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21.絶体絶命
「……アルバス、色々思うところはあるけどありがとう。ここから早く逃げよう」
マーヤやノクスが心配している。自分の不注意で捕まってしまったのだから早く無事な姿を見せて安心させてあげたいと思ったのだ。
しかし、アルバスは首を振った。
「もう少しここにいる方がいいだろう。そうすれば……面白いことが起きるからな」
「面白いことって……」
邪悪な笑みを浮かべたアルバスに、すぐに彼が何か良からぬことを企んでいることを理解した。アルバスはよく何か計略を巡らせた時にその笑みを浮かべていた。
ドカン!!
何かが爆発するような大きな音と共に、閉じ込められている部屋が揺れたのが分かった。
「な、なに??」
「……そろそろ始まるな」
アルバスは何かを理解しているようだが私は何も分からずただ茫然としていた。しばらくするとさらに、
ドカン!!
また、爆音がして、揺れて、さらに何かがこちらへやってくる足音がした。
「アルバス、隠れた方がいいんじゃないか??」
誰かわからないその足音に不安を感じたし、縛られているはずの私が解放されているのを見たらよくない輩が何かしてくるかもしれない。
一応、護身術は身に着けているので多少なら戦えるが爆発物を持っているようないかれた人物と対峙したくはない。
「……まぁ隠れても面白そうだが……」
アルバスがニヤニヤしながら私の後ろを見ている。そういえば足音はもうすぐそばまで来ていた。
つまり、私の背後にその元凶がいるということだ。恐怖に震えながらもなんとか背後を振り返ると……、
「……えっ!?」
頭にボロボロの鉢巻のようなものを巻いて、半裸のノクスが立っていた。
「ルーナ様、お迎えにあがりました」
「ノクス、どうしてここが分かった??それに……」
なんで半裸なのと聞きたかったが、後ろからさらに人が現れた。その人物は黒装束を着ていて顔がわからないが、相当の手練れと見受けられた。
「……ルーナ様、俺の後ろに隠れてください」
ノクスが私を庇うように立って、どこから手に入れたのか手榴弾を持っていた。
「おい、こんな狭いところで手榴弾なぞつかったら僕たちもただではすまなくなるぞ」
アルバスが、今にもそれを投げそうなノクスに言ったが、ノクスは冷静に答えた。
「ルーナ様に怪我をさせる訳ないだろう。こんな三下が指一本触れて良い御方ではない!!」
ノクスはそういうと持っていた手榴弾を躊躇なく黒装束に投げる。
ドカン!!
近くで爆発したが、なんの被害も出ていない。そこでノクスが確か防御魔法を覚えようとしていたことを思い出した。どうやら、私が知らないうちにそれを完全に身に着けたらしい。
「ノクス、魔法が……」
そう話しかけようとした時、黒装束の人物が手榴弾を受けてなおまるで怯んでいないことに気づいた。
「やはり効かないか。足止め程度しかできないとはなんたる不覚……」
「あいつは何者だ??僕が着た時にはあんな奴は居なかったが……」
アルバスの言葉にノクスが首を振る。
「わからない。ただ、俺が着た時にはあの黒装束の人物と影と思われる特殊部隊がこの場所を囲っていた。だから、物理が効く者は全員倒した」
「なっ、影だって??いくらお前でもそれは……」
影とは、王家に仕える存在だ。表向きは秘匿されているが王太子の側近だったノクスやアルバスなら知らない訳がない。
「先に仕掛けてきたのは奴らだ、俺じゃない!!」
まるで某ラン〇ーみたいなことを言ったノクスだったが、影が動いているということに驚きを隠せない。今、影を動かせるのは父である国王陛下のみで妹も、もちろん兄もそんな権限を持っているはずがない。
黒装束の人物はじわじわと私達の方へ迫ってきていた。ノクスは再度、手榴弾を構えたがもう逃げる場所はない。
「どうすれば……」
マーヤやノクスが心配している。自分の不注意で捕まってしまったのだから早く無事な姿を見せて安心させてあげたいと思ったのだ。
しかし、アルバスは首を振った。
「もう少しここにいる方がいいだろう。そうすれば……面白いことが起きるからな」
「面白いことって……」
邪悪な笑みを浮かべたアルバスに、すぐに彼が何か良からぬことを企んでいることを理解した。アルバスはよく何か計略を巡らせた時にその笑みを浮かべていた。
ドカン!!
何かが爆発するような大きな音と共に、閉じ込められている部屋が揺れたのが分かった。
「な、なに??」
「……そろそろ始まるな」
アルバスは何かを理解しているようだが私は何も分からずただ茫然としていた。しばらくするとさらに、
ドカン!!
また、爆音がして、揺れて、さらに何かがこちらへやってくる足音がした。
「アルバス、隠れた方がいいんじゃないか??」
誰かわからないその足音に不安を感じたし、縛られているはずの私が解放されているのを見たらよくない輩が何かしてくるかもしれない。
一応、護身術は身に着けているので多少なら戦えるが爆発物を持っているようないかれた人物と対峙したくはない。
「……まぁ隠れても面白そうだが……」
アルバスがニヤニヤしながら私の後ろを見ている。そういえば足音はもうすぐそばまで来ていた。
つまり、私の背後にその元凶がいるということだ。恐怖に震えながらもなんとか背後を振り返ると……、
「……えっ!?」
頭にボロボロの鉢巻のようなものを巻いて、半裸のノクスが立っていた。
「ルーナ様、お迎えにあがりました」
「ノクス、どうしてここが分かった??それに……」
なんで半裸なのと聞きたかったが、後ろからさらに人が現れた。その人物は黒装束を着ていて顔がわからないが、相当の手練れと見受けられた。
「……ルーナ様、俺の後ろに隠れてください」
ノクスが私を庇うように立って、どこから手に入れたのか手榴弾を持っていた。
「おい、こんな狭いところで手榴弾なぞつかったら僕たちもただではすまなくなるぞ」
アルバスが、今にもそれを投げそうなノクスに言ったが、ノクスは冷静に答えた。
「ルーナ様に怪我をさせる訳ないだろう。こんな三下が指一本触れて良い御方ではない!!」
ノクスはそういうと持っていた手榴弾を躊躇なく黒装束に投げる。
ドカン!!
近くで爆発したが、なんの被害も出ていない。そこでノクスが確か防御魔法を覚えようとしていたことを思い出した。どうやら、私が知らないうちにそれを完全に身に着けたらしい。
「ノクス、魔法が……」
そう話しかけようとした時、黒装束の人物が手榴弾を受けてなおまるで怯んでいないことに気づいた。
「やはり効かないか。足止め程度しかできないとはなんたる不覚……」
「あいつは何者だ??僕が着た時にはあんな奴は居なかったが……」
アルバスの言葉にノクスが首を振る。
「わからない。ただ、俺が着た時にはあの黒装束の人物と影と思われる特殊部隊がこの場所を囲っていた。だから、物理が効く者は全員倒した」
「なっ、影だって??いくらお前でもそれは……」
影とは、王家に仕える存在だ。表向きは秘匿されているが王太子の側近だったノクスやアルバスなら知らない訳がない。
「先に仕掛けてきたのは奴らだ、俺じゃない!!」
まるで某ラン〇ーみたいなことを言ったノクスだったが、影が動いているということに驚きを隠せない。今、影を動かせるのは父である国王陛下のみで妹も、もちろん兄もそんな権限を持っているはずがない。
黒装束の人物はじわじわと私達の方へ迫ってきていた。ノクスは再度、手榴弾を構えたがもう逃げる場所はない。
「どうすれば……」
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