【第1部終了】断罪されて廃嫡された元王子に転生した僕は救国の英雄の叔父に監禁されえげつない目にあうようです

ひよこ麺

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18.廃嫡フレンズの弟と囲う食卓という新しい試み

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僕はその日もベッドの上で目覚めたが、いつもと違うのは上質な服を既に身に着けていたということ。そして尻には違和感があるので「魔導式貞操アナルプラグ」も装着済みらしい。

そして、昨日の最後に思い出した通り、このまま行くと最短で今夜僕は叔父様に処女を捧げることになってしまう。それを阻止するためにもなんとか逃げる方法を考えないといけない。

しかし、このお屋敷には結界が張られているし、今僕の中にある「魔導式貞操アナルプラグ」は何かあれば僕の人間としての尊厳を人質にしてくるため全くと言って良いほど妙案は浮かばない。

「起きられましたか、ルーク様」

そう言ってクリスは微笑んでいる。相変わらず全く読めない人物である。

「うん。おはようクリス」

「本日から1週間公爵様がお出かけになるそうで、その間は一時的に服の着脱を許すとのお申しつけがありました。また、着る服についてはこちらの部屋のクローゼットにございますのでそちらの右端から着て言ってほしいとのことでした」

やっと服着脱の自由を与えられた喜び。しかし僕にはとっても不安なことがひとつある。

「あの、クリス。服の着脱が認めらたのは嬉しいんだけど、僕の体、主に尻の中にちょっとしたものが……」

「ああ「魔導式貞操アナルプラグ」ですね」

なんでクリスまで「魔導式貞操アナルプラグ」のこと知ってんだろう。流行ってるのかな「魔導式貞操アナルプラグ」。

(一家にひとつ「魔導式貞操アナルプラグ」とかなのかなこの世界。だとしたらすげぇいやかも。)

「「魔導式貞操アナルプラグ」は別にメジャーではありません。ただ、公爵様よりそちらについてもうかがっています」

「なんて?」

僕の問いを軽やかに無視して相変わらずの笑顔でクリスは続けた。

「「魔導式貞操アナルプラグ」については外すことはできないし外そうとするのも許さない。ただ洗浄魔法をかけてあるので定期的に清潔になる仕様だから綺麗なルークの肌や中がかぶれる心配も不潔になる心配もないから安心してほしいそうです」

「無駄にハイテクなのなんだろう。で、クリス、その説明にきたの?」

「いえ。今日はこの屋敷にいるエドワード様がルーク様とお食事をされたいとのことだったのでお呼びに参りました」

「エドワード……」

正直、気乗りしなかった。なんせ僕のせいで兄が廃嫡されている家の子と食事とか申し訳ないじゃないか。それに叔父様は他の人間と必要以上に親しくなることも気にしていたような……。

「大丈夫でございます。公爵様からもこちらについては許可が出ていますので……それにエドワード様もルーク様にそういった興味がないことは確認済みでございますので」

そういう目で見ている可能性前提で進むところがすごくBL世界だなと思う。普通はほぼ絶対ないからね。でもルークはだめな元王子だけど人たらしの部分があり、ダメな子ほど可愛いというのかしっかりした優秀系の男子からはそういう意味でモテちゃうみたいだったのを思い出した。

その点、エドワードの兄であり廃嫡されたマーティンはそういう間違いが起きないタイプの実に良いヤツだった。むしろ僕と気が合う女好きでいつもふたりでどの子が可愛いとか話し合うような仲だった。

(あいつ元気かな……この世界ではとっても貴重な存在だったんだな)

現実逃避してみたが、現状は変わらないので一旦エドワードとの食事に行くことにした。

食事をするのは今までは叔父様とだけ、しかもアレな料理だったが、今回エドワードは客間にいるため、そちらのゲストルームに普通の貴族の食事が運ばれてきた。

(はぁ、素晴らしい料理だな)

どうやらフランスやイタリアに料理文化は近いらしいこの国。前菜にフォアグラと鶏レバーのムースとサラダが運ばれてきた。すごい豪華で都内在住時はこの前菜クラスの料理すら食べたことがなかった。

一応ルークとして19年過ごしたおかげで勝手にテーブルマナーは身についていた。その辺りは感謝している。最近は串に刺さった肉ばかりだったので素晴らしくて泣きそうだ。

蕩けるようなフォアグラに舌鼓をうつ僕をエドワードがニコニコと見つめていた。その笑顔が社交辞令だと分かるのは叔父様に散々本気の笑顔を向けられたせいだと気付いたことは忘れよう。

社交辞令でも微笑む相手に何かを言うつもりはない。僕も適当に笑う。

「この間はあまりお話しできず、このような場を設けて頂きありがとうございます」

「いえいえ。ところでエドワード様はどうして僕とお話しを希望されたのですか。僕が王太子だった頃ならまだしも今の僕は公爵様の奴隷に過ぎないのに……」

「そんな。ルーク様は今こそ奴隷のような地位かもしれませんが、そのうちまた爵位または王族としての地位を取り戻されますから」

妙に確信めいた言葉に目を見開く。するとエドワードはにやりと嫌な笑み浮かべた。

「ルーク様、単刀直入に申し上げます。貴方のお兄様、現王太子となられたレイズ様が貴方の身を案じております。大切な弟が奴隷同然として扱われているのが不憫でならない。なんとか助力をしたいと」

「レイズ殿下が??」

ルークとしての記憶でも原作の内容でもルークに対してレイズが良い感情を持っているなど信じられなかった。なぜならレイズにルークは酷いことをしていたからだ。
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