俺の恋人はタルパ様

迷空哀路

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3、初めてだから

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「また欲しくなったらあげるからなー。でもまだまだ、気持ちいいことは残ってる。せっかくだから、相手が俺っていうお詫びも込めて、最高の初体験をお前にくれてやるよ」
手の甲に口付けると、自分の股間へ伸ばした。布越しに硬い感触が当たる。先程から高められているのは彼も同じで、少しの刺激だけでも甘い息を漏らしていた。
「……っは、やばい。このまま擦り付けてるだけで、出そう……っ。俺がいく前に、脱がせて?」
布をずらすと、すぐに下着が現れる。形がはっきり浮かぶ程、そこは限界そうだった。
「ほら、全部だ……。これも脱がせろ」
一緒に下着に手をかけると、ゆっくりとずらしていく。布に引っかかった先端が飛び出すように外へと出てきた。恥ずかしいと言いながらも、腰を揺らしてぷるぷると震わせている。
テーブルに手をつくと、腰を突き出す格好になった。足を広げて、穴へと指をかける。
「よぉく見ろよ。今からここに突っ込むんだからなぁ。こうやって、広げて……っ」
先に仕込んできたのか、彼の体質か。少し触れただけでも、くちゅくちゅと粘着質のある音が聞こえてきた。
両手で広げて中を見せてきたり、指を回してかき混ぜたりと、本当に初めてで好きな人にこんなに事をされたら、色々と歪みそうだ。
「はぁ……っ、お前も入れてみる?」
酔ったようにとろんとした目で振り返り、指を一本だけ掴むと、ゆっくり中へ侵入させた。
「っあ……入ってくる。ん、ふふ、全部入っちゃったなぁ。どうだ? ご感想は。あったかくて、柔らかくて……ぶにぶにしてて、おもしれーだろ?」
得意げに笑う顔が可愛くて、思わず尻を掴んでいた。指は中に入れたまま、片手でぐいぐいと持ち上げるように揉む。
「いきなり、すんなって! 落ち着けよ……っ、色々したいのは分かるけど……っん、引っ張ると、中のやつに響いてっ」
指を二本に増やしたところで止められた。中はもう柔らかく、表面がてらてらと濡れて、今すぐにでも入れろと誘っているように見える。
「分かった、分かってるって……。はぁ、そうだよなぁ。毎日入れたいって焦がれているんだもんなぁ? 目の前にあったら欲しいに決まってる。でもほら、さっきも言ったろ。普通じゃできない最高の思い出にしてやるって」

押し倒すと、すぐに体の上に乗った。膝を立てているので体重はかかっていない。
「初っ端から乗ってくれる子はそう多くねーからな。この先自慢できるぜ? あいつらがそういう話してる時、お前顔赤くしながら聞いてるもんなー? 必死に教科書読むふりしちゃってさ、頭に入ってないのバレバレだっつーの。ほらほら、天井見てないでこっち見ろ。今からここに、入るんだからな」
顔の近くまで寄ると、視線の先すぐに晒された。前も未だに萎えていない。
また後ろに戻ると、半分ほど角度を下げたものを掴んできた。少し手で擦った後、硬い感触が当たる。
「……は、これやっぱ好き。他のもんじゃ代わりにならねーからな。一緒にすると反応分かりやすくて、楽しーし」
二人分のを掴んで、両手で目一杯包んでいた。少し乾いていたけど、あっという間に暖かい液体が全体を濡らし始める。手とはまた違う擦れる感触に、徐々に硬さを取り戻していった。
「うーん。もうちょいかなー。じゃあこういうのはどうだ?」
ぐちゅ、ぐちゅと擦れる音がする。上に乗ったまま足の間を通して滑らせると、隙間がなくなるからか、中にいるのと近い感覚がする。これは本当に初めてやってもらったので、なかなか良い体験になった。 

「は、そろそろ準備おっけーな感じ? いいよ、あんまり焦らすのも可哀想だから。なぁ……最初だけど、生でしちゃおっか」
内緒話をするように声を潜めて、薄く笑ったまま腰を浮かした。
二人とも濡れているので、ぬるぬると抵抗なく中へと入っていく。半分程入ったところで一度ぎゅっと締まり、息を整えていたけど、そのまま再開させた。
「……はぁ、入った。ふふ、ぎっちぎちだなぁ……。ほらここ。ここまでお前の入ってんの、分かる?」
お腹をとんとん指差すと、確かめるように撫でた。ぐりぐりと上から押さえつけられて、声が出そうになる。
「やばっ、これ……っ俺にもくるわ。あんま保たないかも……っ」
ゆっくり半分抜くと、力が出ないのか、一気にまた中へ入れた。その刺激が強いのか、びくびくと体を震えさせたまま、しばらく動けなくなっている。
その間、中はぎゅうぎゅうと締め付けられいて、ちょっとした地獄だ。思い切り動きたいけど、きっとそれは彼のシナリオにはない。
食いしばって耐えていると、短い間隔で上下に動き始めた。体が持ち上がってないので、擦れる刺激よりは、動く振動の方が腰に響いてくる。
「……はぁ、は、はっ……んぅ、ごめん、もっとがんがんに攻めるつもりだったのに……はぁ、力抜けて、うごけな……っあ、お前やってみる? 好きに腰動かしてみろよ」
手を繋いで体勢を入れ替える。下にある顔はいつもと同じはずなのに、どこか違って見える。表情の作り方を変えているのだろうか、他の人には分からない微妙な差異だけど。
期待するように薄く口角を上げながら、濡れた目を細めて、握っている手をぎゅっとする。
ああ、そうか。この顔は僕ではなく、その後ろの、不良生徒に誑かされている生徒に向けているんだ。どことなく優しさを感じるけど、それ以上に弄ぶというか、意地悪な感じもする。
「……ほら、まだ全然足りないだろ? 来いよ、全部受け止めてやるから」
再び中へ入ってから、ゆっくり抜き差ししていく。もう少し味わいたかったのと、彼のお望みのパターンが分からなかったから。
「んー、確認作業中かぁ? どこ入れるか確かめてんの。一個しかないんだから迷わねーだろ。はははっ」
余裕そうな顔を変えてやりたいと一気に奥へ入れると、体全体が跳ねた。そこから更に奥へと捩じ込むように突き動かすと、それに合わせて高い声が飛び出す。ここまでくれば、きっともう演技ではない。
「……っひ、……っあ、あ、んぅ……ん、いいぜ、それぇ。あ、あっ、きもち、いっ……ふーっ、いっぱい腰ふってんの、かぁいいな……ははっ、そうだもっと……っん、めちゃくちゃに、動かせ……っ、今までしたかったやつ、ここにぶつけろよっ」
足を持って速度を上げると、更に中へ入っていく。折り重なるような体勢になると、体の距離が近くなって、喘いでいる口元に届きそうだ。
先ほどの軽い口付けなんかでは物足りない。求めるように近づいて、絡め合った。
夢中で続けていると、くぐもった声と、肩をとんとん叩かれたので離す。自分の顔に熱を感じて、思っていたよりも長くしていたのだと、離すまで気づかなかった。
「ご、ごめんなさい。苦しかったですよね」
「……っ、……は……っはぁー……ま、気持ちよかったなら、いいけどさ……っ、がっつきすぎだぞ。はぁ……っ、で、まだいってないの?」
「あ、えっと……はい、もう少しで」
「じゃあ、ラストスパートがんばって、いこーな。はぁっ、ん……たっぷり溜まってるやつ……中に出せよ。いっぱい、ちょうだい?」
挑発するようにお腹を撫でると、今入っている場所を刺激するように動かした。
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