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07.社畜サラリーマンは悪夢から目覚めるなり全裸にされる※(11/1 12:20修正)
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※微弱にエロ表現があります。また、一度修正中に公開しておりました、すいません。
「なぁああああああああ!!」
目が覚めると同時に、自分の真ん前に竜帝陛下の美麗な顔面がほぼゼロ距離にあった。その事態に思わず変な声が漏れてしまった。
あまりのことに驚いて火事場の馬鹿力クラスで思いっきり竜帝陛下を押してしまい焦るが、体幹がおかしい竜帝陛下には1ミリもダメージは入っていない。
むしろ、「じゃれているのか??可愛い子ちゃんは本当に可愛いな……」など到底理解できない発言をされて正気度が著しく減った気がした。
「可愛い子ちゃん、怖い夢を見ていたのかな??大丈夫、余が落ち着くまで側にいよう」
息がかかるほど近い距離で顔面偏差値がカンストした人物に甘い言葉を囁かれるという乙女ならたまらない状況も世間の荒波に揉まれた草臥れたサラリーマンには響かない。
思わず死んだ魚のような目になるが、それすらも「ああ、綺麗な瞳だ。この世界ではあまり見ない色だがとても美しい」と言って顔にキスの雨を降らされたので虚無に近い心境になっていた。
「あの、やめてください。割と不快です」
素直に心のままに言葉にする。流石に直接的な拒絶は竜帝陛下とて傷つくとも思ったが、全く堪えた様子はなかった。それどころか……、
「塩対応の可愛い子ちゃんも可愛いな。ああ、この可愛い表情を異世界人風に言うならば写真におさめたい。可愛い子ちゃんの可愛い写真をたくさん撮りたい。とって"D"にあげたてこの可愛いさをこの世界に発信し……」
「ちょっと待ってください、それは肖像権侵害です。後、"D"ってなんです??」
「肖像権??ああ、可愛い子ちゃん、安心していい。可愛い子ちゃんの尊厳も権利も余が守ろう。いや、余が全てを保有しているから問題ない。ちなみに"D"は元々ドラゴンムームー、竜のつぶやきと呼ばれるサービスで通称Dと呼ばれている。しかし、世の持ち物だからこの機会にSHIDURUに改名しても良いかもしれぬな」
「絶対やめてくださいね、そして、今気づきましたが、なぜ私はまた全裸になっているのですか??」
会話中に気付いたが、寝る前は着ていたはずのバスローブがなくなり、再び私は全裸にされていた。さらに竜帝陛下もなぜか全裸という全てにおいてカオスな状況であったあげくに、先ほどから下半身付近に違和感がある。なんというかとても大きい何かが尻に当たっている感じがしているのだが正体は怖すぎて確認はしない。
「ああ、『異世界人のきもち』によると、『異世界人が不安な気持ちの時は優しく抱きしめて互いの体温を分け合うと安心する』と書かれていた。さらに『そのためにはお互いをより近くに感じるように裸で抱き合うのが良い』と書かれていたのだ」
全く悪気がないという微笑みを浮かべているが、完全に地獄絵図だ。私は急いでその腕から身を捩ってなんとか逃げ出そうとしたが、完全にホールドされていて逃げることができなかった。
「いやだ、裸で抱き合うなんて……それにさっきから直接あたってるのも嫌だ……」
自分でも恥ずかしくなるようなか細い声で抗議をすると、竜帝陛下は不思議そうに首を傾げた。
「……『異世界人』はこうすると落ち着くのではないか??しかし、可愛い子ちゃんは抱き合うのは苦手なのか??」
そう言って、私を抱く力を少し緩めたので何とかその腕の中から逃れることができた。そのまま、竜帝陛下から人ひとり分程度離れてから答えた。
「……苦手です。人と触れ合うこと自体があまり好きじゃない」
「可愛い子ちゃん……」
何か言いたげに私の頬にその大きな手が遠慮がちに触れた、その時だった。
部屋のドアが勢いよく空いて、ひとりの人物が部屋の中に入ってきたのが分かった。
「ラム陛下、異世界人が可愛いのは分かりますが仕事してくださいよーっ」
そう言って今の状況も雰囲気もぶち壊すようにやってきたのは、ロングの銀髪に糸目の男だった。少し気の抜けるようなしゃべり方だが、その細い目の先は全く笑っていない。
「仕事なら今まで5千年以上、ずっと真面目にやってきただろうヘイズ。少し休ませろ」
「そう言われましても、竜帝陛下の稟議が必要なものがたくさんあるのですよーっ」
