慣れた様子で右に左に顔をゆっくり動かしながらディープキスを続ける。辞める気配がない。


「ハハ…ハハハ……」
 涙が止まらない。
 何が悲しくて初恋の女の子のお盛んな夫婦を、影からストーカーしないといけないんだ……。
 痴女だ…そうだ。あれは神埼明日香なんかじゃない。ただのクソビッチ主婦だ。
 きっと家を間違えたんだ。


 夫婦の長いキスがやっと終わる。
「ふう……君とのキスはいつも甘いな」
 俺がするはずだったんだ……。
「あら? 誰かと比べてるの?」
「ひどいな。なぁ、瑠璃がこの前、そろそろ妹欲しいって言ってさ」
 黙れよ、クソメガネ。

「え?」
「今日、ホテルの部屋を2部屋、取ってるんだけど……いいかな?」
 もうやめてくれ。

「本当に瑠璃が言ったの? あなたが生でしたいだけじゃないの?」
 生って…夫婦ってこんな会話するのか…。
「本当だよ!」
「ごめん ちょっといじめちゃった♪」
「ダメ?」
「決まってるでしょ! 答えはYESよ♪」
 軽く夫にキスをすると「さあ行きましょう」と夫の手を取った。

「でも、僕たち。お父さんに瑠璃を任せるなんて酷いパパとママだねw」
「父さんもまた孫が増えると喜ぶわ。母さん亡くなってから1人で辛そうだったもの」
 手を振りながら仲睦まじく、繋いだ手を振りながら車に向かった。


 この夫婦のやりとりを見ながら、ずっと考えていたことがある。

 まず夫をボコボコに殴り倒して気絶させ、神埼娘を家に連れこんで人質にする。  
 そして神埼父を黙らせロープで縛るのだ。

 いらない3人は神埼宅のどこかにしまいこむ。
 昔入ったことのある神埼の部屋に、神埼を押し込み、ベッドに押し倒す。
 泣き喚く神埼のスカートをめくり、強引にパンツを少し横にずらして、パンツを履かせたまま、犯してやるのだ。

 他の男のものだがそれでもいい。
 俺の精液を何回も何回も繰り返し、何日も監禁してレ●プするんだよ。
 神埼の中に俺のザーメンをたっぷりぶち込んでやる。

 何日も俺の愛と説得により、俺の想いは神埼に伝わり、愛を分かち合うのだ。
 そして子供を産んでもらい、結婚する。その子と3人でもう一回やり直すんだ……もう一回。
 
「ハッ!?」

 俺は…なにを考えているんだ?
 捕まりにわざわざ、名古屋まで来たのか?
 でも彼女と1つになれるなら、捕まっても、死んでも……。

 車のエンジンが掛かる音で、俺は自分を取り戻した。
 夫が運転し、助手席に祖父、後部座席に神埼と娘。
 ちなみに車は外車。

 無頓着な俺には車種がわからなかったが、素人の目でもわかる。キラキラ輝く車体は高級感が半端ない。
 車が走り去っていく際、車内の様子が一瞬だけ見えた。
 先ほど、旦那と唾液交換しまくった唇で、神埼はニコニコ笑って娘のおでこに軽くキスしていた。
 走り去っていったあと、俺はその場で固まっていた。

 10分だろうか? 20分だろうか?
 放心状態でいると、隠れていた近所の家から小太りのおばさんが出てきてた。

「あんたね! さっきからうちの家の前でなにしてんの!? 警察呼ぶよ!」
「え…?」
 涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった俺の顔を見て、おばさんは絶句した。
「な、なんか、嫌な事でもあったの…?」
「は、はい……うぐぐ、うわあああん!」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

とっていただく責任などありません

まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、 団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。 この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!? ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。 責任を取らなければとセルフイスから、 追いかけられる羽目に。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

おばさんは、ひっそり暮らしたい

蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

幼馴染の勇者に「魔王を倒して帰ってきたら何でもしてあげる」と言った結果

景華
恋愛
平和な村で毎日を過ごす村娘ステラ。 ある日ステラの長年の想い人である幼馴染であるリードが勇者として選ばれ、聖女、女剣士、女魔術師と共に魔王討伐に向かうことになる。 「俺……ステラと離れたくない」 そんなリードに、ステラは思わずこう告げる。 「そうだ‼ リードが帰ってきたら、私がリードのお願い、一つだけなんでも叶えてあげる‼」 そんなとっさにステラから飛び出た約束を胸に、リードは村を旅立つ。 それから半年、毎日リードの無事を祈り続けるステラのもとに、リードの史上最速での魔王城攻略の知らせが届く。 勇者一行はこれからたくさんの祝勝パーティに参加した後、故郷に凱旋するというが、それと同時に、パーティメンバーである聖女と女剣士、そして女魔術師の話も耳にすることになる。 戦いの昂りを鎮める役割も担うという三人は、戦いの後全員が重婚の認められた勇者の嫁になるということを知ったステラは思いを諦めようとするが、突然現れたリードは彼女に『ステラの身体《約束のお願い》』を迫って来て──? 誰がどう見ても両片思いな二人がお願いをきっかけに結ばれるまで──。

処理中です...