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34.意外な事実と番とマタタビのひみつと……(側近ガトー視点)
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マヌルはてっきり遠くに行くものだと思っていたが、王城内の割とすぐ側で停止した。
「……竜帝様、ここは……」
「……」
無言になった竜帝様。それもそのはず、今僕らが居るのは紛れもなく公爵様の執務室、つまり甥っ子様の父であり竜帝三兄弟で唯一番と既に結婚している幸せ者もとい、リア充もとい竜帝様から見て上の弟のいる部屋の前で止まったのだから……。
「マヌルここで間違いないのか??」
「はいですにゃ、マタタビ様。その偉大なるマタタビに誓って間違いありませんにゃ」
虚ろな目マタタビ廃猫な様子で答えるマヌル。しかし、その言葉には絶対に嘘はない。
「ウジェーヌ、話したいことがある」
竜帝様が部屋の前で話しかけるが、反応がない。
「開けますか??」
「……いや、ここから全く気配がしない」
「ああ、そこに小兄上はいない」
とても複雑な顔をした辺境伯様と甥っ子様が現れた。そして、そのふたりを見た時私は驚愕の事実に気付いてしまう。
「……なんてことだ」
「ガトーどうした、目を見開いて。トイレにでも行きたいか??それとも漏らしそうか??」
「違います。大体私は尻から魔法を出すために肛門括約筋を鍛えているのでちょっとやそっとでは漏らさない高度な修行をしております。それはおいておいて、竜帝様気付きませんか??」
私は、ふたりを指さした。しかし竜帝様は首をかしげてる。全く、千年童帝ともなるとこういう部分が鈍いのかもしれない。
「あのふたり、いつの間にか恋人繋ぎで手をつないでやがります」
「……ふたりとも、何かあったのか??」
私の言葉を聞いての発言かそうでないのかはわかりづらいが、とりあえず竜帝様もふたりの変化に気付いたようだ。すると色々やらかした甥っ子様が口を開く。
「おじしゃまごめんなさい。僕、ずっとおかしかったみたいです」
そうあざとく涙を流す姿。非常に怪しいし、先ほど罪を擦り付けようとした私に謝罪がないのでものすごい微妙な変顔をする。
「なるほど、だから股間に大切なものをしまっていたのか。後マタタビ竜、ふざけた顔するな、危なく噴き出しかけた」
「いえ、股間には大切なものは今もしまってますが、そうじゃなく、僕ずっと番を勘違いしていたんです。それでおかしくなって、いろんな人に悪いことしてしまって……」
「そうです、甥っ子様。私に悪いことをしましたので謝ってください」
「ガトーは卍固めして僕の首辺りに思い出したくないことしたし、おあいこだとおもう。おかげでなんか今も首の辺りからキウイのにおいがする」
「まぁ、私の体液はオニマタタビ、つまりキウイみたいな香りがするので、でもイカみたいな嫌なにおいがしないだけ……あちぃ!!何するのですか辺境伯様」
いきなりこの話をしていたら、真顔の辺境伯様が私に炎を放つ。
「汚物は燻蒸する。俺の愛する番であるシユに手を出した悪いマタタビは焼く」
「いや、おかしいでしょう。私は道を外そうとした甥っ子様に卍固めを……」
「全く話が進まん。とりあえず、この部屋にウジェーヌが居ないことは何故わかる??」
竜帝様がイライラした様子で、辺境伯様を見る。すると辺境伯様は意を決したように答えた。
「さっき、偽物の小兄上を燃やした。その偽物がいつからか知らないが兄上に成り代わっていたようだ」
公爵様は竜帝三兄弟唯一の良心であり、とても穏やかで優しい人だったはずだ。それがいつ偽物になったのか。
「シユ、自身の父親の変化に気付かなかったのか??」
「……ごめんなさい。偽りの番に踊らされて僕は全然気づきませんでした。それに竜血まで持ち出してしまって……」
涙を瞳から溢れさせている甥っ子様。その姿に甥バカふたりが心配していそだが、私はそんなものには騙されない。
「今のでハッキリしました。甥っ子様。貴方は確かに番に狂っていたかもですが、意識はあったんですね」
「……竜帝様、ここは……」
「……」
無言になった竜帝様。それもそのはず、今僕らが居るのは紛れもなく公爵様の執務室、つまり甥っ子様の父であり竜帝三兄弟で唯一番と既に結婚している幸せ者もとい、リア充もとい竜帝様から見て上の弟のいる部屋の前で止まったのだから……。
「マヌルここで間違いないのか??」
「はいですにゃ、マタタビ様。その偉大なるマタタビに誓って間違いありませんにゃ」
虚ろな目マタタビ廃猫な様子で答えるマヌル。しかし、その言葉には絶対に嘘はない。
「ウジェーヌ、話したいことがある」
竜帝様が部屋の前で話しかけるが、反応がない。
「開けますか??」
「……いや、ここから全く気配がしない」
「ああ、そこに小兄上はいない」
とても複雑な顔をした辺境伯様と甥っ子様が現れた。そして、そのふたりを見た時私は驚愕の事実に気付いてしまう。
「……なんてことだ」
「ガトーどうした、目を見開いて。トイレにでも行きたいか??それとも漏らしそうか??」
「違います。大体私は尻から魔法を出すために肛門括約筋を鍛えているのでちょっとやそっとでは漏らさない高度な修行をしております。それはおいておいて、竜帝様気付きませんか??」
私は、ふたりを指さした。しかし竜帝様は首をかしげてる。全く、千年童帝ともなるとこういう部分が鈍いのかもしれない。
「あのふたり、いつの間にか恋人繋ぎで手をつないでやがります」
「……ふたりとも、何かあったのか??」
私の言葉を聞いての発言かそうでないのかはわかりづらいが、とりあえず竜帝様もふたりの変化に気付いたようだ。すると色々やらかした甥っ子様が口を開く。
「おじしゃまごめんなさい。僕、ずっとおかしかったみたいです」
そうあざとく涙を流す姿。非常に怪しいし、先ほど罪を擦り付けようとした私に謝罪がないのでものすごい微妙な変顔をする。
「なるほど、だから股間に大切なものをしまっていたのか。後マタタビ竜、ふざけた顔するな、危なく噴き出しかけた」
「いえ、股間には大切なものは今もしまってますが、そうじゃなく、僕ずっと番を勘違いしていたんです。それでおかしくなって、いろんな人に悪いことしてしまって……」
「そうです、甥っ子様。私に悪いことをしましたので謝ってください」
「ガトーは卍固めして僕の首辺りに思い出したくないことしたし、おあいこだとおもう。おかげでなんか今も首の辺りからキウイのにおいがする」
「まぁ、私の体液はオニマタタビ、つまりキウイみたいな香りがするので、でもイカみたいな嫌なにおいがしないだけ……あちぃ!!何するのですか辺境伯様」
いきなりこの話をしていたら、真顔の辺境伯様が私に炎を放つ。
「汚物は燻蒸する。俺の愛する番であるシユに手を出した悪いマタタビは焼く」
「いや、おかしいでしょう。私は道を外そうとした甥っ子様に卍固めを……」
「全く話が進まん。とりあえず、この部屋にウジェーヌが居ないことは何故わかる??」
竜帝様がイライラした様子で、辺境伯様を見る。すると辺境伯様は意を決したように答えた。
「さっき、偽物の小兄上を燃やした。その偽物がいつからか知らないが兄上に成り代わっていたようだ」
公爵様は竜帝三兄弟唯一の良心であり、とても穏やかで優しい人だったはずだ。それがいつ偽物になったのか。
「シユ、自身の父親の変化に気付かなかったのか??」
「……ごめんなさい。偽りの番に踊らされて僕は全然気づきませんでした。それに竜血まで持ち出してしまって……」
涙を瞳から溢れさせている甥っ子様。その姿に甥バカふたりが心配していそだが、私はそんなものには騙されない。
「今のでハッキリしました。甥っ子様。貴方は確かに番に狂っていたかもですが、意識はあったんですね」
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