【第1部終了】断罪されて廃嫡された元王子に転生した僕は救国の英雄の叔父に監禁されえげつない目にあうようです

ひよこ麺

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47.まるで某お姫様くらい捕まって閉じ込められる宿命らしい

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「あの、マクスおじたん、ちょっとお花を摘んできます」

これから長い会議もあるし、最中に漏らしたり、漏らしかけたりしてまた人間の尊厳を著しく失うのが嫌なので、トイレに行くことにした。一応、叔父様に声をかけた。が、

「分かった、僕も一緒に……」

「ひとりでいきます」

ピシャリと言いきるとめずらしく叔父様がシュンとしている。その姿すら絵になるから叔父様はやっぱりずるい。

叔父様には悪いが、さっきのこともあって叔父様とふたりでトイレに行くのは無理だった。尿意もあるけど実は少し勃ったりしているので、確実にふたりで行った場合、良からぬフラグが立ち、不名誉な称号が再びつく気がした。

流石に王城で、「水たまり製造機」にはなりたくないので、さっさと行こうと小走りでトイレへ向かう。

貴賓室は来客用のためか、ドアを出てすぐのところに、異常に派手なトイレがある。

ちなみにマー〇イオンみたいなのが付いていて黄金に輝いているという、悪趣味度合いがかなりひどい逸品だ。

なんか前世の夢の家的な番組みを感じずにはいられない。けれどあの番組の某おうちみたいに開放感ありすぎて全部見えるトイレとかではなくって良かった。そんなトイレだと叔父様に優雅に鑑賞されながら放尿させられるという地獄みたいな未来しか浮かばない。

くだらないことを考えつつ、「魔導式貞操アナルプラグ」の霊圧もなくなり快適トイレライフを送った僕が手を洗い終わった瞬間だった。

なぜか突然、僕は背後から誰かに捕まった。

「マクスおじたん、勝手にはいらないで下さいと言って……ん?」

てっきり待ちきれなかった叔父様が後ろから抱き着いてきたのかと思ったが、匂いが違う。叔父様のホワイトムスクの清潔な香りとは程遠い、汗となんだか鉄が混ざったような嫌な臭い。

驚いて振り返ろうとした時、口と鼻を覆うように布をあてられた。その布にしみ込んだ匂いを嗅いだ瞬間、僕の意識は暗転していた。

**********

次に目を開くと、そこは見覚えのない暗い部屋だった。埃っぽいまるで倉庫か何かみたいだ。

これもしかして、また捕まって監禁されたらしい。BL本の受け主人公だからかもしれないけど、某桃のお姫様くらい捕まってる気がする。

ただ、最初に捕まえてきたのが悪役じゃなくヒーローという狂気じみた設定だけれど。

しかし、今回は部屋の感じや、実は僕が縛られているので本格的な監禁っぽい。

今までの「ドキッ!エッチな展開があるよ」というより本当に命の危険がありそうなタイプの監禁といいますか……。

そんな部屋でとりあえず状況を掴もうと、一応手足は縛られているが、なんとか転がって汚い床を芋虫のように這いずることで移動できるみたいだ。

そう、もう一度いうけれど、転がって汚い床を芋虫のように這いずることはできるみたい。逆に言うと、汚い床を芋虫のように這いずらないと移動ができない。なんの拷問だろう。

(まぁ、本来捕まって監禁するならこうするよね。それもエッチな目的がないなら)

今まで割と快適な監禁ライフを送っていたことが分かってしまった、ルーク君は正気度チェックが必要そうだ。色々考えていたが、もうひとつ怖いのがさっきから人の気配がないということだ。

こういうパターンの場合、誰か来て、

「ははは、お前を拉致監禁したぞ。言うことを聞け」とか「〇〇の目的で誘拐したから大人しくしろ」みたいな親切に監禁理由を説明してくれる人がいるはずなんだけど、それが居ない。居ないから僕はなぜこんなところで手足を縛りあげられて、汚い床を芋虫のように這いずることで移動しないといけない制限をつけられているの理解できない。

しばらく、部屋中を這いずり回っていた時、部屋の壁に割と勢いよくぶつかってしまった。

ドン

「いたっ!!」

割と大きな音が出た、けれどそれでも人が来なかった。

(マジかよ、これガチで誰もいないんじゃないかな?)

その場合、今はいいけれどいくつかの問題がある。

ひとつめは食事問題。誰もいないなら僕はここで発見されず餓死する可能性がある。

ふたつめはこちらがより切実なんだけどトイレ問題。なんか僕トイレの話ばっかりしているけど、今はいいけど尿意を感じたら、今のこの状態だとトイレに行けないからある程度限界を迎えたら漏らすことになる。つまり、水たまり製造機になってしまう。

どちらも嫌すぎるし回避しなければ。僕はとりあえず何か部屋の中にないか、汚い床を芋虫のように這いずることで移動しまくった。

けれどここは、汚くて暗いだけで何もないようだ。まずい泣きそう。泣いても解決しないけれど泣きそう。そんな時、ふっと僕は自身が身に着けているペンダントのことを思い出した。

確かこのペンダントって……そう考えた時、汚い床を芋虫のように這いずりすぎて疲れたからか意識が遠のいていった。多分これは神様フラグだろう。
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