最恐変態ヤンデレ竜王様は番の生贄ひよこ王子が可愛くって仕方ないので世界を滅ぼす約束をした

ひよこ麺

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19:いろんな世界を行き来できるタイプの変態の竜王様

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「ティラノたん、なんだい??えっちな質問とか僕の服の下の秘密ならいつでも答えるよ」

「この流れでどうしてそうなるのですか、後、その質問しても僕に全く利点がありません」

冷たい声で言い放つと、ヨグ様は相変わらず嬉しそうにしているので、そのまま応答は待たずに質問をすることにした。

「母の日記によく出てくる『web版』と『書籍版』これの意味が良く分からず……強制力は字面的に神の意思のようなものなのかと思いますが……」

「ああ。うーん。この世界の概念じゃないからな。僕は時々『ウ=ス異本』とか色々目当てで別世界にも足を運んでいるから知ってるんだけど、どう説明しようかな……」

あっさり、ヨグ様が、次元というか世界の壁を越えられるらしいという事実を知ったけれどそこについては今度、機会があるときに問いただすとして、とりあえずそれが何か聞いてみよう。

「ヨグ様、理解できるかはわからないですが、一旦説明してみて頂けますか??」

「ああ、勿論。えっとね。簡単にいうと、本あるでしょ??あれの同じ物語が別の媒介で2パターンあるということなんだよね。ただ、この世界は本以外にそういう媒体がないから説明が難しいんだけど、まぁ大筋同じだけど一部違う物語って認識でいいんじゃないかな??それ以上の説明となると科学的な話になってこの国にない概念だからちょっと正気度が減るあたまがおかしくなるかも。個人的にはティラノたんをおかしくするならば、『ウ=ス異本』の説明をしておかしくしたいな……」

「なるほど。概要が分かりました。つまり、同じ物語の別パターンという意味なのですね。だとしたら……」

正妃がそれについて知りたいという理由についてぼんやりだけれどあたりがついたかもしれない。

「ティラノたんの思考が僕に入ってきたから、言うけど、多分僕もティラノたんと同じ見立てじゃないかと考えていた。どうやら、君の母親と正妃は『転生者』みたいだね。確か日記にも出てきていただろう??別世界から来てこの世界の運命を知っている人達のことなんだけど、その物語を物語とする力が強すぎてどうやら君の母親は無実の罪でひどい目にあわされて死んでしまったようだね。ただ、君の母親はこの世界を『書籍版』だと結論づけていた。けれどもしかしたら正妃は『web版』しか知らないのかもしれないね」

「それです。つまりこの世界の全ての事象、強制力を正妃は理解していないかもしれません。ただ……」

それでも、母上ではないため僕自身、『web版』も『書籍版』のことも分からない。それに正妃は強制力とやらに守られているのでそれをどうにかしないといけない。具体的にはそれが及ばない場所から攻める必要があるはずだ。

「ティラノたん、僕を誰だと思っているんだい??」

ヨグ様がびっくりするほどムカつくドヤ顔をしている。

「レジェンドオブ変態竜王と認知していますが……」

「ティラノたんの素敵な罵りはプライスレスだね。はぁはぁ。まぁ、それも間違っていないけれど、僕はさっきいったけど異世界にも行けるタイプの竜王だよ。だから取ってこようか??」

「えっ??」

を」
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