35 / 46
3章 国家運営と勇者
EX 双子姉妹の過去と未来
しおりを挟む私たち2人は、貧しい村に産まれた。
最初は順風満帆な何も不自由のない生活をしていた。
ある時、お母さんが亡くなった。
5歳の時には、お父さんが私たちを守るために魔物に食われて死んだ。
2人で大泣きした。
亡くなってから数日経ったある日、神殿の人がやってきてスキルの確認をするためにこの村に寄ったみたい。
私は、〈子守り〉というスキルで妹は〈回復〉〈固有能力シスター〉と出ていた為、王都の孤児院に入ることになった。
しかし、私たちが10歳になった時に孤児院の不正ということで院長とシスターが捕まり犯罪奴隷落ちになった。
私たちは、加担してないのに加担した扱いで犯罪奴隷になった。
奴隷商の男からは、オークションに出されるみたいでそれも2人で一緒に。
バラバラにならなくて安心したけどどんな人の所に行くのか怖くてたまらなかった。
私と妹の唯一無二の肉親だから離れるのはもちろん死ぬ時は2人で一緒にって今更だけど決めた。
オークションが始まって私たちは落札された。
落札された奴隷の待合室に連れていかれると私たちの他に竜人?と黒いエルフとエルフがいた。
待合室で落札したご主人様を待っていると冒険者風の格好の男性が入ってきた。
後から聞いた話だと奴隷に待合室を用意するのはVIP待遇のお客様のみらしい。
待合室にいるみんなでご主人様の自己紹介を聞いた。
「はじめまして!ショータ=ユートピアと言います。よろしくね~」
貴族様に買われたのかと私たちは思った。
私たちは、ご主人様の自宅に行くということで移動した。
私たちや他の奴隷達も驚いていた。
自宅ということで移動したらお城に着いたのだから。
ご主人様から「俺は、ユートピア国の王様」って言われて気絶しそうになったが何とか耐えた。
仕事の割り振りをされた。
竜人?の2人は警備担当になって、エルフ達はそれぞれの所に行った。
ついに、私たちの番になった。
「君たち2人は、妻の直属の部下になって妻の指示に従ってほしい。」
私たちが妃の部下にって驚いてメイドさんに妃様の所に案内された。
案内したメイドも元は奴隷だったみたい。
奥様は、妊娠されていた。
奥様からは、産まれてくる子供の面倒を見てほしい。って言われた。
さらには、住むところも王宮に住むことになった。
夜になるとご主人様から提案された。
「2人は両親が居ない。2人で寂しく死ぬのはもったいない。そこで、2人に2つの選択肢を与える。1つ目はこのまま2人で寂しく死ぬ。2つ目は、俺の養子扱いで(建前上は妹扱い)俺の能力を2人に与えて生涯楽しく生活をする。今すぐではなくていいからな。」
そう言ってご主人様は消えた。
次の日に私たちは2つ目の提案を受けることに決めた。
その瞬間、ご主人様の能力を渡された。
ステータスを見ると「一心同体」「巫女」「王様の養子(妹)」「不老不死」が追加されていて私たちは気絶した。
〇〇年後(〇〇視点)
ユートピア国には、双子姉妹の教皇と巫女がいた。
この双子姉妹は、2代目国王が即位すると教皇と巫女という立場を捨てた。噂程度だが2代目が即位した時には70歳くらいだったはずだから亡くなったのかもしれない。
でも、その双子姉妹のおかげでこの国には浮浪者や孤児が貧しい思いもしていない。
奴隷だった噂もあるけど信じられねーくらい美人だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
21
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる