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13.社畜サラリーマンは呪われて暗黒歴史持ち風になる
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「シヅル、シヅル……」
私の耳に、必死に私を呼ぶ声が聞こえて瞼を開くといつも通りゼロ距離に竜帝陛下が居た。この異常さに慣れてしまったのとまるで3日間徹夜した後のような疲労感で何もする気が起きず視線だけ竜帝陛下を見つめると、頬にあたたかい何かが落ちた。
その液体が何か分からず、もし唾液や汗などだったら嫌だなと眉間に皺を寄せたがすぐに竜帝陛下が零した涙だと気付いた。
竜帝陛下が私を抱きしめて泣いていたのだ。
大の男が泣いているところを見たことがなかったのもあるが、竜帝陛下は私の知る限り基本的に半笑い、もとい余裕の笑みを浮かべた人外だ。それなのに、今はその感情を隠すことなく泣いている姿に流石に驚いてしまった。
「……りゅ…てぃ……か」
呼びかけようと絞り出した声に私は驚いた。まるで、1ヶ月くらい誰とも話さないで引きこもった後にコンビニで〇〇チキを頼もうとして声が出ないことに気付いたようなそんな喉の筋肉が死滅したような声だった。
「シヅル、ああ、目を覚ましてくれたんだね」
顔中にキスの雨を降らされて硬直していると、突然、唇にもキスをされた挙句、舌が侵入してきた。
「っ……あっ……」
普段なら少し抗うが、体に全く力が入らず私はただ竜帝陛下にされるがままになり、口の中を優しく優しく食まれるという未知の体験をした。
しばらくして、苦しいなと思う頃合いで竜帝陛下の唇が離れると不思議と体が先ほどより動くようになっていた。
「これは……」
「今代の竜帝陛下は聖竜なのですよーっ。どんな傷も病も癒すことが出来る救世の力をお持ちなんですよーっ」
ヘイズにそう言われて、前回も散々暴行されたのに傷が完治したことを思い出した。
「そうだな。しかし、可愛い子ちゃんに何者かが呪いを掛けたらしく回復が不十分で目を覚まさせるまでおおよそ3年近くかかった……」
「3年!!私、そんなに寝ていたのですか!!」
そんなに寝ていたら全てが衰えているし大変だと思ったが、体はスムーズに動くし、部屋の姿見に映る姿も以前より健康そうにすら見えた。
「ああ、可愛い子ちゃんの首筋の一番キスしたくなるところに、呪印が出ているから間違いない」
竜帝陛下の言葉に反射的に鏡を見ると、相変わらず全裸だったのであっさりその奇妙な印を見ることができた。逆さまの五芒星という我々の世界でも悪魔信仰者が使うと言われているマークが入っていた。
「これは……」
「……堕落の呪印だ。そのものの魂を堕落させる恐ろしいものだ。しかし、安心しておくれ。余が必ず犯人を捕まえて燃やし尽くすからね」
「物騒です。それより、先にすごく大切なことがあるのですが……」
正直、私はオカルトはあまり信じていない。目の前がオカルトだらけの世界に現在進行形で居て、竜帝陛下というオカルト集合体みたいなものがいる世界でも、それらは実感があるので信じざるえないだけで呪いとか非現実なものは信じがたいと疑う心があるのだ。
だから、魂を堕落させる呪いとか言われてもピンとこないが、それよりもなによりも問題がひとつある。
「こんな恥ずかしいタトゥーをいい歳して彫ったと思われたら生きていけません!!」
まるで中二病のようなそれがある社畜サラリーマンとか暗黒歴史持ち以外のなにものでもない。
「可愛い子ちゃん、余はどんな暗黒な過去がある可愛い子ちゃんでも全てを愛している」
「いや、そんな過去はないんですよ。ただ、最近よくない夢はみますが……」
