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14.とある男の嘆き(???視点)
生まれた時から、平穏とは程遠い場所で生きてきた。捨て子だった私を養育したのは小さな傭兵団の隊長をしていた男だった。
なぜ、私を拾ったのかはいまだにわからない。ただひとついえることは傭兵とは明日の命もわからない存在であるということだけだ。
戦の神に愛された私は剣も魔法も仕えた。特に変身魔法と大剣を振るうことが得意だった。
その結果、戦の神にちなんでマルクスと呼ばれ、戦場でもっとも会いたくない存在とも呼ばれた。おかげで小国の寄せ集めでしかなかった国を強い帝国にまで押し上げる功績をあげた。
そこで初めて私が、この国の皇帝陛下が庶民を孕ませて生まれた子であるということが判明した。
このタイミングで、それが判明したのには理由があった。我が国の現在の王位継承者である皇太子殿下が双子の弟という忌み子だったからだろう。
帝国では双子は忌み子とされた。特に男女の双子は心中したものの生まれ変わりとされて特に嫌われた。皇太子殿下にはすでに他国へ嫁いだ双子の姉がおり国民から人気がなかった。
そんな時に庶子ではあるがこの国を救った英雄となった我が子を見つけた皇帝陛下は、あっさり異母兄を皇太子から引きずり落として跡目に据えると決めたらしい。
(なんて、ひどい話だ……)
皇帝陛下は知らないようだが、私も双子だったそうだ。
私を拾った傭兵の男曰く、首にへその緒が絡みついており私を拾いあげた時にはすでに死んでいたそうだ。その話をする男の狂気に満ちた目を私は忘れることができない。
『忌み子なら、戦場に馴染むとおもったんだ。俺が育った村のことわざで『大きな災いには大きな災いで返せ』というもんがあるんだ』
男の狂った信仰のおかげで生き延びた以上は、ありがたく思わねばならないが、そもそも双子を忌みとするその考え方を私は嫌悪した。
それでも、表向きは皇帝になる意欲を見せて、父の崩御後にその地位を手に入れた、が、すぐに忌み子扱いされて皇太子から外された異母兄に引き渡した。
戦場で生きてきた私には皇帝など勤まらないことがわかっていた。ならば帝王学を学んできた兄の方が適任だとずっと思っていたのだ。
そして、その地位を与える見返りに自由を手に入れさせてもらい、異母姉がいる隣国へも行ってみたがそこで私は彼女とであった。
王太子であるルーファスを演じている儚く美しい少女、彼女が自身の姪であることは、異母姉に仕えている騎士のひとりから聞き出した。
彼女も双子であったことから、異母姉によってひどい目にあわされているという悲しい事実を知った。
しかも、彼女には妹、私からみたらもうひとりの姪っ子が居たがそちらは国王に似たのか可愛いかもしれないが美しいとは言い難い子に酷い嫌がらせも受けていた。
それでも、ただ、異母姉に愛されたいともがくその姿に、何度こっそり拉致しようか悩んだが、そうするのによいタイミングが以外にもつかめなかった。
そうこうしていると、双子の兄である本物の王太子の病気の特効薬が開発されてしまい、殺さそうになっていると以前私に彼女の生い立ちを話した騎士が急いで告げたため作戦を実行した。
結果、現在、隣国と帝国の国境沿いの街に愛しい姪を連れてくることができたが、問題はここから先なのだ。帝国へ連れていけば確かな地位も何もかも与えられるがその前に国境を抜けるための偽りの身分を準備する必要があった。
帝国から隣国へ入るのは簡単だが、隣国から帝国へ行く場合はかなり複雑な身分精査が入る。そのため一度帝国で愛しい姪の身分を作る必要があったのだ。
そして、ついにそれが完成したのだがここにきていとおしいルーナがこんなことを言い出したのだ。
「私、ここでずっと刺繍をしながら暮らしたい」
なぜ、私を拾ったのかはいまだにわからない。ただひとついえることは傭兵とは明日の命もわからない存在であるということだけだ。
戦の神に愛された私は剣も魔法も仕えた。特に変身魔法と大剣を振るうことが得意だった。
その結果、戦の神にちなんでマルクスと呼ばれ、戦場でもっとも会いたくない存在とも呼ばれた。おかげで小国の寄せ集めでしかなかった国を強い帝国にまで押し上げる功績をあげた。
そこで初めて私が、この国の皇帝陛下が庶民を孕ませて生まれた子であるということが判明した。
このタイミングで、それが判明したのには理由があった。我が国の現在の王位継承者である皇太子殿下が双子の弟という忌み子だったからだろう。
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私を拾った傭兵の男曰く、首にへその緒が絡みついており私を拾いあげた時にはすでに死んでいたそうだ。その話をする男の狂気に満ちた目を私は忘れることができない。
『忌み子なら、戦場に馴染むとおもったんだ。俺が育った村のことわざで『大きな災いには大きな災いで返せ』というもんがあるんだ』
男の狂った信仰のおかげで生き延びた以上は、ありがたく思わねばならないが、そもそも双子を忌みとするその考え方を私は嫌悪した。
それでも、表向きは皇帝になる意欲を見せて、父の崩御後にその地位を手に入れた、が、すぐに忌み子扱いされて皇太子から外された異母兄に引き渡した。
戦場で生きてきた私には皇帝など勤まらないことがわかっていた。ならば帝王学を学んできた兄の方が適任だとずっと思っていたのだ。
そして、その地位を与える見返りに自由を手に入れさせてもらい、異母姉がいる隣国へも行ってみたがそこで私は彼女とであった。
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彼女も双子であったことから、異母姉によってひどい目にあわされているという悲しい事実を知った。
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