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番外編:マーティン編
04.皇帝陛下とか帝国で一番偉い人とかありえんよ(マーティン(廃嫡フレンズ)編)
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凄いくだらない会話をしていた時、昨日、飼い主しゃんのこと置き去りにしたろくでもない護衛が何食わぬ顔でやってきた。
「陛下、本日のご予定を……」
何も反省していない様子で、平然と話しかけてくるとか、理解が全くできない。だから思わず思ったことを口にした。
「あ、役立たずの護衛、どの面下げてここにきてるんっすか??」
主君を置き去りにした癖にどの面下げて平気でやってこれるのか、流石にわからん。本来ならスライディング土下座から入ってくるのが礼儀なんよ。
でもあれ、勢いつくからあんま本気出すと二次災害を生むんよ、それで王城の壁ぶち破ったことあったけど今は忘れておこう。
「はっ??なんだ、お前は」
腰抜け野郎の癖に喧嘩っ早いようで、俺のこと睨んでるけど全然怖くない。飼い主しゃんにホールドされたままだからいまいちカッコ悪いけど、こういうヤツはちゃんと怒らないといけんよ。
「お前、昨日、この飼い主しゃん置いて逃げただろう??主君が守れんヤツが護衛とかありえねぇし、ちゃんと謝ったん?」
「何言っている、竜神の血を引かれる、ヴィルヘルム陛下は誓いさぇ守れば死なない方だ。だから自分の命を優先して問題ないと命じられている」
竜神って竜ってでっかい蛇っぽいヤツだっけ。前にルークが「竜っていうのは7つの光る玉を集めると願いを叶えてくれる存在なんだ。僕がもしその玉を集めたら女の子のおパンツをもらいたい」って言っていたのを思い出す。でもパンツもらっても意味なくない?どんな子のパンツかもわからんし。
「はぁ、意味わからん。あのな、死なないとしてもあんたらの主君っすよね??その人を置き去りにして悪くないとか言い訳するのバリかっこわりぃ。バリダサイ」
「言わせておけば」
なんか弱い護衛がキレてる。そんで俺の方に向かってきた。
「望むところだぜ」
立ち上がろうとしたけど、飼い主しゃんのホールドがきつすぎて立てない。離してほしいと言いかけた時、いきなり弱い護衛が土下座した。
(なんぞ、このマーティン様の覇気に怖気づいたんか??)
それにしても、情緒不安定だな、いきなり土下座するとか、筋肉が多分足りてないんだろうな。
「申し訳ございません」
地面に穴彫りそうなくらいに額を擦りつけてる弱い護衛。よくわからんけど俺の百獣の王的な覇気を急に感じたんかもな。それは正しいから許してやろうかな。
(でも俺は許すけどちゃんと、飼い主しゃんに謝ってほしい。悪いことしたら相手にはちゃんと謝らんといけんよ)
そう思って、飼い主しゃんに謝れと言おうとした時だった。
「この者は、余の番だ。お前が如きが気安く話しかけて許される相手ではない」
いきなり空気が震えるような、そんな威厳満載の声がしてびっくりした。
飼い主しゃんの声だけど、ルークのバリ怖い叔父しゃんが俺のことはちゃめちゃ怒った時に聞いた声に似てて正直チビりかけた。
「皇帝陛下、申し訳ございません。ご慈悲を……」
「謝る相手は余ではない。余の半身たるこのマーティンに謝罪をしろ」
全自動穴彫りマシーンになり果てた弱い護衛を威厳たっぷりに叱る、飼い主しゃん、バリ怖い。この人こんな風に怒るんだな。ルークのバリ怖い叔父しゃんくらい怖い人かもしれん。気を付けよう。
「番様、いえマーティン様、申し訳ございません」
なんか、皇帝陛下ってさっき言ったような、えっと、今いるここは『イガルク帝国』で、飼い主しゃんのフルネームは、ヴィルヘルム・ヘカテ・イガルク……。
「えええええええ、飼い主しゃん皇帝陛下!!!????」
あまりのことに気付いて、絶叫する俺。
(いやいやいや、ありえん。俺がなんか助けた人が、貴族かなと思ったら皇帝陛下とかバリ偉い人じゃんよ。その人に俺、割と暴言吐いたりしてたし……これ死ぬんかな、不敬罪で殺されるんかな)
「大切な番を殺したりしない。生涯大切にさせてもらう。それより余は気分を害した、即刻立ち去れ」
「「は、はい」」
弱い護衛と立ち去ろうとして、俺の腰を皇帝陛下の飼い主しゃんがさらに強くホールドした。多分腰に手形ついてしまっているかもしれない。
「な、なんばしょっと!!いや、えっとなんで命令通り立ち去ろうとしたのに腰つかんでるっすか!?はっ、もしかしてもう手遅れで俺を殺すつもりで……」
完全に不敬罪だからな。やらかしてしまった。まさか、全裸で剣持って領地の端にいたらいきなり隣国の皇帝陛下に会うとか普通ないからな。そもそも全裸の時点で不敬だった、死ぬしかない。
「まさか、なぜ大切な番を殺すんだ??それにマルえるの全裸はとても美しい」
きょとんとした顔で言われたけど、ちょっと意味がわからない。とりあえず……
「その、飼い主しゃんは皇帝陛下なんですよね??俺ただの平民っすけど、その割と不敬を働いてしまって……」
「それは構わない。マルえるは私の大切な番だ。印も刻んだ、殺さないし逃がさない」
