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53.公開処刑のような親子鑑定
「いいな、しゃべる狼触りたいな……」
兄が手を伸ばすとノクスは軽やかに躱して私の側まで下がった。私にはすごくモフモフされてくれるが兄には私同様思うところがあるのだろう。
そんな兄をウェイが後ろからヒョイと抱き上げた。ウェイは上背がかなり高いのでそうされると兄は簡単に宙に浮くような形になった。
「だめですよ、知らない狼を触っては。何があるかわかりませんから。そして、マルクス殿下、この後どのように動きましょうか。今のままではあまり良くないと思いますが……」
「心配ない。私に考えがある」
にんまりと狼状態で口角を上げた叔父様は、返り血も含めて悪役の狼みたいで大変恰好良かった。
しばらくすると扉が開いて近衛兵たちがやってきた。近衛兵といいながら私達に敬意を示す者はひとりもいない。まだ母がある程度の実権を持っていた時は最低限いただろう王子のために働いてくれていた騎士らの姿もない。
そこで改めて、カサンドラ伯爵が完全に今の王家を仕切っている異常な状態だと実感した。
そのまま、私達が連れてこられたのは王城の前の広場で、そこに父やカサンドラ伯爵、そして妹とフラビンさんが居た。フラビンさんのすぐ側には、威厳のあるおじいさん、ダプネー公爵が立っていた。
私達を見守るように、民衆が周囲を囲っていた。
(まるで公開処刑でもするみたいだな)
そんな状況の中で、処刑台の代わりに置かれていたのが他国から借りたとされる親子鑑定用の機械だった。
機械は一見すると大きな箱のようだが、前に3つのライトのようなものがついていた。それが何を意味するのか首をひねっていると、カサンドラ伯爵が前に出て説明を始めた。
「これは東の大国より借りてきた、親子鑑定の機械だ。この機会に中にある小さなさらに血を混ぜるとその血を混ぜた同士が親子、兄弟、祖父母などの場合は赤いライトが付き、次に遠縁など血のつながりがある場合は真ん中の白いライトがついて、血のつながりがない場合は青いライトが付くようになっている。試しに全く血のつながりがない、私の血をここに注ぎ、姫様、お手数をお掛けいたしますが血を1滴拝借いたします」
カサンドラ伯爵が言うと妹は拒否することなく頷いて、針を刺して血を1滴たらした。すると、ライトは青く点滅した。
「機械は正常に動くようだ。これから国王陛下の血をとり、王族とされる皆さんひとりひとりの検査を国民の前で行おうではないか。そして国王陛下の血を継がないのに王族を名乗る痴れ者をあぶりだそう」
兄が手を伸ばすとノクスは軽やかに躱して私の側まで下がった。私にはすごくモフモフされてくれるが兄には私同様思うところがあるのだろう。
そんな兄をウェイが後ろからヒョイと抱き上げた。ウェイは上背がかなり高いのでそうされると兄は簡単に宙に浮くような形になった。
「だめですよ、知らない狼を触っては。何があるかわかりませんから。そして、マルクス殿下、この後どのように動きましょうか。今のままではあまり良くないと思いますが……」
「心配ない。私に考えがある」
にんまりと狼状態で口角を上げた叔父様は、返り血も含めて悪役の狼みたいで大変恰好良かった。
しばらくすると扉が開いて近衛兵たちがやってきた。近衛兵といいながら私達に敬意を示す者はひとりもいない。まだ母がある程度の実権を持っていた時は最低限いただろう王子のために働いてくれていた騎士らの姿もない。
そこで改めて、カサンドラ伯爵が完全に今の王家を仕切っている異常な状態だと実感した。
そのまま、私達が連れてこられたのは王城の前の広場で、そこに父やカサンドラ伯爵、そして妹とフラビンさんが居た。フラビンさんのすぐ側には、威厳のあるおじいさん、ダプネー公爵が立っていた。
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そんな状況の中で、処刑台の代わりに置かれていたのが他国から借りたとされる親子鑑定用の機械だった。
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「これは東の大国より借りてきた、親子鑑定の機械だ。この機会に中にある小さなさらに血を混ぜるとその血を混ぜた同士が親子、兄弟、祖父母などの場合は赤いライトが付き、次に遠縁など血のつながりがある場合は真ん中の白いライトがついて、血のつながりがない場合は青いライトが付くようになっている。試しに全く血のつながりがない、私の血をここに注ぎ、姫様、お手数をお掛けいたしますが血を1滴拝借いたします」
カサンドラ伯爵が言うと妹は拒否することなく頷いて、針を刺して血を1滴たらした。すると、ライトは青く点滅した。
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