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42.中二病でもガチエクスカリバーはやめてください!
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王城へは叔父様のテレポートで一瞬でついた。本来なら半日はかかるそうだけど、チートである叔父様の匠の技にかかれば余裕で日帰りどころか5分で往復も可能らしい。
ここまでくるとBL本の攻めチート主人公というよりも、なろう小説のチート系ハーレム主人公とかにも叔父様はなれる素養をもっていると思う。すごくうらやましいし、僕もそっち系の主人公の能力持ちで転生したかった。
そこまで贅沢でなくっても、せめて人間としての尊厳に問題が出ないタイプの主人公が良かった。
ただ、チート系ハーレム主人公との大きな差は叔父様は、可愛い女の子達に全く興味がなく、僕にその惜しみない愛の全てを注いでいるというところだけど……。改めて考えると恥ずかしい。
僕がハーレム系ヒロイン何人分の役をひとりでやってるのか?だから変な属性過多なのかも……。だとしたら特殊性癖なチート系主人公に叔父様がなるからすごく嫌だな、いや、特殊性癖の部分は間違いじゃないかも。
「ルーク、僕の顔に何かついているかい?」
「いえ、ちょっと考え事をしてました」
ジーっと叔父様の顔をみながらあまりにくだらないこと考えていた。その気まずさから目を反らす。叔父様が勅命のことがあるから、とても心配そうにしているのでさらに申し訳ない。
「大丈夫だよ、ルーク」
「マクスおじたん……」
叔父様と手を繋ぎながら、見慣れた王城の中を歩く。叔父様からは謁見の間に行くらしいことを聞いている。謁見の間は防犯の関係かそこそこ奥まったところにある。
なので、しばらくは懐かしい王城の中を歩くことになる。今までここは僕の家でもあり、そして多くの黒歴史の舞台にもなった場所だ。
「懐かしいな、ルークこの傷を覚えているかな」
そう言って、叔父様が微笑ましいという風に指さした先にある、女神像の台座についた傷。それを見た瞬間僕は冷や汗をかいた。なんせその傷にまつわるエピソードはルーク君の忘れたい黒歴史ランキング上位のものだったから。
あれは14歳の時だった。僕はその当時自分のことを暗黒神アンゴルモアの生まれ変わりで、選ばれし暗黒の騎士であり、国の中枢の秘密組織暗黒第四機関(※そんな機関当然、実在しません)に所属していて、王太子というのは世を欺くための仮の姿であるという設定で生きていた。ちなみにマーティンとは同じような設定で盛り上がっていた中二フレンズだった。
周囲の生温い目を、「ふん、愚かな人間どもめ、いずれこの世界全ては暗黒の神である我により支配されるのだ」とかなんとか思って恰好付けていたし、何も出ないのに「凍てつく極寒の大地より我が召喚に応じたまえエターナルフォースブリザード!! 」などと王城の中庭で叫んだりして仲間のマーティンや僕のモンペ以外の多くの人をドン引きさせていた。
そんな最中に叔父様が、
「ルーク、もうすぐ誕生日だけれど、何かほしいものはあるかい?」
と聞かれた。あの当時は拗らせてるし反抗期だった。
「別にない。強いて欲しいものを上げるなら、この世界に生れ落ちる際に失くしてしまった我の半身である魔剣だ」
「なるほど、剣がほしいのだね」
「違う、魔剣が……」
「わかった、必ず準備しよう」
「えっ、あ、白金聖闘士、ちょっと待って、今のは冗談で……行っちゃった」
ついつい訳のわからないお願いをしてしまったと反省したが、この後、大変な後悔をすることになってしまう。それから程なくして訪れた僕の誕生日、色々なプレゼントと共にそれは送られた。
「……白金聖闘士これは一体なんだ?」
僕はそれはもう体中ブルブル震えながら、それを指さした。それは白金に輝く剣でどうみてもとんでもないオーラを放っている。
具体的には岩とかに刺さっていて、それを引き抜けた者が真の勇者とか王とか言われるタイプの煌めきである。
「すまない。ルークが欲しがっていた魔剣はおじたんと相性が悪くてね。その代わりに岩に刺さっていた聖剣を抜いてきたから受け取ってほしい」
ガチの聖剣でした。まさか聖剣も中二病の子供のために抜かれてプレゼントにされるなんて思っていなかっただろうし、こんな不本意な目にあっていて不憫すぎる。
「いや、白金聖闘士これは、暗黒の騎士の我とは相性がわる……」
「ルーク、受け取ってくれ、僕の聖剣を」
某有名なキャッチコピーみたいなフレーズを口にした叔父様から、光り輝く明らかに聖なるオーラを纏う本物の聖剣を鞘を抜いた状態で渡されて、そのガチの煌めきに正直チビりそうになったけど、一応反抗期だったので叔父様から勢いでそれを受け取った。受け取ってしまった。
「あっうぇええええ重い!!!!」
そのまま聖剣を持って後ろにひっくり返る。その結果後ろにあった女神像の台座に傷がついてしまった、そう例の傷である。
叔父様に抱き留められたおかげで僕は無傷ですんだが、伝説の聖剣がその影響で若干刃こぼれしたのを見て小心者の僕は恐れおののいて泣き叫び、15歳を迎えたその日以降は中二病設定の話を全くしなくなった。
そんな嫌な意味で大人の階段を全力疾走で登り切った過去の汚点を回想しているうちに、僕らはついに決戦の舞台である謁見の間にたどり着いていた。
ここまでくるとBL本の攻めチート主人公というよりも、なろう小説のチート系ハーレム主人公とかにも叔父様はなれる素養をもっていると思う。すごくうらやましいし、僕もそっち系の主人公の能力持ちで転生したかった。
そこまで贅沢でなくっても、せめて人間としての尊厳に問題が出ないタイプの主人公が良かった。
ただ、チート系ハーレム主人公との大きな差は叔父様は、可愛い女の子達に全く興味がなく、僕にその惜しみない愛の全てを注いでいるというところだけど……。改めて考えると恥ずかしい。
僕がハーレム系ヒロイン何人分の役をひとりでやってるのか?だから変な属性過多なのかも……。だとしたら特殊性癖なチート系主人公に叔父様がなるからすごく嫌だな、いや、特殊性癖の部分は間違いじゃないかも。
「ルーク、僕の顔に何かついているかい?」
「いえ、ちょっと考え事をしてました」
ジーっと叔父様の顔をみながらあまりにくだらないこと考えていた。その気まずさから目を反らす。叔父様が勅命のことがあるから、とても心配そうにしているのでさらに申し訳ない。
「大丈夫だよ、ルーク」
「マクスおじたん……」
叔父様と手を繋ぎながら、見慣れた王城の中を歩く。叔父様からは謁見の間に行くらしいことを聞いている。謁見の間は防犯の関係かそこそこ奥まったところにある。
なので、しばらくは懐かしい王城の中を歩くことになる。今までここは僕の家でもあり、そして多くの黒歴史の舞台にもなった場所だ。
「懐かしいな、ルークこの傷を覚えているかな」
そう言って、叔父様が微笑ましいという風に指さした先にある、女神像の台座についた傷。それを見た瞬間僕は冷や汗をかいた。なんせその傷にまつわるエピソードはルーク君の忘れたい黒歴史ランキング上位のものだったから。
あれは14歳の時だった。僕はその当時自分のことを暗黒神アンゴルモアの生まれ変わりで、選ばれし暗黒の騎士であり、国の中枢の秘密組織暗黒第四機関(※そんな機関当然、実在しません)に所属していて、王太子というのは世を欺くための仮の姿であるという設定で生きていた。ちなみにマーティンとは同じような設定で盛り上がっていた中二フレンズだった。
周囲の生温い目を、「ふん、愚かな人間どもめ、いずれこの世界全ては暗黒の神である我により支配されるのだ」とかなんとか思って恰好付けていたし、何も出ないのに「凍てつく極寒の大地より我が召喚に応じたまえエターナルフォースブリザード!! 」などと王城の中庭で叫んだりして仲間のマーティンや僕のモンペ以外の多くの人をドン引きさせていた。
そんな最中に叔父様が、
「ルーク、もうすぐ誕生日だけれど、何かほしいものはあるかい?」
と聞かれた。あの当時は拗らせてるし反抗期だった。
「別にない。強いて欲しいものを上げるなら、この世界に生れ落ちる際に失くしてしまった我の半身である魔剣だ」
「なるほど、剣がほしいのだね」
「違う、魔剣が……」
「わかった、必ず準備しよう」
「えっ、あ、白金聖闘士、ちょっと待って、今のは冗談で……行っちゃった」
ついつい訳のわからないお願いをしてしまったと反省したが、この後、大変な後悔をすることになってしまう。それから程なくして訪れた僕の誕生日、色々なプレゼントと共にそれは送られた。
「……白金聖闘士これは一体なんだ?」
僕はそれはもう体中ブルブル震えながら、それを指さした。それは白金に輝く剣でどうみてもとんでもないオーラを放っている。
具体的には岩とかに刺さっていて、それを引き抜けた者が真の勇者とか王とか言われるタイプの煌めきである。
「すまない。ルークが欲しがっていた魔剣はおじたんと相性が悪くてね。その代わりに岩に刺さっていた聖剣を抜いてきたから受け取ってほしい」
ガチの聖剣でした。まさか聖剣も中二病の子供のために抜かれてプレゼントにされるなんて思っていなかっただろうし、こんな不本意な目にあっていて不憫すぎる。
「いや、白金聖闘士これは、暗黒の騎士の我とは相性がわる……」
「ルーク、受け取ってくれ、僕の聖剣を」
某有名なキャッチコピーみたいなフレーズを口にした叔父様から、光り輝く明らかに聖なるオーラを纏う本物の聖剣を鞘を抜いた状態で渡されて、そのガチの煌めきに正直チビりそうになったけど、一応反抗期だったので叔父様から勢いでそれを受け取った。受け取ってしまった。
「あっうぇええええ重い!!!!」
そのまま聖剣を持って後ろにひっくり返る。その結果後ろにあった女神像の台座に傷がついてしまった、そう例の傷である。
叔父様に抱き留められたおかげで僕は無傷ですんだが、伝説の聖剣がその影響で若干刃こぼれしたのを見て小心者の僕は恐れおののいて泣き叫び、15歳を迎えたその日以降は中二病設定の話を全くしなくなった。
そんな嫌な意味で大人の階段を全力疾走で登り切った過去の汚点を回想しているうちに、僕らはついに決戦の舞台である謁見の間にたどり着いていた。
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