魔将閣下ととらわれの料理番

悠月彩香

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番外編

南国の果実 ※本編ネタバレ注

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文庫化記念番外編です。
文庫に掲載できなかった、アークレヴィオンの本来の姿でのえっち描写ありますww
そんなにハードじゃないですが、獣姦ニガテな方はお戻りください。


   * * *

 ルゥカが夕食の仕込みをしている時刻、アークレヴィオン邸に来客があった。
 リドーが対応してくれているので、ルゥカはお茶菓子でも出そうと人間界から取り寄せた紅茶の茶葉を用意したのだが、準備する間もなく客はすぐ帰ってしまった。
「お客さん、帰ったんですか? お茶を出そうと思ってたのに」
「レイガさまでした。しばらく里帰りしていたとかで、レイガさまの故郷の食材をおみやげに持ってきてくださいましたよ」
 手渡された袋の中には、毒々しい緑色の実がいくつか入っていた。表皮は硬くて、ブツブツがたくさんついている握りこぶし大の果実だ。
 魔界食材の見てくれの醜怪さには慣れっこのルゥカだが、丸いブツブツがなんとも気持ち悪くて固まりかける。しかし、外見に惑わされては魔界で料理など作れないのだ。
「牙とか剥いてこないかしら」
「下処理はしてあるとおっしゃっていました。なんでも、芯を抜いておかないと爆発するそうです」
「爆発って……」
「身の危険を察知すると爆発して、種を四散させる果実ということでした。レイガさまの故郷はここからはるか南方で、珍しい植物が多いのです。皮は硬いですが、中身は柔らかいみたいですね」
 まだまだ魔界には得体の知れない食材が数多くあるようだ。ルゥカは苦笑して果実に包丁を入れるが、あまりの硬さに見かねてリドーが半分に切ってくれた。
 中の実も毒々しい緑色で、匙ですくってみると確かに柔らかい。
鰐梨アボカドっぽい、かな? ちょうど、人間界からたくさん野菜を送ってもらったから、これをソースにして食べたらおいしいんじゃないかな」
 というわけで、さっそく実をくりぬいてペースト状にし、特製ソースを作って食卓に添えると、ちょうど夫のアークレヴィオンが魔王の城から戻ってきた。
「さっきレイガさんが来て、おみやげをくれたの」
 アークレヴィオンはサラダの脇に添えられた緑色のペーストを見て顔をしかめる。
「レイガのみやげだと? そんなもの、今まで一度たりとも持ってきたことがないくせに」
 そう言ってアークレヴィオンは妻の赤毛を手にすくってくちづける。
 レイガの下心など知れている。近頃、ルゥカの手料理目当てに、彼がこの邸をたびたび訪れるようになったのだ。ルゥカに媚びを売って今後も料理にありつく気なのだろう。
「とってもおいしいんですよ。明日、もっと違う料理方法を考えてみますね」
 こうして、いつものように平和な夕食の時間を過ごし、空に浮かぶ月が赤くなった頃、ふたりで仲良くベッドに入ったわけだが。
 普段は心ゆくまで身体を重ね合うのに、今日に限ってはアークレヴィオンがひどく眠たそうで早々に寝入ってしまい、ルゥカはすこし物足りなく思いながら、ぴたりと夫の身体に寄り添って目を閉じた。

