【異世界バイト】「俺、もう転生しなくて良いや」ポンコツ女神のせいで次の世界の転生先が決まりません!

ヤム58684

文字の大きさ
28 / 39

二十八話「異世界をまたにかけて俺の命が狙われています!④」

しおりを挟む
◇ ◇ ◇
快晴や
「ってことがありまして……」
「ふふ、ミミと一緒に暮らせるんだからそれくらい光栄に思いなさいよ。あんたは本来この世界にはいてはならない存在なんだから」
ダリアさんはいつものように俺に毒舌を放ってくる。ダリアさんも顔はとてもきれいで整っているのに、どうして性格が歪んでいるんだ。
「うぅ……」
「そういえば、これ返すわ」
彼女が持っていたのは指輪だった。そういえば俺はダリアさんに指輪を預けていたのだ。前回のアルバイトでなぜかこの指輪を天界に持ってこれてしまっていたのだ。

「やはり、これは天界で作られたものだったわ。だから、普通なら異世界からの物は持ってこれないはずのものが、天界に持ってこれたというわけ」
「そうだったんですね。でもどうしてアデアラさんはこんなものを持っていたのでしょうか」

「恵まれない異世界に寄付をしたから、かしら?」
ダリアさんは自分の前髪を指でくるんといじりながらつぶやいた。
「恵まれない異世界に寄付……」
な、なんか聞いたことがあるぞ。たしかお祭りの時に……

【回想 お祭り当日】
祭りの本部近くにある寄付置き場に付いた。

 寄付をする景品と言ってもぬいぐるみや子供だましのおもちゃばかり、これを異世界に寄付しても意味あるのだろうか? と思う人が多いだろう。
 ダリアさんの話によると、天界の物は微量の魔力を混ぜた材料でできているという。異世界に送ることで、これを拾ったものは微量の魔力を得ることが出来るんだって。
 これで魔獣や魔物から自分を守ることが出来るかもしれない、そうすれば町を守れるかもしれない、そうすれば世界を守れるかもしれない……との事らしい。

◇◇◇
「ああ、これが原因か!」
「おそらく、異世界にばらまいた物の中にたまたま指輪が混ざっていたみたい。それがあなたが今持っている指輪よ」
「な、なるほど」
「だからこの指輪は微力な魔力を宿っているわ。なにか力を秘めていると思うの。なにか覚えはない?」
そういえば……アデアラさんが言っていたな。

【回想】地獄研修にて
「あのー……アデアラさん? すみませんが、安全バンドもらっていません……」

「え! 手配が足りずすみません。 う、うーん。別のものを用意しますね! あ! これこれ!」

そう言って俺に手渡してきたのは新入社員に手渡しているリストバンドではなく……。

「指輪ですか?」

「はい! 急な有り合わせなもので申し訳ありませんが、こちらは他の社員さん同じで痛みを無効化、暑さも無効で怪我をしても超回復します。でも他のリストバンドとは異なり効果が若干弱いので、触ったり安全通路から外に出るのは禁止です。体験禁止です。だから安心して下さい!」
◇ ◇ ◇
「痛みを……無効化できる……指輪」
この指輪を身に着けることでもしかしたら……

【一週間後】
……ということで1DKのおうちに引っ越してきた俺達。
家賃は月7万エリカというお手頃価格だ。
場所も快晴やへ徒歩20分、ミミのパン屋さんへは15分というお互いにワークバランスが取れた場所に住むことが出来た。
どうしてこんなに安く住めるかって?
それは……

「カップル割……使っちゃいましたね」
ミミが頬を恥じらわせてつぶやく。そうキャンペーンを使ったのだ。
「う、うん。そうだね……」
「私たち周りから見たらそんな風に見られちゃうのでしょうか?」
「そう……かもね」
ミミは「ひゃあ」と奇声を放つように嬉しそうだ。
俺も本当は嬉しい……。こんなにかわいい子と一緒の家で暮らすことが出来て、さらに周りからカップル認定されてしまうなんて。ミミの料理はおいしいし優しいし……あれを除けば……

ゴス! ゴス!
「ああー、やっぱり防音の部屋でのゴス! は良いですね! 将大さんもそう思いませんか? って本当は私こんなことやりたくないんです!」

「うぅ……」
(本当だ、若干の痛みは残るけれども。いつもと比べたら天と地ほどの差がある! あ、これは天界と地獄をかけたわけではなく……)

ゴス! ゴス!
こうして俺はミミのゴス! ゴス! から耐えるための必須防具を手に入れたのだ!
これで俺の天界での暮らしの安全を手に入れることが出来た。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

処理中です...