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36:カルナック公爵との話合い03
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その言葉になるほどと思ったが、まだひとつ気になる点があった。
「その『暗示』があれば人の年齢も若く見えたりするでござるか??その、ギムレット殿は我々とそう年が変わらないくらいの年齢に見えたのでござるが……」
『暗示』がどこまで効くのがわからないが少なくとも、ギムレット殿は我々から見て父親世代より、同世代か少し上くらいの若い男に見えた。その言葉にカルナック公爵は特に疑問がないのかスラスラと答えた。
「ギムレットは妖精の血を引いていて、我々より年を取るのが遅いのでその部分についてはそれが原因だと思う。妖精や竜の血を引いている者は年を取るのが全体的に遅いからね」
そう言いながら、カルナック公爵が羨望の眼差しでずっと叔父上を見ていた。なるほど、確かに当たり前であまり気にしていなかったが、竜の血を引いている叔父上は見た目どう見ても20代前半くらいであるが、実際はそんな訳はない。さらに自身の母である王妃もその位の年代に見えたことを今更思い出した。
「なんだ公爵??僕の顔に何かついているか??まぁいい。『暗示』と『色変え』が使える者がいるならば、あのクソ国王の耄碌の理由も分かるな。ルシオンに対して『銀髪碧眼』だと勘違いしたり、『魔力』が一切ないとして蔑んだり。全く同じ原理で魔法をかけられたのだろう」
「叔父上、すごいでござる」
そこまでは考えていなかったのだが、確かにそのふたつの魔法が使われたとしたら陛下が異常に拙者を嫌う理由にも説明がついた。
「可愛いルシオンに褒められるとおじしゃまはもっと頑張りたくなるよ。そして、もう嫌いって言わないでおくれ。ルシオンに嫌われたらショックで朝も昼も夜も眠れなくなってしまう」
「そうしたら叔父上が死んでしまうので、ちゃんと睡眠はとってくだされ」
そこまで話した時、いままでまるで壁のシミくらい存在感がなかったカロン子爵が、申し訳なさげに口を挟んだ。
「発言の許可を頂けますか」
意外に渋いその声はまるで立木〇彦殿位渋い良い声で思わず、カロン子爵をガン見してしまった。
(はわわ、す、素晴らしい声帯をしていらっしゃる……)
「クソ、おじしゃまもいい声位だせるから、後でルシオンにだけこっそり愛を囁いてあげるからね」
また独り言を口にしてしまっていたみたいで、叔父上が対抗心メラメラになってしまった。
「……閣下、彼に発現の許可を出して頂きたく」
一応、この場では叔父上とカルナック公爵は同等か叔父上のが若干偉いのでどちらにしても許可を出す必要がある。
「許可しよう」
「ありがとうございます。先ほど陛下に『暗示』と『色変え』が行われていたとの話がございましたが、魔法を使った者に心当たりがございます」
カロン子爵は特に目立つ容姿の人ではないが、その黒髪黒目の容姿はなんとなく前世を思い出した今は親近感が湧いている。
存在感はあまりないが、たまにレイから子爵が優秀な人物であるということは聞いていた。陛下の側近であり、現宰相であるイスカルオテ侯爵とも引けを取らないほどに頭のキレる人だそうである。
「……イスカリオテ侯爵閣下は『色変え』のスキルをお持ちです」
その言葉に、思わず手を叩きたくなった。陛下が一番信頼しているのはイスカルオテ侯爵であり、確かに一番陛下の側に居た彼ならば陛下にスキルを使用することができただろう。
「確かに、イスカリオテ侯爵なら該当の魔法をかけることは容易だっただろう。ただ、『暗示』のスキルは希少だ。該当の娼館の人間がひとり使えるようだが……」
「公爵閣下、陛下に使われたスキルは『暗示』ではないと私は見ています。そして、それを隠すためにルシオン殿下とガリラヤ男爵令息に例の魔法を使う必要があったのです」
カロン子爵には既に結論が出ているようだったが、拙者には全く分からずつい好奇心から穿いているスカートの裾を弄っていた。
「可愛いルシオン、裾をあまりたくし上げてはいけない。ルシオンの可愛い可愛いフレッシュピーチがスカートからチラチラ見えてしまっているよ」
「えっ、フレッシュピーチ??はわわ!!」
桃尻を無意識に出していたらしいという事実に恥じらい真っ赤になり下を向く。真面目な話中に尻を出すなんて破廉恥な行いをしてしまい大変申し訳ないし恥ずかしい。
「フレッシュピーチ……うっ、ルシオン、この話し合いが終わったらすぐ下着を準備しよう、いや、むしろ私の下着を穿かせて……」
「公爵、ふざけるな!!下着なら僕のを穿かせる!!ただ、Tバックなので布面積は心もとないが……」
「あ、どちらのものでも使用済み下着は感染症リスクもあるので却下でござる。後ほど新しいものをご準備頂きたく」
完全に桃尻とパンツにより大切な話が飛んでしまったので、カロン子爵に申し訳ない気持ちになるが、カロン子爵は慣れているのか、そのまま先ほどの話の続きをはじめた。