 夜半。ルゥカの鼻にふわふわしたものが当たっていて、むずかゆさにくしゃみをして目が覚めた。手を伸ばすと、ぽふっとやわらかな感触があって、寝ぼけ眼でルゥカは何度もそれを撫でる。
 ひどく手触りの良い上質な毛並みだが、アークレヴィオンの艶やかな銀髪とはまた少し、違う感触だ。
「ルゥカ、くすぐったいぞ」
 上がった声は、やはりアークレヴィオンだ。それにしてはずいぶんと毛玉感があるなと、ルゥカは目をこじ開け、瞬時に点に変えた。
「え、アークレヴィオン……?」
 ベッドの上に起き上がったルゥカは、隣で眠っているはずのアークレヴィオンを何度も見返し、恐る恐るその頭に手を置く。
「ど、どうしちゃったの――!?」
「ルゥカ、なにを騒いでいる?」
「だって……アークレヴィオンが、わんちゃんになっちゃった」
 訝しげに目を細めたアークレヴィオンだったが、視界に入った己の前脚を見てから、おもむろにルゥカを見上げた。それは人の手ではなく、肉球のついた獣の脚だったのだ。
「どうなっている?」
 そう、彼はいつもの銀髪の人型の青年ではなく、銀色狼の姿になっていたのだ。
 アークレヴィオンの正体が、魔狼と呼ばれる魔獣一族であることはルゥカも知っているが、その姿は見上げんばかりに大きく、ベッドになどとても収まらない大きさだ。
 しかし、今ルゥカの隣で丸くなって寝ていたのは、犬と比べたらずいぶん大きいが、ふつうの狼とそう変わらない。
「自分で変身したんじゃないんですか? かわいい! 普通の狼の大きさになれるのね」
 疑問は疑問として、ルゥカは狼アークレヴィオンの首にきゅっと抱きついて、その豊かな毛を思うぞんぶん撫で倒した。
 ふたりの初めての出会いでは、彼は狼の姿だった。
「魔力が減少しているようだ。これでは人の姿に戻れない」
「え、ずっとこのまま!?」
 一瞬、ルゥカが戸惑った表情を見せたせいか、アークレヴィオンは立ち上がり、妻の頬をぺろりと舐めた。つるんとした舌の生温かい感触がくすぐったい。
「なに、気にすることはない、こちらが本来の姿だ。俺はとくに不自由しないし、心配せずともこれまでと変わらず愛してやる」
 そう言ってアークレヴィオンはルゥカを大きな身体で押してベッドに横倒しにすると、首筋に鼻面を押しつけて甘噛みした。
「ひゃっ、くすぐ……っ」
 アークレヴィオンは、本当に美しく凛々しい顔立ちをした狼だ。鼻面を押しつけられては、撫でられずにはいられない。
「ルゥカ、手が使えない。ネグリジェを引き裂かれたくなければ自分で脱げ」
「――本気?」
「人の姿に戻れなくなったら、一生このままだ。魔獣の俺とは愛し合えないか?」
「そんなことないですけど! でも、これって……」
 いくら愛する夫とはいえ、本来の姿で身体を重ねたことはなく、それはただの人間であるルゥカにはとても背徳的なことに思えるのだ。
 だが、胸元に舌が伸びてきて、胸の頂を濡らされると背筋に震えが走った。同時に、下腹部の奥がじわっと熱を放つ。
 本当にネグリジェを噛みちぎられてしまいそうになり、ルゥカはあわてて胸のリボンをほどき、日ごと夫に愛されてきた胸をさらした。
 ほどよい大きさのふくらみを彩る朱色の蕾に、アークレヴィオンは舌を這わせる。体格の良い狼の舌は大きくて幅もあり、ひと舐めで両方の胸を愛撫できるのだ。
 はじめはくすぐったくて笑い転げていたルゥカも、獣の舌でぴちゃぴちゃと繰り返し舐められるうちに甘い吐息をつくようになり、無意識に腰を揺らしはじめていた。
「は――ぁ……っ」
 大きな舌が休むことなく乳房全体を舐り、濡れた鼻で頂を擦って弾く。そのたびにルゥカの喉は淫らな声を漏らした。
「どうだ、魔狼の舌に舐められている感じは」
「変な、感じ――。舌が、吸いつくみたいに……」
 少なくとも、人の姿をした夫に舐められているときとはまるで違う感覚だ。