すごい、マジの目でそう言われてちょっと怖いけど、すごいずっと気になっていることがあるからこの機会に聞いておこう。
「あの、その番ってなんっすか??」
「陛下、本日のご予定を……」
何も反省していない様子で、平然と話しかけてくるとか、理解が全くできない。だから思わず思ったことを口にした。
「あ、役立たずの護衛、どの面下げてここにきてるんっすか??」
主君を置き去りにした癖にどの面下げて平気でやってこれるのか、流石にわからん。本来ならスライディング土下座から入ってくるのが礼儀なんよ。
でもあれ、勢いつくからあんま本気出すと二次災害を生むんよ、それで王城の壁ぶち破ったことあったけど今は忘れておこう。
「はっ??なんだ、お前は」
腰抜け野郎の癖に喧嘩っ早いようで、俺のこと睨んでるけど全然怖くない。飼い主しゃんにホールドされたままだからいまいちカッコ悪いけど、こういうヤツはちゃんと怒らないといけんよ。
「お前、昨日、この飼い主しゃん置いて逃げただろう??主君が守れんヤツが護衛とかありえねぇし、ちゃんと謝ったん?」
「何言っている、竜神の血を引かれる、ヴィルヘルム陛下は誓いさぇ守れば死なない方だ。だから自分の命を優先して問題ないと命じられている」
竜神って竜ってでっかい蛇っぽいヤツだっけ。前にルークが「竜っていうのは7つの光る玉を集めると願いを叶えてくれる存在なんだ。僕がもしその玉を集めたら女の子のおパンツをもらいたい」って言っていたのを思い出す。でもパンツもらっても意味なくない?どんな子のパンツかもわからんし。
「はぁ、意味わからん。あのな、死なないとしてもあんたらの主君っすよね??その人を置き去りにして悪くないとか言い訳するのバリかっこわりぃ。バリダサイ」
「言わせておけば」
なんか弱い護衛がキレてる。そんで俺の方に向かってきた。
「望むところだぜ」
立ち上がろうとしたけど、飼い主しゃんのホールドがきつすぎて立てない。離してほしいと言いかけた時、いきなり弱い護衛が土下座した。
(なんぞ、このマーティン様の覇気に怖気づいたんか??)
それにしても、情緒不安定だな、いきなり土下座するとか、筋肉が多分足りてないんだろうな。
「申し訳ございません」
地面に穴彫りそうなくらいに額を擦りつけてる弱い護衛。よくわからんけど俺の百獣の王的な覇気を急に感じたんかもな。それは正しいから許してやろうかな。
(でも俺は許すけどちゃんと、飼い主しゃんに謝ってほしい。悪いことしたら相手にはちゃんと謝らんといけんよ)
そう思って、飼い主しゃんに謝れと言おうとした時だった。
「この者は、余の番だ。お前が如きが気安く話しかけて許される相手ではない」
いきなり空気が震えるような、そんな威厳満載の声がしてびっくりした。
飼い主しゃんの声だけど、ルークのバリ怖い叔父しゃんが俺のことはちゃめちゃ怒った時に聞いた声に似てて正直チビりかけた。
「皇帝陛下、申し訳ございません。ご慈悲を……」
「謝る相手は余ではない。余の半身たるこのマーティンに謝罪をしろ」
全自動穴彫りマシーンになり果てた弱い護衛を威厳たっぷりに叱る、飼い主しゃん、バリ怖い。この人こんな風に怒るんだな。ルークのバリ怖い叔父しゃんくらい怖い人かもしれん。気を付けよう。
「番様、いえマーティン様、申し訳ございません」
なんか、皇帝陛下ってさっき言ったような、えっと、今いるここは『イガルク帝国』で、飼い主しゃんのフルネームは、ヴィルヘルム・ヘカテ・イガルク……。
「えええええええ、飼い主しゃん皇帝陛下!!!????」
あまりのことに気付いて、絶叫する俺。
(いやいやいや、ありえん。俺がなんか助けた人が、貴族かなと思ったら皇帝陛下とかバリ偉い人じゃんよ。その人に俺、割と暴言吐いたりしてたし……これ死ぬんかな、不敬罪で殺されるんかな)
「大切な番を殺したりしない。生涯大切にさせてもらう。それより余は気分を害した、即刻立ち去れ」
「「は、はい」」
弱い護衛と立ち去ろうとして、俺の腰を皇帝陛下の飼い主しゃんがさらに強くホールドした。多分腰に手形ついてしまっているかもしれない。
「な、なんばしょっと!!いや、えっとなんで命令通り立ち去ろうとしたのに腰つかんでるっすか!?はっ、もしかしてもう手遅れで俺を殺すつもりで……」
完全に不敬罪だからな。やらかしてしまった。まさか、全裸で剣持って領地の端にいたらいきなり隣国の皇帝陛下に会うとか普通ないからな。そもそも全裸の時点で不敬だった、死ぬしかない。
「まさか、なぜ大切な番を殺すんだ??それにマルえるの全裸はとても美しい」
きょとんとした顔で言われたけど、ちょっと意味がわからない。とりあえず……
「その、飼い主しゃんは皇帝陛下なんですよね??俺ただの平民っすけど、その割と不敬を働いてしまって……」
「それは構わない。マルえるは私の大切な番だ。印も刻んだ、殺さないし逃がさない」
すごい、マジの目でそう言われてちょっと怖いけど、すごいずっと気になっていることがあるからこの機会に聞いておこう。
「あの、その番ってなんっすか??」
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