竜帝陛下に曇りなき眼で言われたが、その言い方ではまるで私に暗黒歴史がある感じになるので否定する。
「隠さないでいい。体のようにすべて晒しておくれ。しかし……悪夢か」
私の耳に、必死に私を呼ぶ声が聞こえて瞼を開くといつも通りゼロ距離に竜帝陛下が居た。この異常さに慣れてしまったのとまるで3日間徹夜した後のような疲労感で何もする気が起きず視線だけ竜帝陛下を見つめると、頬にあたたかい何かが落ちた。
その液体が何か分からず、もし唾液や汗などだったら嫌だなと眉間に皺を寄せたがすぐに竜帝陛下が零した涙だと気付いた。
竜帝陛下が私を抱きしめて泣いていたのだ。
大の男が泣いているところを見たことがなかったのもあるが、竜帝陛下は私の知る限り基本的に半笑い、もとい余裕の笑みを浮かべた人外だ。それなのに、今はその感情を隠すことなく泣いている姿に流石に驚いてしまった。
「……りゅ…てぃ……か」
呼びかけようと絞り出した声に私は驚いた。まるで、1ヶ月くらい誰とも話さないで引きこもった後にコンビニで〇〇チキを頼もうとして声が出ないことに気付いたようなそんな喉の筋肉が死滅したような声だった。
「シヅル、ああ、目を覚ましてくれたんだね」
顔中にキスの雨を降らされて硬直していると、突然、唇にもキスをされた挙句、舌が侵入してきた。
「っ……あっ……」
普段なら少し抗うが、体に全く力が入らず私はただ竜帝陛下にされるがままになり、口の中を優しく優しく食まれるという未知の体験をした。
しばらくして、苦しいなと思う頃合いで竜帝陛下の唇が離れると不思議と体が先ほどより動くようになっていた。
「これは……」
「今代の竜帝陛下は聖竜なのですよーっ。どんな傷も病も癒すことが出来る救世の力をお持ちなんですよーっ」
ヘイズにそう言われて、前回も散々暴行されたのに傷が完治したことを思い出した。
「そうだな。しかし、可愛い子ちゃんに何者かが呪いを掛けたらしく回復が不十分で目を覚まさせるまでおおよそ3年近くかかった……」
「3年!!私、そんなに寝ていたのですか!!」
そんなに寝ていたら全てが衰えているし大変だと思ったが、体はスムーズに動くし、部屋の姿見に映る姿も以前より健康そうにすら見えた。
「ああ、可愛い子ちゃんの首筋の一番キスしたくなるところに、呪印が出ているから間違いない」
竜帝陛下の言葉に反射的に鏡を見ると、相変わらず全裸だったのであっさりその奇妙な印を見ることができた。逆さまの五芒星という我々の世界でも悪魔信仰者が使うと言われているマークが入っていた。
「これは……」
「……堕落の呪印だ。そのものの魂を堕落させる恐ろしいものだ。しかし、安心しておくれ。余が必ず犯人を捕まえて燃やし尽くすからね」
「物騒です。それより、先にすごく大切なことがあるのですが……」
正直、私はオカルトはあまり信じていない。目の前がオカルトだらけの世界に現在進行形で居て、竜帝陛下というオカルト集合体みたいなものがいる世界でも、それらは実感があるので信じざるえないだけで呪いとか非現実なものは信じがたいと疑う心があるのだ。
だから、魂を堕落させる呪いとか言われてもピンとこないが、それよりもなによりも問題がひとつある。
「こんな恥ずかしいタトゥーをいい歳して彫ったと思われたら生きていけません!!」
まるで中二病のようなそれがある社畜サラリーマンとか暗黒歴史持ち以外のなにものでもない。
「可愛い子ちゃん、余はどんな暗黒な過去がある可愛い子ちゃんでも全てを愛している」
「いや、そんな過去はないんですよ。ただ、最近よくない夢はみますが……」
竜帝陛下に曇りなき眼で言われたが、その言い方ではまるで私に暗黒歴史がある感じになるので否定する。
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