「おそらく、陛下に使われたのは『色変え』と……『強迫』のスキルだったと思います。そして、イスカリオテ侯爵の一族に『強迫』のスキルなら使用できる人間がおります」
「その『暗示』があれば人の年齢も若く見えたりするでござるか??その、ギムレット殿は我々とそう年が変わらないくらいの年齢に見えたのでござるが……」
『暗示』がどこまで効くのがわからないが少なくとも、ギムレット殿は我々から見て父親世代より、同世代か少し上くらいの若い男に見えた。その言葉にカルナック公爵は特に疑問がないのかスラスラと答えた。
「ギムレットは妖精の血を引いていて、我々より年を取るのが遅いのでその部分についてはそれが原因だと思う。妖精や竜の血を引いている者は年を取るのが全体的に遅いからね」
そう言いながら、カルナック公爵が羨望の眼差しでずっと叔父上を見ていた。なるほど、確かに当たり前であまり気にしていなかったが、竜の血を引いている叔父上は見た目どう見ても20代前半くらいであるが、実際はそんな訳はない。さらに自身の母である王妃もその位の年代に見えたことを今更思い出した。
「なんだ公爵??僕の顔に何かついているか??まぁいい。『暗示』と『色変え』が使える者がいるならば、あのクソ国王の耄碌の理由も分かるな。ルシオンに対して『銀髪碧眼』だと勘違いしたり、『魔力』が一切ないとして蔑んだり。全く同じ原理で魔法をかけられたのだろう」
「叔父上、すごいでござる」
そこまでは考えていなかったのだが、確かにそのふたつの魔法が使われたとしたら陛下が異常に拙者を嫌う理由にも説明がついた。
「可愛いルシオンに褒められるとおじしゃまはもっと頑張りたくなるよ。そして、もう嫌いって言わないでおくれ。ルシオンに嫌われたらショックで朝も昼も夜も眠れなくなってしまう」
「そうしたら叔父上が死んでしまうので、ちゃんと睡眠はとってくだされ」
そこまで話した時、いままでまるで壁のシミくらい存在感がなかったカロン子爵が、申し訳なさげに口を挟んだ。
「発言の許可を頂けますか」
意外に渋いその声はまるで立木〇彦殿位渋い良い声で思わず、カロン子爵をガン見してしまった。
(はわわ、す、素晴らしい声帯をしていらっしゃる……)
「クソ、おじしゃまもいい声位だせるから、後でルシオンにだけこっそり愛を囁いてあげるからね」
また独り言を口にしてしまっていたみたいで、叔父上が対抗心メラメラになってしまった。
「……閣下、彼に発現の許可を出して頂きたく」
一応、この場では叔父上とカルナック公爵は同等か叔父上のが若干偉いのでどちらにしても許可を出す必要がある。
「許可しよう」
「ありがとうございます。先ほど陛下に『暗示』と『色変え』が行われていたとの話がございましたが、魔法を使った者に心当たりがございます」
カロン子爵は特に目立つ容姿の人ではないが、その黒髪黒目の容姿はなんとなく前世を思い出した今は親近感が湧いている。
存在感はあまりないが、たまにレイから子爵が優秀な人物であるということは聞いていた。陛下の側近であり、現宰相であるイスカルオテ侯爵とも引けを取らないほどに頭のキレる人だそうである。
「……イスカリオテ侯爵閣下は『色変え』のスキルをお持ちです」
その言葉に、思わず手を叩きたくなった。陛下が一番信頼しているのはイスカルオテ侯爵であり、確かに一番陛下の側に居た彼ならば陛下にスキルを使用することができただろう。
「確かに、イスカリオテ侯爵なら該当の魔法をかけることは容易だっただろう。ただ、『暗示』のスキルは希少だ。該当の娼館の人間がひとり使えるようだが……」
「公爵閣下、陛下に使われたスキルは『暗示』ではないと私は見ています。そして、それを隠すためにルシオン殿下とガリラヤ男爵令息に例の魔法を使う必要があったのです」
カロン子爵には既に結論が出ているようだったが、拙者には全く分からずつい好奇心から穿いているスカートの裾を弄っていた。
「可愛いルシオン、裾をあまりたくし上げてはいけない。ルシオンの可愛い可愛いフレッシュピーチがスカートからチラチラ見えてしまっているよ」
「えっ、フレッシュピーチ??はわわ!!」
桃尻を無意識に出していたらしいという事実に恥じらい真っ赤になり下を向く。真面目な話中に尻を出すなんて破廉恥な行いをしてしまい大変申し訳ないし恥ずかしい。
「フレッシュピーチ……うっ、ルシオン、この話し合いが終わったらすぐ下着を準備しよう、いや、むしろ私の下着を穿かせて……」
「公爵、ふざけるな!!下着なら僕のを穿かせる!!ただ、Tバックなので布面積は心もとないが……」
「あ、どちらのものでも使用済み下着は感染症リスクもあるので却下でござる。後ほど新しいものをご準備頂きたく」
完全に桃尻とパンツにより大切な話が飛んでしまったので、カロン子爵に申し訳ない気持ちになるが、カロン子爵は慣れているのか、そのまま先ほどの話の続きをはじめた。
「おそらく、陛下に使われたのは『色変え』と……『強迫』のスキルだったと思います。そして、イスカリオテ侯爵の一族に『強迫』のスキルなら使用できる人間がおります」
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