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第一話 最後の試練
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【第一話 最後の試練】
「さあ、次の世界へ行ってらっしゃい!」
ポチポチ
ブワッ!
女神が左手に持っている四角い端末を右手でポチポチすると、彼の体が宙に浮く。浮いた先には円形状の門が発生た。
さあ、これから彼は新たな世界へ飛び立つのだ。
「ありがとう女神さん! 俺、次の世界でも頑張るよ!」
「次の転生した世界でも頑張るのですよ」
優しい女性の声が彼の脳裏にしっかりと焼きついた。
〇 〇 〇
天界に住む女神の仕事は転生者を次の世界に無事転生させること。
あるものはチート系スキルを付与して魔王を倒す世界へ……。
あるものは植物や錬金術、育成系スキルなどを付与しスローライフをする世界へ旅立つ。
またある時にはハズレスキルを付与して残念転生をさせる事だってある。
【ミミ】
・見習い女神
・207歳
・目の色は青色
・水色の髪をツインテールにしている
・元気な性格
・料理が得意
「さすがアレス様です! さすがです!」
女神見習いのミミは声高な声で女神アレスに呟いた。
【アレス】
・ベテラン女神
・ミミの先生
・年齢不評(たぶん500歳は越えている)
・見た目はおばあちゃん
・おばあちゃんと言ったらキレる
「ふふふ。ありがとうミミさん。女神の仕事を200年もしたら誰でもこれくらいはできるようになりますよ。
最近では天界もデジタル化が進み、この『イセパット』の普及で、ボタンをぽちぽちとするだけで適正な世界を選ぶことができるのです」
アレスは左手のイセパットという端末をミミに見せた。こんなに薄い端末の中には沢山の情報が詰まっているのだ。
「私たちがまだ見習い女神の時は全部アナログでしたから……。蔵書から情報を集めて、転生させるのに早くても半年かかっていたのです」
「半年……かなり大変だったんですね」
「ええ、それはもう蔵書室に籠る日々が続き大変でした。でもあなたはこのイセパットを使えば簡単に、次にここへ来た人をぴったりの世界へ転生させることができるでしょう。このイセパットの中にはここにきた人の今までのおいたち、性格、仕事、得意分野、趣味などがデータとして入っています。自動で分析し適正な世界に送りだすことができます。そのためあなたが思っている以上にそんなに難しい事ではありません」
「そうなんですね。でも私その……イセパット持っていなくて」
「女神見習いの卒業試験ですからね、仕方がありません。それではあなたにこのタブレットをお貸しします」
「はい! アレス様!」
「最終試験は次にこの天界の狭間へ来たものを最善の世界へ無事送りだす事です。ここまで学んだことを活かしてください。わたしはあなたを手助けはしません」
アレス様は一呼吸するとミミに喝を入れる。
『最終試験を開始します。すべてあなたが自分で考え、自分で聞き、自分で解決するのです』
「ありがとうございます! わたし、最善を尽くします!」
「ええ。それでは私は天界の執務室へもどっています。もし何かわからない事や不測の事態が起きた場合は私のところに来なさい」
そういうと女神アレスは天界へと戻っていった。
「よし、最終試験! これが終わったら私もついに女神の仲間入り! 沢山の人々を異世界へ送り出す異世界転生のお仕事につける! 絶対受かってみせます!」
ミミの覚悟は堅かった。それはもうガチガチになったパンの如く硬い意思を持っていた。
「さあ、次の世界へ行ってらっしゃい!」
ポチポチ
ブワッ!
女神が左手に持っている四角い端末を右手でポチポチすると、彼の体が宙に浮く。浮いた先には円形状の門が発生た。
さあ、これから彼は新たな世界へ飛び立つのだ。
「ありがとう女神さん! 俺、次の世界でも頑張るよ!」
「次の転生した世界でも頑張るのですよ」
優しい女性の声が彼の脳裏にしっかりと焼きついた。
〇 〇 〇
天界に住む女神の仕事は転生者を次の世界に無事転生させること。
あるものはチート系スキルを付与して魔王を倒す世界へ……。
あるものは植物や錬金術、育成系スキルなどを付与しスローライフをする世界へ旅立つ。
またある時にはハズレスキルを付与して残念転生をさせる事だってある。
【ミミ】
・見習い女神
・207歳
・目の色は青色
・水色の髪をツインテールにしている
・元気な性格
・料理が得意
「さすがアレス様です! さすがです!」
女神見習いのミミは声高な声で女神アレスに呟いた。
【アレス】
・ベテラン女神
・ミミの先生
・年齢不評(たぶん500歳は越えている)
・見た目はおばあちゃん
・おばあちゃんと言ったらキレる
「ふふふ。ありがとうミミさん。女神の仕事を200年もしたら誰でもこれくらいはできるようになりますよ。
最近では天界もデジタル化が進み、この『イセパット』の普及で、ボタンをぽちぽちとするだけで適正な世界を選ぶことができるのです」
アレスは左手のイセパットという端末をミミに見せた。こんなに薄い端末の中には沢山の情報が詰まっているのだ。
「私たちがまだ見習い女神の時は全部アナログでしたから……。蔵書から情報を集めて、転生させるのに早くても半年かかっていたのです」
「半年……かなり大変だったんですね」
「ええ、それはもう蔵書室に籠る日々が続き大変でした。でもあなたはこのイセパットを使えば簡単に、次にここへ来た人をぴったりの世界へ転生させることができるでしょう。このイセパットの中にはここにきた人の今までのおいたち、性格、仕事、得意分野、趣味などがデータとして入っています。自動で分析し適正な世界に送りだすことができます。そのためあなたが思っている以上にそんなに難しい事ではありません」
「そうなんですね。でも私その……イセパット持っていなくて」
「女神見習いの卒業試験ですからね、仕方がありません。それではあなたにこのタブレットをお貸しします」
「はい! アレス様!」
「最終試験は次にこの天界の狭間へ来たものを最善の世界へ無事送りだす事です。ここまで学んだことを活かしてください。わたしはあなたを手助けはしません」
アレス様は一呼吸するとミミに喝を入れる。
『最終試験を開始します。すべてあなたが自分で考え、自分で聞き、自分で解決するのです』
「ありがとうございます! わたし、最善を尽くします!」
「ええ。それでは私は天界の執務室へもどっています。もし何かわからない事や不測の事態が起きた場合は私のところに来なさい」
そういうと女神アレスは天界へと戻っていった。
「よし、最終試験! これが終わったら私もついに女神の仲間入り! 沢山の人々を異世界へ送り出す異世界転生のお仕事につける! 絶対受かってみせます!」
ミミの覚悟は堅かった。それはもうガチガチになったパンの如く硬い意思を持っていた。
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