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2章 新たな仲間達と領地経営

真実と会議

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俺は、本の内容をみんなに相談すべく集めた。

防衛は、俺の従魔や優希の精霊やミナの部下たちに任せた。それくらいの緊急性のある内容だったからだ。

「みんな集まってくれてありがとう。」

そう言ってこの世界の真実をみんなが知ることになる。

「今から話す内容は他言無用でここにいる幹部組だから信用して話す。これを知って、俺と敵対するなら容赦しないから覚悟してほしい。」

俺は、そう言うとみんなの顔が強ばった。

「まず、この本についてなんだが獅子の迷宮でボス戦に初回で勝った報酬の一部だった。古い本ということで所々読めない部分があるのは勘弁してほしい。」

「この世界の寿命は魔力量で決まっている。」

「魔力が多ければ多いほど人ではなくなる。」

俺は、ここの部分のことを本の内容を含めて伝えた。

「魔力が多いとそれに準じて寿命が伸びている。それに関しての関連性は分かっていない。だからこそエルフの寿命が長いことや妖精や精霊達が長命というのは頷けると思う。また、魔力が無い獣人が人よりも長生きするかは不明。人は、魔力があれば長命だと思うのにほとんどが80年で亡くなっている。そこには、決まった魔力量というのが関わってくると俺は思う。この本から推測するとエルフ姉妹はまだまだ長生きするし、魔力持ちの獣人のミナも普通の獣人よりかは長生きすると思う。そして、セバスやマーサ、ミーナは普通に80年で亡くなると思う。優希と優斗は多分もう少しで人間ではなくなると思う。俺も含めて人外になると思う。」

俺はそういうと、優希と優斗に謝った。2人の人生を変えてしまったから。

「全然気にしないよ笑」「気にしない」

2人はそう言ってくれた。

俺は、その本の次の議題に進んだ。

「次に話すことは俺や優希、優斗に関係することだ。」

〈勇者とはただの張りぼてでしかない〉

〈過去にも異世界(地球人)からの召喚はあった〉

俺は、そう言った。

「多分だけど俺たちが攻略している12の迷宮って星座の名前がつけられていた。もしかしたら、最初に召喚された人がそういう名前をつけた可能性が高い。」

俺は、意を決して幹部組の仲間に俺と優希と優斗の話をした。ここに召喚されてから今に至るまで全てを。

幹部組は驚いていた。だけど、奴隷だから忠誠を誓うみたい。

俺は最後のはあまり関係ないが国を増やすことは出来ないことについては薄々感じてた。

追放されたのに、他の国に行けなんて言われて無いしな…

この本に書かれていることをわかる部分だけ話した。

とりあえず、俺と優希と優斗は人間を辞めた。

でも、不安はない。幼なじみの2人がいるし、幹部組もいるから大丈夫だとは思う。

とりあえず、解散することにした。
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