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第九話 ドラキュラとトマト祭り②
しおりを挟むアルバイト九日目(トマト祭りの日)
「さあ、今日がトマト祭りの日だ! 本当にたくさんの人が集まっていて朝からどんちゃん音楽がなり、小さい子から大きなお友達まで陽気に踊っているなぁ」
「えー! それでは皆様お待ちかねのトマト投げを開催します! 参加される方は汚れてもいい服装をきて畑に行ってください」
「お、ついに始まるぞ! 畑へ向かおう!」
〇 〇 〇
「それでは! トマト祭りのメインディッシュ! トマト投げの始まりです。まずはトマト投げ委員会、会長のドラキュラ伯爵からご挨拶があります!」
(え……ここでドラキュラ伯爵が登場するの!? てか普通の老人にしか見えないんですが)
「えー……みなさんこんにちは。はじめまして、わたしがドラキュラ伯爵です。と言っても毎年参加しているので知っている方も多いと思います。このトマト投げは代々200年ドラキュラ族が始まりの挨拶をさせてもらってます。みなさんの一年間の頑張りで今年もトマトがたくさん実りました。私も午前中は町のトマト料理に舌つづみをしながら楽しい歌やダンスを観覧させていただきました」
(なんか話長そうだなあ。校長先生みたい)
「なんか話長そうだなあと思う方もいらっしゃるので、本題に入ります。」
(え、心を読まれてる?)
「トマト投げは土の神、雨の神、そしてトマトの神、『トマガミ』に感謝して来年もまた豊作でありますようにというお祈りも含まれています。ルールは簡単です。畑の至る所ににすこし育ちが悪かったすこしグチュグチュのトマトを数カ所にまとめて置いておきました。これをみなさんがご自由にとって頂いて、お互いにトマトを投げつけ合うのです。投げつける場所はあくまでも足にしてください。頭や上半身なんかを狙ってはいけません。頭に優しく塗りたくるのはOKです。力の限り投げつけていいのは筋肉ムキムキな人へだけにしてください。それではお待たせしました! トマト投げ開始です!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおおお」」」
(うわあ! 早速始まった! みんなトマトをとって投げつけはじめたぞ! まだ始まって五分も立っていないのに、みんな頭から真っ赤だ。でも凄く楽しそう。参加者も見た感じ200人以上はいる。この光景はトマトだからこそいいもので、そうでなければまるで血の池地獄のようだ……)
「ぎゃはははは! このトマトをくらえええええ!」
「負けないぞおおおおトマト塗りたくり攻撃!」
「はっはっは! 今年も豊作だからこそできるこのトマト投げ! 予想以上のトマトを収穫できたから本当に良かった。本当はこんなもったいないことは嫌なのだが、来年の方策を祈願してのことだからここは寛大な心で……あくまでも祭りとして楽しもう」
(ドラキュラ伯爵は楽しそうにトマト投げを観戦しているぞ。これなら癇癪(かんしやく)が起こるとも思えないが……)
「おお、これは、これは町長の息子さん。お元気でしたかな?」
(まさかドラキュラ伯爵から声をかけてくるとは……)
「あ、はい。ドラキュラ伯爵。おかげさまで元気に暮らしています!」
「それはよかった。今回は収穫量が去年の二00%とかなり良かったですぞ。来年も今年同様に実るようにこの祭りを楽しみましょうぞ!」
「もちろんです」
「さあて、そろそろ私も着替えてトマト投げに参加してきますかな。大好きなトマト浴びることができるのは年に一度のぜいたくだからな。人間でいうところの『ビールを浴びるように飲む』といった感じかな」
……なんじゃそりゃ
「ははは、それじゃあ伯爵も交じって楽しんできてくださいね!」
「そうだな。じゃあそういうことで失礼! うおおおおおおお!」
「あ! ドラキュラ伯爵! ちょっと待ってください! 服から書類? 紙が少しはみだしていますよ」
「あ! 本当だ! ありがとう。これを持ってトマト投げに参加してしまってはせっかくの契約書が台無しだ。うっかりしまい忘れていた。助かったよ。この分量だとトマト投げはまだまだ続くから、先にこの書類をしまってくるよ」すたすたすた
(いってしまった……)
ピコーン! クエストクリア!
「なんだ? この機械音……また脳裏に響いてくる」
『あーあーテステス。こちらダリアよ。あなたが無事ドラキュラ伯爵の暴走する未来を止めてくれたから、これでアルバイトはクリアよ』
「あ、ダリアさんの声! そうなんですか?」
『些細なことで解決することもるのよ。』
「ほ、ほう……どういうことなんですか?」
『その質問に答えることは簡単だけど、せっかく早く終わったんだからこっちの世界に戻ってきてからのほうが時間の経過が早くていいわよ。そっちの世界だとあと夜まで過ごさないといけないけれど、天界に戻ってくればあと三十分で定時よ。はじめての仕事で疲れたと思うから早く帰ってきたほうがいいかもね』
「あ、たしかにそうですね。トマト投げを見ていてトマトが嫌いになりそうなので元の世界に戻してもらっていいですか?」
『わかったわ。それでは戻ってらっしゃい!』
ブワン
「さあ、今日がトマト祭りの日だ! 本当にたくさんの人が集まっていて朝からどんちゃん音楽がなり、小さい子から大きなお友達まで陽気に踊っているなぁ」
「えー! それでは皆様お待ちかねのトマト投げを開催します! 参加される方は汚れてもいい服装をきて畑に行ってください」
「お、ついに始まるぞ! 畑へ向かおう!」
〇 〇 〇
「それでは! トマト祭りのメインディッシュ! トマト投げの始まりです。まずはトマト投げ委員会、会長のドラキュラ伯爵からご挨拶があります!」
(え……ここでドラキュラ伯爵が登場するの!? てか普通の老人にしか見えないんですが)
「えー……みなさんこんにちは。はじめまして、わたしがドラキュラ伯爵です。と言っても毎年参加しているので知っている方も多いと思います。このトマト投げは代々200年ドラキュラ族が始まりの挨拶をさせてもらってます。みなさんの一年間の頑張りで今年もトマトがたくさん実りました。私も午前中は町のトマト料理に舌つづみをしながら楽しい歌やダンスを観覧させていただきました」
(なんか話長そうだなあ。校長先生みたい)
「なんか話長そうだなあと思う方もいらっしゃるので、本題に入ります。」
(え、心を読まれてる?)
「トマト投げは土の神、雨の神、そしてトマトの神、『トマガミ』に感謝して来年もまた豊作でありますようにというお祈りも含まれています。ルールは簡単です。畑の至る所ににすこし育ちが悪かったすこしグチュグチュのトマトを数カ所にまとめて置いておきました。これをみなさんがご自由にとって頂いて、お互いにトマトを投げつけ合うのです。投げつける場所はあくまでも足にしてください。頭や上半身なんかを狙ってはいけません。頭に優しく塗りたくるのはOKです。力の限り投げつけていいのは筋肉ムキムキな人へだけにしてください。それではお待たせしました! トマト投げ開始です!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおおお」」」
(うわあ! 早速始まった! みんなトマトをとって投げつけはじめたぞ! まだ始まって五分も立っていないのに、みんな頭から真っ赤だ。でも凄く楽しそう。参加者も見た感じ200人以上はいる。この光景はトマトだからこそいいもので、そうでなければまるで血の池地獄のようだ……)
「ぎゃはははは! このトマトをくらえええええ!」
「負けないぞおおおおトマト塗りたくり攻撃!」
「はっはっは! 今年も豊作だからこそできるこのトマト投げ! 予想以上のトマトを収穫できたから本当に良かった。本当はこんなもったいないことは嫌なのだが、来年の方策を祈願してのことだからここは寛大な心で……あくまでも祭りとして楽しもう」
(ドラキュラ伯爵は楽しそうにトマト投げを観戦しているぞ。これなら癇癪(かんしやく)が起こるとも思えないが……)
「おお、これは、これは町長の息子さん。お元気でしたかな?」
(まさかドラキュラ伯爵から声をかけてくるとは……)
「あ、はい。ドラキュラ伯爵。おかげさまで元気に暮らしています!」
「それはよかった。今回は収穫量が去年の二00%とかなり良かったですぞ。来年も今年同様に実るようにこの祭りを楽しみましょうぞ!」
「もちろんです」
「さあて、そろそろ私も着替えてトマト投げに参加してきますかな。大好きなトマト浴びることができるのは年に一度のぜいたくだからな。人間でいうところの『ビールを浴びるように飲む』といった感じかな」
……なんじゃそりゃ
「ははは、それじゃあ伯爵も交じって楽しんできてくださいね!」
「そうだな。じゃあそういうことで失礼! うおおおおおおお!」
「あ! ドラキュラ伯爵! ちょっと待ってください! 服から書類? 紙が少しはみだしていますよ」
「あ! 本当だ! ありがとう。これを持ってトマト投げに参加してしまってはせっかくの契約書が台無しだ。うっかりしまい忘れていた。助かったよ。この分量だとトマト投げはまだまだ続くから、先にこの書類をしまってくるよ」すたすたすた
(いってしまった……)
ピコーン! クエストクリア!
「なんだ? この機械音……また脳裏に響いてくる」
『あーあーテステス。こちらダリアよ。あなたが無事ドラキュラ伯爵の暴走する未来を止めてくれたから、これでアルバイトはクリアよ』
「あ、ダリアさんの声! そうなんですか?」
『些細なことで解決することもるのよ。』
「ほ、ほう……どういうことなんですか?」
『その質問に答えることは簡単だけど、せっかく早く終わったんだからこっちの世界に戻ってきてからのほうが時間の経過が早くていいわよ。そっちの世界だとあと夜まで過ごさないといけないけれど、天界に戻ってくればあと三十分で定時よ。はじめての仕事で疲れたと思うから早く帰ってきたほうがいいかもね』
「あ、たしかにそうですね。トマト投げを見ていてトマトが嫌いになりそうなので元の世界に戻してもらっていいですか?」
『わかったわ。それでは戻ってらっしゃい!』
ブワン
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