「こんにちは！」異世界転生！ 〜実はこの言葉が世界を救う奇跡の呪文だった！！〜

「こんにちは！」始まりの誤解。異世界転生したらこの言葉が世界を救う奇跡の呪文だったら面白くない？？？

4話 謎の行商人カールズとくじ引き対決！

なんか、変な人に声をかけられたようだ。
頭にターバンをつけている。エジプトとかに居そうな服と身なりをした男だ。
正直に言ってすごく怪しい。早々に立ち去ろう。
「いえ、結構で………。」

「あっ！あんちゃんちょいと待ってよ！！なんだい？怪しんでいるのかい？？？いやいやうちはイカサマなんて無しだよ！！ほれ、よく見ているサー！」

木彫りで作られた小さな鳥の置物が1本の紐に結ばれている。
木彫りの鳥の方を引っ張ると、反対側の紐が引っ張られた。確かに当たりはあるみたいだ。

(イメージとしてはこんな感じのくじ引きゲームです。

「ほれぇ！よく見てみぃ！！ちゃんと当たるサー。1回銅貨1枚！さあやるさー！」

たしかに。

でもそういう怪しいのは関わるなと親によく言われたものだ。

「いえ、興味ないので。」
僕は普通に帰ろうとした。そしたら男がしつこいのなんのって、

「じゃあ無料でやらせてあげるサー！」

「え？無料？」
僕は思わず振り返ってしまった。昔からクーポンとかポイントとか貯める性格だったからなぁ。しょうがないと言えばしょうがないか。

「あんちゃん1回だけ！1回だけお試しでやってご覧よ！」

「じゃあ、一回だけだよ。」

「ありがとうサー！！！」ニヤリ

(ん？なんか今ニヤって。。。)
「さあ！引くさーー！」


アイサー！ホイサー！アイサー！ホイサー！
カールズはリズムに乗って陽気に謎の歌を歌う。

僕は30本の紐の中から1本を手にする。
流石に無料だから外れても良いんだけどやるからにはちゃんと選びたいな………。

ザラザラ

(ん？これは？)
30本の紐の1本だけがざらざらしてるぞ。

ま・・・まさか