 彼は妻の恍惚とした表情に満足したらしく、胸への愛撫を続けながら、狼の前脚で下着に隠された彼女の恥丘を押さえつけ、ふにふにとやわらかく踏みつけた。すると、割れ目の奥に滲み出した蜜がぐちゅっとあふれ、下着を濡らす。
 一方で、彼の舌はルゥカの全身を文字通り舐め回した。犬に手や顔を舐められたことはあるが、首筋や胸、脇や腹部といった敏感な場所に触れられたことはない。
 アークレヴィオンの本物の獣の舌が、ルゥカの感じやすい場所を的確に攻め立ててくると、今までに感じたことのない性感が引きずり出される気がした。
「あっ、ん――! んぁっ、気持ち……いい……」
 ルゥカの鼻にかかった甘い吐息が、彼の征服欲を煽る。
 アークレヴィオンは爪を器用に引っ掛けて下着を膝までおろすと、ルゥカの脚の間に鼻を押し込み、今度は花蜜を零す場所を丹念に舐った。
「やっ、やぁああっ」
 人の姿を象っているときの行為とは比べようもない、とてつもない快感に襲われ、ルゥカは白い喉をのけぞらせて叫んだ。まるで舌が生き物のように蠢きながら、彼女の敏感な蕾をくすぐり、力強く舐め上げていく。
「雄を惹きつける匂いがするな」
「へ、変なこと言わないで――!」
 狼の嗅覚は人間とは比較にならないだろうし、そんな場所を舐められているだけでも恥ずかしいというのに、匂いを嗅がれるなんて、例えようもない羞恥行為だ。
 でも、アークレヴィオンはお構いなしに割れ目に鼻を擦りつけ、蜜に濡れた花の芯を探り出すと、舌を押し当てて上下に揺さぶる。
 そのたびに全身を愉悦に丸呑みされて、ルゥカは絶叫した。
「ひ、ぁああぁ――やぁあぁ……んっ」
 気持ちよすぎる感覚が強く押し寄せてくるのに、下着に邪魔されて身動きが取れない。もどかしく身体をよじると、アークレヴィオンの鋭い牙が薄っぺらい布を噛みちぎった。
 下腹部を舐められて、濡れた胸の頂までぴりぴりと刺激が伝播し、ルゥカの愛らしい双丘が色づいて揺れる。
 アークレヴィオンは、ルゥカの蜜がとろける場所を舌で攻め続けながら、後ろ足で彼女の胸をまたいだ。そして、ふさふさの尻尾でやさしく妻の胸を撫でる。
「ひゃ――」
 やわらかな毛で撫でられるとくすぐったい。でも、長い舌で膣口を舐められ、中に捩じ込まれて下腹部を愛撫されると、声が抑えられなかった。
「あ、アークレヴィオン……! やぁあんっ、待って、待っ……」
「いつもより甘い匂いがするぞ、ルゥカ」
 獣の舌が身体の中に入り込んでくるのだ。いつもとまるで違う場所を刺激され、自分の意思でどうにもできないものが暴走する。
「はぁっ……あっ、あ――!」
 彼女のこぼした愛液と、アークレヴィオンの唾液が混ざり合う淫猥な音が耳を刺激すると、ぞくっと何かが全身を抜けていき――息を止めたが無駄だった。
「あ、だめぇ……」
 蜜口から水があふれだし、彼の鼻面やシーツを濡らしてしまったのだ。
「よほど気持ちいいようだな」
 彼は鼻にかかった甘水をぺろりと舐めると、顔を覆った妻の濡れた秘部を力強く貪る。
 夫婦の寝室には、ルゥカの上げる切なく甘い悲鳴が途切れることなく響き渡った。
 気がつけば、ルゥカも獣のように四つん這いにされていて、狼の舌で背中やおしりまで身体の隅々を舐られていた。
 やがて、重たい身体が上にのしかかってきて、背中にやわらかい狼の体毛を感じた。ルゥカが肩越しに振り返ると、凛々しい狼が彼女の肩に軽く歯を立てる。
「ひ、ん――っ」
「中に挿れてもいいか? もしかしたら、このほうが早く子ができるかもしれん」
「ほ、ほんとに……?」
 倒錯的な交わりの合間にそう囁かれ、吐息をつきながらルゥカは背中に乗ってきたアークレヴィオンを見やった。
 ルゥカが魔界に嫁いできて、もう五年が経つ。その間、たくさん愛を交わし合ったが、ふたりの間に未だに子供はいない。
 魔族は寿命が人間よりも長いせいか、繁殖力がそれほど高くないというのだ。それに加え、異種族同士ということもあって、通常よりもさらに子宝には恵まれにくい。
「レイガが以前、故郷に子が生まれやすくなる果実があると言っていた。それがこれか」
 昨晩のあの緑色の果実だ。あの実の効能で、子を得るためにもっとも適した状態にさせられてるということらしいが、魔界の果実ならあり得るとルゥカは納得した。
 でも近頃、彼女にはアークレヴィオンとの間に子供が欲しいという自然な欲求が芽生えていたので、その果実の効能には魅力を感じる。
「おまえが、魔獣に犯されるのが嫌でなければ」
「――どんな姿でも、アークレヴィオンはアークレヴィオンだよ、大好き……っ」
 その返答に、アークレヴィオンは有無を言わさず妻の中に獣の楔を打ち込んだ。
 全身でのしかかってくるので、いつもより重たい。重たいけれど、その分、奥深くまで彼に支配されている気がして、ルゥカは腰を揺らしながら魔狼のそれを迎え入れた。
「ね、子供ができたら……その子も、狼なのかな? あ、んッ」
 身体を揺さぶられるたびに、狼の舌で愛撫され尽くした胸がふるんと弾ける。
「わからん。魔獣の遺伝のほうが濃いだろうから、俺のように魔力で人型をとることになるだろうが。生まれた子が狼だったら、ルゥカはショックではないか?」
「アークレヴィオンの子なら……っ、私、うれしい……あぁ、や、奥に、刺さる……!」
 普段よりも鋭い硬さを持つものに身体を穿たれ、ルゥカはベッドに突っ伏してアークレヴィオンのするがままに任せた。魔狼の特性なのか、中で硬く大きくなる楔はチクチクしていて、その突起が内側に擦れるたび、ルゥカは理性を失って叫んでいた。
 激しく揺さぶられて、痛みの裏に隠れた気持ちよさに目の前がずっとチカチカし、頭の中も真っ白だ。最高潮まで追い立てられ、一気に快感が爆発する。
 やがて、彼の低く呻くような声がして、胎内に精が注ぎ込まれた。
 気がつけば人の大きな手が彼女の胸を鷲掴みにしており、疼く身体が反応している。
 振り返ると、人型に戻ったアークレヴィオンがルゥカの中を貫いたまま、その華奢な身体を抱きしめ、愛撫を続行していたのだ。
「アーク、レヴィオン……?」
「どうやら、果実の効能が切れたようだな。だが、魔狼は妻の中に放ってからも、しばらくは抜かない。このままおまえの身体をたっぷり味わうとしよう」
 後ろから深くに挿入されたまま胸を揉みしだかれ、ルゥカは腰を反らしてアークレヴィオンに押しつけた。彼の胸に背中を預けると、すぐさま唇に舌が重ねられる。
「やはり、おまえと愛し合うには人の姿のほうがいいな。魔狼ではキスができない」
「で、でも……魔狼の――も、気持ちよかった……」
 思わず漏れた本音は口の中で小さく消えたが、彼の耳はそれを聞き逃さなかった。
 人の姿と狼の姿と、どっちつかずの混血で生まれたアークレヴィオンにとって、どちらの彼も受け入れてくれるルゥカは、今後二度と得られないであろう最高の伴侶だ。
「ルゥカ――おまえが本当に愛おしい」
 彼はベッドに座ってルゥカを背中から抱き、貫かれて蜜をとろとろと零す場所を指で擦り上げ、仕上げとばかりに尻尾でルゥカの胸をふわふわの毛で覆った。
「え、尻尾――なんで……?」
「気に入ってもらえたようだからな。人の姿をしたままでも、尻尾を出すくらいの芸当はできるぞ」
 このやわらかくてあたたかくて心地いい尻尾を常に触っていられる……?
 まだしばらく、子供を焦らなくてもいいかもしれない――力強い尻尾の愛撫を受けて、ルゥカは新たなもふもふ蜜月への期待に胸をふくらませた。
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