33 / 39
第三十一話 異世界アルバイト! デュアルボード! ドラゴンレースで世界1位を目指せ!③
しおりを挟む
おまけ
ラーメンを食べているダリア
ーーーーーー
ドラゴンレース当日、参加者は冒険者ギルド前の大広場に集められた。
大会の実況のお姉さん(受付の時のお姉さん)が拡声器を使って参加者全員に語り掛ける。
「さあ、第88回目のドラゴンレースの日になりました! 皆様! 準備はよろしいでしょうか!」
「「「うぉおおおお!」」」
大会参加者の声が聞こえる。
「解説は私、ビビアンが担当します。レース風景は映像魔道具にてこの町に24時間中継いたします! この会場だけではなくレストラン等でも映像が確認できます。観客の皆さんも準備はよろしいでしょうか!」
「「「うおぉおおお!」」」
会場全体も非常に熱い雰囲気だ。
「それでは、大会のルールを説明します」
こうして、ビビアンはドラゴンレースの説明を観客向けに始めた。
◇ ◇ ◇
・今回の参加者は87人
・制限時間4日以内に世界を一周してこの場所に戻ってきたらゴール
・参加者には10万ドランを配布、この金額は宿泊代やご飯代、龍の餌代に使用する。使わなかったドランは返金しなくてもよい。
・レース中のあらゆる暴力、犯罪行為などの迷惑行為は禁止。即失格とする。
・参加者は迷わないように龍方磁石を着用する。警告光が白い点滅になった際は失格とし、救助隊が現場へと向かう。
龍方磁石とは、小さな丸い水晶の中に赤い指針が入っていて、こいつが進む道を示してくれる。まるで方位磁石のようだ。方位磁石と少し変わっている点は、地球一周をする際にショートカットできないように警告光が備わっている。
赤い指針が示していない道を進むと龍方磁石が点滅する。1km以上離れると黄色、5km以上離れると赤色に点滅する。そして6km以上離れるとその人は失格となる。警告光が白く点滅し、その人の状態にかかわらず救助隊が出動しこの広場まで帰還させてもらう。
また、この水晶には現在の順位が数字で表される使用になっている。
「さあ、皆さん! ルールを守って楽しいドラゴンレースにしましょう! そうそう! 観客の皆さん! オッズは今日の夕方までお待ちしています! たくさん稼いでくださいね!」
(一応ビジネスなんだなぁ)
と俺は思った。参加費の100万ドラン、期間を大幅に超えてゴールできなかったら死んだということにされて、全財産没収。これだけでも大儲けだろう。そして優勝者を予想して賭けをする観客たち……かなり考えられているなぁ。
◇ ◇ ◇
そして参加者たちは龍舎のドラゴンにのり、いつでも飛翔が可能な状態となり、ビビアンの開始の合図を待つのみだった。周りの人はみんなベテラン勢が多く、自分の龍を持っている。レンタルドラゴンを使っているのは新参者のみだろう……。だが、俺は負けない! まずは優勝して参加一時金の100万ドラン、天界のお金で20万エリカを取り戻すんだ! そしてやるからには優勝してみせる!
「それではみなさん! 第88回ドラゴンレース! スタートです!」
「よし! メイズ! 一緒に優勝しよう」
ギィイイ!
俺の相棒のメイズは高らかな鳴き声を上げ空へと飛び立った!
さすがにベテラン勢が一気に俺達を追い抜くが、俺も負けないように精一杯彼らの後ろについていく。
龍方磁石に記されている順位の数字は64位。ても時速150kmで進んで64位だぞ、他の人たちの龍はどれくらい速いんだ!
しかし俺も負けてはいられない。自分のペース、相棒のメイズのペースを保ちながら、ゴールである先ほどの広場を目指すのだ!
さあ! 世界一周レースの始まりだ!
ラーメンを食べているダリア
ーーーーーー
ドラゴンレース当日、参加者は冒険者ギルド前の大広場に集められた。
大会の実況のお姉さん(受付の時のお姉さん)が拡声器を使って参加者全員に語り掛ける。
「さあ、第88回目のドラゴンレースの日になりました! 皆様! 準備はよろしいでしょうか!」
「「「うぉおおおお!」」」
大会参加者の声が聞こえる。
「解説は私、ビビアンが担当します。レース風景は映像魔道具にてこの町に24時間中継いたします! この会場だけではなくレストラン等でも映像が確認できます。観客の皆さんも準備はよろしいでしょうか!」
「「「うおぉおおお!」」」
会場全体も非常に熱い雰囲気だ。
「それでは、大会のルールを説明します」
こうして、ビビアンはドラゴンレースの説明を観客向けに始めた。
◇ ◇ ◇
・今回の参加者は87人
・制限時間4日以内に世界を一周してこの場所に戻ってきたらゴール
・参加者には10万ドランを配布、この金額は宿泊代やご飯代、龍の餌代に使用する。使わなかったドランは返金しなくてもよい。
・レース中のあらゆる暴力、犯罪行為などの迷惑行為は禁止。即失格とする。
・参加者は迷わないように龍方磁石を着用する。警告光が白い点滅になった際は失格とし、救助隊が現場へと向かう。
龍方磁石とは、小さな丸い水晶の中に赤い指針が入っていて、こいつが進む道を示してくれる。まるで方位磁石のようだ。方位磁石と少し変わっている点は、地球一周をする際にショートカットできないように警告光が備わっている。
赤い指針が示していない道を進むと龍方磁石が点滅する。1km以上離れると黄色、5km以上離れると赤色に点滅する。そして6km以上離れるとその人は失格となる。警告光が白く点滅し、その人の状態にかかわらず救助隊が出動しこの広場まで帰還させてもらう。
また、この水晶には現在の順位が数字で表される使用になっている。
「さあ、皆さん! ルールを守って楽しいドラゴンレースにしましょう! そうそう! 観客の皆さん! オッズは今日の夕方までお待ちしています! たくさん稼いでくださいね!」
(一応ビジネスなんだなぁ)
と俺は思った。参加費の100万ドラン、期間を大幅に超えてゴールできなかったら死んだということにされて、全財産没収。これだけでも大儲けだろう。そして優勝者を予想して賭けをする観客たち……かなり考えられているなぁ。
◇ ◇ ◇
そして参加者たちは龍舎のドラゴンにのり、いつでも飛翔が可能な状態となり、ビビアンの開始の合図を待つのみだった。周りの人はみんなベテラン勢が多く、自分の龍を持っている。レンタルドラゴンを使っているのは新参者のみだろう……。だが、俺は負けない! まずは優勝して参加一時金の100万ドラン、天界のお金で20万エリカを取り戻すんだ! そしてやるからには優勝してみせる!
「それではみなさん! 第88回ドラゴンレース! スタートです!」
「よし! メイズ! 一緒に優勝しよう」
ギィイイ!
俺の相棒のメイズは高らかな鳴き声を上げ空へと飛び立った!
さすがにベテラン勢が一気に俺達を追い抜くが、俺も負けないように精一杯彼らの後ろについていく。
龍方磁石に記されている順位の数字は64位。ても時速150kmで進んで64位だぞ、他の人たちの龍はどれくらい速いんだ!
しかし俺も負けてはいられない。自分のペース、相棒のメイズのペースを保ちながら、ゴールである先ほどの広場を目指すのだ!
さあ! 世界一周レースの始まりだ!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる