【第1部終了】断罪されて廃嫡された元王子に転生した僕は救国の英雄の叔父に監禁されえげつない目にあうようです

ひよこ麺

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16.伏線回収が早すぎて泣いてしまいそうです

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それから、僕は部屋をこっそり抜け出した。夜の屋敷は静けさに包まれていた。

時間が何時かは検討が全くつかないが、真夜中なのかもしれない。息を殺しながら。僕は適度に調度品などの後ろに隠れながら屋敷を歩いた。

(しかし、今日の時点でちゃんと屋敷の構造について聞いておけばよかったな……)

正直、読むと正気度が下がるタイプの本がある図書室とルーク記念館しか行ってない。そのふたつだけでもだだっ広いのにこの屋敷はさらに先があるわけで……どれだけ広いんだろう。

原作小説の知識から、この建物は広大な敷地に建てられていて縦には高くないが横にとにかく広いらしい。エルミタージュ美術館のような構造と例えられていた。ちなみにその表現で僕は全くその広さを理解できなかったけど東京ドームくらいと書かれていたのでとりあえずアホほど広いということは認識したのを思い出した。

(叔父様に見つかるとまずいから早く出たいんだけど……)

そう思って歩いていたら、目の前に人影が見えた。

(ヤバイ、誰か分からないけど隠れないと)

とりあえず僕は壁の後ろに隠れた。その誰か、よく見たら昼間にあったエドワードだった。エドワードはこちらからは隠れて見れないが誰かと話をしているようだ。

「はい、しかしこの屋敷には……があります。そう簡単には……」

「なるほど。その方法なら……承知いたしました。もちろん、僕の忠誠は……」

間接的に聞こえた内容はなんだか違和感があった。その違和感について考えてみようとしたがまた頭に靄がかかったようになにも浮かばなくなる。多分これについては考えてはいけないらしい。なんにせよ僕は今はこの屋敷から逃げることだけに集中すべきだ。

屋敷の構造はわからないが複雑ではないはず。僕はひたすら前に前に進み、やっとのことで出口と思しき扉まできた。この扉を抜ければ自由だ。露出狂ルックスで無一文で色々人間としての尊厳をなくしかけているけど自由になれる。そう思い、勢いよくその扉から出ようとした……が。

ドン!!!

僕は見えない壁のようなものに思いっきりぶつかってしまった。

(えっ、なんだこれ??)

そう考えてから僕はすごいやらかしたことに気付いた。そうだ、叔父様はこう言っていた。

から出れないからね』

(これが結界か!?)

「そうだよ、ルーク。そして悪い子だね。僕から逃げ出そうとするとは」

怯えながら振り返るとそこには満面の笑顔(ただし威圧感がヤバイ)を浮かべた叔父様が立っていた。

(ダメなやつだ、これ凄くダメなやつ。お仕置きされるやつだ!!)

「そうだね。悪いことをしたルークにはお仕置きが必要だろう」

これ捕まったらまずい、まずいけど逃げ場がない。本能からなんとかその場から逃げようと足掻いてみよう。僕はじわじわ迫りくる叔父様の脇から躱そうと挑みかかり、挑みかかり簡単に捕獲された。

叔父様の僕を捕まえる手つきは熟練の飼育員さんのように的確かつ華麗にあっさりとホールドされた。ちなみに叔父様にホールドされると僕は後ろから抱きしめられたエミューのように抵抗できなくなる。というか抵抗できない形で捕まえられてしまった。

「離してください、ごめんなさい、ゆるしてください」

ジタバタと見苦しい抵抗をする。その結果割と下半身が丸見えになっているのだけれど気にしてはいられない。しかしそれは某ポケットサイズのモンスターの最弱ポケモンの跳ねるくらい効果がない。

「駄目だよ。離さない。ルークは悪い子だから、ちゃんともうこんなことしないように教えてあげる必要がある」

そう言って僕はまたあの部屋に戻されたのだけれどすごく気になることがあった。

「あの、マクスおじたんはどうして僕が結界にぶつかった時にすぐそこにいたのですか?」

「それはそもそもおじたんはルークが起きて、勝手に服を着て、勝手に部屋を出て、あの扉から出ようとするまでの行動を一部始終気配を消して見ていたからだよ」

ああああ、聞かなきゃよかった。薄っすらわかっていたよ。前もなんの気配もなく部屋にいたんだよこのソードマスターは。いつでもどこでもおやすみからおはようまで大半僕をみている叔父様があのタイミングだけ居ないわけないんだよ。罠だったんだ。

「えええ、なんで何も言わないでみていたんですか!?」

「服を着た時点でルークはお仕置き確定だったんだけれど、どうせならどこまで悪いことをしようとしているか泳がせてみようと思ってね。結果、屋敷から出ようとして結界にぶっかっていたからなるほど逃亡までするつもりだったのだと理解した。お仕置きもそれに合わせて最大限のものに変えるつもりでいるよ」

笑顔。それはもう良い笑顔。けれど僕は怖くて仕方ない。本の内容的にはルークが叔父様から逃げるのはよくあることでその度にお仕置きをされていた。そのお仕置きもバリエーションは割と豊富で、色々あるけれど一応僕が叔父様に貫通させられるまでのお仕置きは結腸責めとかはなかった。なかったけど、確か……

「可愛くて悪い子のルーク。さぁお仕置きをはじめよう」
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