困ったようにヘイズと呼ばれた男が答えるのを見て、急に会社のことを思い出した。
(そういえば、あれから、元の世界はどうなったんだろう……まだ二日しかたってないから特に何かある訳ではないと思うが……)
「なぁああああああああ!!」
目が覚めると同時に、自分の真ん前に竜帝陛下の美麗な顔面がほぼゼロ距離にあった。その事態に思わず変な声が漏れてしまった。
あまりのことに驚いて火事場の馬鹿力クラスで思いっきり竜帝陛下を押してしまい焦るが、体幹がおかしい竜帝陛下には1ミリもダメージは入っていない。
むしろ、「じゃれているのか??可愛い子ちゃんは本当に可愛いな……」など到底理解できない発言をされて正気度が著しく減った気がした。
「可愛い子ちゃん、怖い夢を見ていたのかな??大丈夫、余が落ち着くまで側にいよう」
息がかかるほど近い距離で顔面偏差値がカンストした人物に甘い言葉を囁かれるという乙女ならたまらない状況も世間の荒波に揉まれた草臥れたサラリーマンには響かない。
思わず死んだ魚のような目になるが、それすらも「ああ、綺麗な瞳だ。この世界ではあまり見ない色だがとても美しい」と言って顔にキスの雨を降らされたので虚無に近い心境になっていた。
「あの、やめてください。割と不快です」
素直に心のままに言葉にする。流石に直接的な拒絶は竜帝陛下とて傷つくとも思ったが、全く堪えた様子はなかった。それどころか……、
「塩対応の可愛い子ちゃんも可愛いな。ああ、この可愛い表情を異世界人風に言うならば写真におさめたい。可愛い子ちゃんの可愛い写真をたくさん撮りたい。とって"D"にあげたてこの可愛いさをこの世界に発信し……」
「ちょっと待ってください、それは肖像権侵害です。後、"D"ってなんです??」
「肖像権??ああ、可愛い子ちゃん、安心していい。可愛い子ちゃんの尊厳も権利も余が守ろう。いや、余が全てを保有しているから問題ない。ちなみに"D"は元々ドラゴンムームー、竜のつぶやきと呼ばれるサービスで通称Dと呼ばれている。しかし、世の持ち物だからこの機会にSHIDURUに改名しても良いかもしれぬな」
「絶対やめてくださいね、そして、今気づきましたが、なぜ私はまた全裸になっているのですか??」
会話中に気付いたが、寝る前は着ていたはずのバスローブがなくなり、再び私は全裸にされていた。さらに竜帝陛下もなぜか全裸という全てにおいてカオスな状況であったあげくに、先ほどから下半身付近に違和感がある。なんというかとても大きい何かが尻に当たっている感じがしているのだが正体は怖すぎて確認はしない。
「ああ、『異世界人のきもち』によると、『異世界人が不安な気持ちの時は優しく抱きしめて互いの体温を分け合うと安心する』と書かれていた。さらに『そのためにはお互いをより近くに感じるように裸で抱き合うのが良い』と書かれていたのだ」
全く悪気がないという微笑みを浮かべているが、完全に地獄絵図だ。私は急いでその腕から身を捩ってなんとか逃げ出そうとしたが、完全にホールドされていて逃げることができなかった。
「いやだ、裸で抱き合うなんて……それにさっきから直接あたってるのも嫌だ……」
自分でも恥ずかしくなるようなか細い声で抗議をすると、竜帝陛下は不思議そうに首を傾げた。
「……『異世界人』はこうすると落ち着くのではないか??しかし、可愛い子ちゃんは抱き合うのは苦手なのか??」
そう言って、私を抱く力を少し緩めたので何とかその腕の中から逃れることができた。そのまま、竜帝陛下から人ひとり分程度離れてから答えた。
「……苦手です。人と触れ合うこと自体があまり好きじゃない」
「可愛い子ちゃん……」
何か言いたげに私の頬にその大きな手が遠慮がちに触れた、その時だった。
部屋のドアが勢いよく空いて、ひとりの人物が部屋の中に入ってきたのが分かった。
「ラム陛下、異世界人が可愛いのは分かりますが仕事してくださいよーっ」
そう言って今の状況も雰囲気もぶち壊すようにやってきたのは、ロングの銀髪に糸目の男だった。少し気の抜けるようなしゃべり方だが、その細い目の先は全く笑っていない。
「仕事なら今まで5千年以上、ずっと真面目にやってきただろうヘイズ。少し休ませろ」
「そう言われましても、竜帝陛下の稟議が必要なものがたくさんあるのですよーっ」
困ったようにヘイズと呼ばれた男が答えるのを見て、急に会社のことを思い出した。
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