22 / 77
20.尻子玉では断じてないらしい(側近ガトー視点)
しおりを挟む
「やはりミケが捕まっている!!あああ、すぐに助けないと、ミケぇええええええ!!」
ミケには勿論防衛魔法が何重にもかけてあるが、万が一があってはいけない。一刻も早く助けにいかなければいけない。慌てる私を竜帝様が何故か止めた。
「落ち着け。番が攫われて取り乱すのは分かるが、騒いでも何も変わらないし、朕の推測が正しければこれは罠だ」
竜帝様は、自分の可愛い番は開かずの間に保護監禁していて無傷だからと、悠長なことを言っているのだろう。
同じ立場なら最悪城ごと破壊しているくらい取り乱したはずだ。なんせ千年も童帝で待ち続けた最愛の番。冷静でいられるはずがない。
「ミケってヤツを助けるんなら俺が血祭に……」
「だから落ち着け、大体ガトーとヴィクトール両方がこの城から出ると戦力が半減する」
半減、半減ですむだろうか。実は私は相当強い部類の側近だ。具体的には、本気出すと竜になり火を噴いて街を火の海にもできる。
ただ、ちょっと修行を適当にやったせいで尻から炎が出てしまうのを除けば最強戦士の部類であるし、辺境伯様は言わずもがなだ。
「まぁ、私と辺境伯様は強いですからね。でも半減って、もう半分は誰ですか??この王城の近衛騎士も強いですが、私達ふたりから比べたら雑魚ですよ。竜とカエルくらいの差があります」
「もう半分は本気出した朕だ。ただ、本気だすと竜になってしまうので最悪城ごと壊れて可愛いルーエリンが怯えるし開かずの間も崩壊してしまうので出来れば避けたい」
確かに本気出した、竜帝様の力はとても強い。
ちょっと悔しいが認めざる負えない。具体的にはしっかり口から炎を出して、あっさり国を焦土に出来るくらい強い。尻から炎が出ないのがもの動く羨ましい。多分修行で短期コースにしたのが問題だったのかもしれない。
「兄上、聞き捨てならないぜ。俺は兄上の半分の半分なんて雑魚じゃねぇ。兄上の三分の二くらいの力はあるはずだ!!」
さりげなく辺境伯様が失礼なことを言っているが敢えて私は傍観している。
「ああ、じゃあそれでいい。ガトーは三分の一くらいということにしたらいい」
凄くやる気なく返す竜帝様。いつも思うけれど竜帝様は割と辺境伯様への対応が塩だ。
ちなみにもうひとりいる甥っ子様の父君でもある上の弟の公爵様に対してはここまで塩ではなく普通な感じである。
「……もしかして竜帝様は上の弟で公爵のウジェーヌ様の方が可愛いのですか??」
思わず疑問を竜帝様に聞いてしまった。すると竜帝様は驚いたようだったし、辺境伯様は切なげな顔をした。
「ああ、そうか。兄上は俺より小兄上の方が好きなのか。俺は兄上のことも尻の奥底にある竜玉を抜いちゃいたいくらいには愛しているのに……」
「なぜ尻から竜玉がでるんだ、それは竜玉ではない、単なる尻子玉だろう。いや、そもそも竜玉は尻から出す玉じゃない。なんだ怖い、ウミガメの産卵か??確かに竜は爬虫類寄りだがそもそも朕らは尻からたまごを出すタイプではないだろう」
「まぁ、ふざけた会話は後にして、早くミケを救いたいです。尻子玉で早くミケの居場所を教えてください」
「竜玉は尻子玉ではな……あ、まて竜玉ではない、竜玉だ」
「もうどちらでも良いでしょう??それよりミケです!!」
「話を脱線させた元凶の癖に腹立たしいな」
そう苛立った様子ながらも竜玉で見せてくれたのは、ミケが縛られているところだった。
「くそ!!ふざけるな!!ミケを縛ってMの快感を教えてあげるのは私だ!!」
その発言になぜか、竜帝様はもちろん辺境伯様まで「目怖っ」という顔でこちらを見ていた。
ミケには勿論防衛魔法が何重にもかけてあるが、万が一があってはいけない。一刻も早く助けにいかなければいけない。慌てる私を竜帝様が何故か止めた。
「落ち着け。番が攫われて取り乱すのは分かるが、騒いでも何も変わらないし、朕の推測が正しければこれは罠だ」
竜帝様は、自分の可愛い番は開かずの間に保護監禁していて無傷だからと、悠長なことを言っているのだろう。
同じ立場なら最悪城ごと破壊しているくらい取り乱したはずだ。なんせ千年も童帝で待ち続けた最愛の番。冷静でいられるはずがない。
「ミケってヤツを助けるんなら俺が血祭に……」
「だから落ち着け、大体ガトーとヴィクトール両方がこの城から出ると戦力が半減する」
半減、半減ですむだろうか。実は私は相当強い部類の側近だ。具体的には、本気出すと竜になり火を噴いて街を火の海にもできる。
ただ、ちょっと修行を適当にやったせいで尻から炎が出てしまうのを除けば最強戦士の部類であるし、辺境伯様は言わずもがなだ。
「まぁ、私と辺境伯様は強いですからね。でも半減って、もう半分は誰ですか??この王城の近衛騎士も強いですが、私達ふたりから比べたら雑魚ですよ。竜とカエルくらいの差があります」
「もう半分は本気出した朕だ。ただ、本気だすと竜になってしまうので最悪城ごと壊れて可愛いルーエリンが怯えるし開かずの間も崩壊してしまうので出来れば避けたい」
確かに本気出した、竜帝様の力はとても強い。
ちょっと悔しいが認めざる負えない。具体的にはしっかり口から炎を出して、あっさり国を焦土に出来るくらい強い。尻から炎が出ないのがもの動く羨ましい。多分修行で短期コースにしたのが問題だったのかもしれない。
「兄上、聞き捨てならないぜ。俺は兄上の半分の半分なんて雑魚じゃねぇ。兄上の三分の二くらいの力はあるはずだ!!」
さりげなく辺境伯様が失礼なことを言っているが敢えて私は傍観している。
「ああ、じゃあそれでいい。ガトーは三分の一くらいということにしたらいい」
凄くやる気なく返す竜帝様。いつも思うけれど竜帝様は割と辺境伯様への対応が塩だ。
ちなみにもうひとりいる甥っ子様の父君でもある上の弟の公爵様に対してはここまで塩ではなく普通な感じである。
「……もしかして竜帝様は上の弟で公爵のウジェーヌ様の方が可愛いのですか??」
思わず疑問を竜帝様に聞いてしまった。すると竜帝様は驚いたようだったし、辺境伯様は切なげな顔をした。
「ああ、そうか。兄上は俺より小兄上の方が好きなのか。俺は兄上のことも尻の奥底にある竜玉を抜いちゃいたいくらいには愛しているのに……」
「なぜ尻から竜玉がでるんだ、それは竜玉ではない、単なる尻子玉だろう。いや、そもそも竜玉は尻から出す玉じゃない。なんだ怖い、ウミガメの産卵か??確かに竜は爬虫類寄りだがそもそも朕らは尻からたまごを出すタイプではないだろう」
「まぁ、ふざけた会話は後にして、早くミケを救いたいです。尻子玉で早くミケの居場所を教えてください」
「竜玉は尻子玉ではな……あ、まて竜玉ではない、竜玉だ」
「もうどちらでも良いでしょう??それよりミケです!!」
「話を脱線させた元凶の癖に腹立たしいな」
そう苛立った様子ながらも竜玉で見せてくれたのは、ミケが縛られているところだった。
「くそ!!ふざけるな!!ミケを縛ってMの快感を教えてあげるのは私だ!!」
その発言になぜか、竜帝様はもちろん辺境伯様まで「目怖っ」という顔でこちらを見ていた。
25
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
逃した番は他国に嫁ぐ
基本二度寝
恋愛
「番が現れたら、婚約を解消してほしい」
婚約者との茶会。
和やかな会話が落ち着いた所で、改まって座を正した王太子ヴェロージオは婚約者の公爵令嬢グリシアにそう願った。
獣人の血が交じるこの国で、番というものの存在の大きさは誰しも理解している。
だから、グリシアも頷いた。
「はい。わかりました。お互いどちらかが番と出会えたら円満に婚約解消をしましょう!」
グリシアに答えに満足したはずなのだが、ヴェロージオの心に沸き上がる感情。
こちらの希望を受け入れられたはずのに…、何故か、もやっとした気持ちになった。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
魔法使い、双子の悪魔を飼う
よんど
BL
「僕、魔法使いでよかった」
リュシーは宮廷専属の優秀な魔法使い。
人が寄りつけない程強い自身の力のせいで常に孤独なリュシーは、ある日何気なく街を歩いていた際に闇商人の話を聞いてしまう。貴重で価値ある''モノ''を高値で買い取る悪趣味な会が近くであるらしく気になったリュシーは其処で不思議な双子と出逢いを果たす。
本の見よう見まねで無償の愛を与え続けるリュシーに育てられた双子はいつしか胸の内に何とも言えない感情を抱く様になり...
独りぼっちだった魔法使いが出逢いを通して彼等と関係を紡いでいき幸せを知る微闇要素有りのBLファンタジー。
(※) 過激描写のある話に付けています。
*** 攻め視点
※不定期更新です。
※誤字脱字の報告助かるので嬉しいです。
※何でもOKな方のみ拝読お願いします。
扉絵
YOHJI@yohji_fanart様
(無断転載×)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる