【第1部終了】断罪されて廃嫡された元王子に転生した僕は救国の英雄の叔父に監禁されえげつない目にあうようです

ひよこ麺

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44.救国の英雄ガルシア公爵が元王太子Rとラブラブ逃避行!?

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「先ほど話した件について、レイズ王太子の意見は正当性から通る可能性が高い。しかし、我々としてはガルシア公爵殿、いやと事を構えたくはない。だからある提案をするために今回呼び出させて頂いた」

叔父様は無言でその言葉を聞いている。ベルダンディ公爵の目は決して敵対的ではなく友好的に感じられた。僕はあまり詳しくないけれど、叔父様、パパ上、ベルダンディ公爵は幼馴染みだとも聞いている。

昔はふたりでパパ上を取り合った恋敵?みたいな関係だったらしい。この話はグレゴリーから間接的に聞いたのだけれど、ものすごい死んだ魚の目をしながら聞いていた僕に気付いて、途中で話が終わったからどういう結果で今の状態になっているのかは知らないし、永遠の謎としておきたい。

とりあえず、割と仲が良い3人ということだ。

「なるほど、ではその提案とは何ですか

「マクス、君の母上は隣国の王族だった。だから君はそちらの国にも爵位があるだろう。我々は隣国と協議をし、もしもルークの復権が認めらる場合、それをことは容認するつもりだ」

それはつまり、僕と叔父様がラブラブ逃避行と言う名の亡命をする手助けをするということらしい。

が、それって「僕たちラブラブなんで駆け落ちのためにこの国を出てきます!」って宣言するようなことですよね?

しかも救国の英雄の叔父様と元王太子の僕……完全にパパラッチに付きまとわれることになるくらいの特大スキャンダルでは?後みんな忘れてますが僕らは同性同士です。ゴシップ雑誌総なめ待ったなし。

『救国の英雄ガルシア公爵が元王太子Rとラブラブ逃避行!?』という見出しがおどるだろう王都を想像したら、いくら人間としての尊厳がマイナス補正の僕でも泣いてしまう。メンタルはお豆腐だからね。

(そんなクソ恥ずかしいのは正直嫌だ、それに……)

「あの、ベルダンディ公爵様、発言してよろしいでしょうか?」

気になることがあったので、僕は目下のものらしく発言の許しを乞う。しかし、その言葉を聞いたベルダンディ公爵が急に悲しそうな顔をする。その顔は急にわんこ化するグレゴリーの表情に似ている。流石親子だね。

「ルーク、先ほどは君が弁えた口調で話してくれて大人になったなと感動したから褒めたのだけれど、やはりさみしいからいつも通りに話しておくれ。なんなら私のことは、2歳8か月の時のようにと呼んでくれても良いのだよ」

狂気とその逆の慈愛が爆発している眼差しを向けて話しかけるベルダンディ公爵。その姿がグレゴリーの姿と重なる。この親子そっくりだよな。僕とパパ上も生き写しだけれど……。

そして、幼少期以降あまり絡みがなかったので忘れていたけれど、ベルダンディ公爵も僕のモンペだった。

グレゴリーのことちょっと苦手なのって狂信者なのもあるけれど、ベルダンディ公爵に似ているからと言う部分もあるんだよな。親子ふたりしてなんか言葉にできないけれど狂気を感じる。なんというか、ふたりに会うと正気度の減少が割と酷いというか……。

「ウィリアム兄さん、ルークを怯えさせないでほしいと何度も話したはずです、ルーク心配しなくていい」

僕の怯えに気付いた叔父様が、庇うように僕を引き寄せて顔を隠してくれた。やっぱり叔父様ってスパダリだよな。そして、今日の叔父様はびっくりするほど常識人。

いや、これは叔父様が常識人というよりはそれ以上にヤバイものによって、叔父様が一番普通に見えているだけな気もする。どうあがいても絶望。

叔父様のあたたかい手に優しく背中を撫でられて、少し冷静になった僕は自らの正気を保つため、叔父様に抱きすくめられたまま話をすることにした。今ベルダンディ公爵と目を合わせたら最悪発狂するかもしれないからね。

「仮に僕と叔父様が亡命したとして、結局呪いが発動したらそのかゆきも……いや、意識的に兄上の虜になってしまうのですよね?だとしたらあんまり意味ない気がしたのですが……」

「それなら、大丈夫だよ。この国の籍から外れたらそもそも呪いがとけるからね。だってこの国の者でなければ王位継承権はなくなるわけだから、今のマクスの性奴隷、もといマクスの部下の状態と変わらないよ」

パパ上よ、仮にも息子のこと実の弟の性奴隷とかいうのはやめようよ。泣き叫んでやろうか。そんな発言が許されるのはR18のエロ本だけだよ。そういえばここは「魔導式貞操アナルプラグ」とか出てくるR18のBL本の世界だったね許されるね。はい解散、解散。

そもそもこの国の籍から外れてしまうから完全に呪いの外側にいけるということか。これなら確かに僕の王権の復帰は阻止できるけど……。

「提案頂きありがとうございます。ただ、そちらについてはお断りします」

きっぱりと叔父様が言いきった。
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