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本編
チーム結成
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さっきの今だ、決まるか若干不安に思っていたら、チラチラとこちらを見てくる男女二人組がいた。目が合ってちらりと周りを見て、私? と指を指すと何やら目が輝き出した。何だと思っていると、二人ともこっちへ向かってきた。
「あの、良かったら僕達と組んでもらえないかな?」
「もちろん。……えっと、その前に、二人は外で遊んだことは? 怪我とか、特に大きな怪我をした後遊ぶことに怖さはあった?」
質問自体には特に困った気配はなかったものの、女の子の顔に少しだけ影が見えた。男の子も、笑顔が笑顔になってない。
何かまずいことでも聞いてしまったかと焦り始めると、何でもないというように、今度は翳りの見えない笑顔を見せてきた。
「私は正直、体を動かしたことがあまりないです。すぐに貧血になってしまって、中々長時間は。でも、短距離なら誰にも負けませんよ!」
「必要最低限の護身術は習ったことはあるけど、それだけかな。怪我の怖さは、だからこそ分かってると思う」
嬉しいことにこの二人はよく分かってくれてた。二人なら背中を預けても不安にならない。初対面だけどそう思うほど好感度は高くなった。それに、守りたいと思った。
「分かった。これからよろしくね。改めて、私はラナ。攻撃魔法が得意よ」
「私の名はマリと申します。先ほどもお話しましたが、治癒系統と相性が良いです」
「僕はアラン。よろしく。言わずもがな、防御だよ」
マリは淡い水色の髪がウェーブしてて、大体腰あたりまで伸ばしてる。見た目150から155くらい。目は綺麗なエメラルドグリーンで、ぱっちりしてる。貧血持ちらしいけど、血色が良くて、その上で肌が白くて羨ましい。
アランはというと、セミロングの金髪碧眼。ストレートで、貴公子って言葉がぴったり合いそう。身長も170くらいかな、高い。護身術をしてたとあって体も程よく締まっていて、健康的な肌という印象。
それにさっきの質問に誠実さも見えた。前衛としてチームを組むなら二人のようなタイプが理想だ、これなら話しかけられたり話したりすればすぐ決まるのに、何故私にしたんだろう。言って悲しくなるけど、強くないよ。
ちなみにこの学園、より良い人間関係を築けるようにと身分がバレる名字の名乗りは禁止してる。卒業後の進路九割が国に関する場所になるから、身分の上下を気にしていたらそれだけで内政が揺らぐこともあるからだろう。政治や軍事に直接関することは貴族だけ将軍だけで行い、そうでない所はごちゃ混ぜにしてるからね。
私としては名前だけ覚えれば良いから楽なんだよなー。
なんて半分現実逃避しかけていると、唐突にマリが頭を下げてきた。何事。
「あの、昨日はありがとうございました。お陰で助かりました」
「え? 昨日?」
「はい。倒れたのを運んでくださったのが貴方だと先生からお聞きしました」
あぁ、貴方だったんだ! いきなりの出来事で誰かなんて見る余裕もなかったから、気づかなかったよ。でも、あの時はこうしてクラスが一緒になるなんて思わなかったから、面白い偶然だ。
「それで、私を見かけたからチームに?」
「ええ。こちらのアランとは昔馴染みでして。攻撃の知り合いがおらずどうしようか二人と話していたんです」
「君、さっき別の人に話しかけられてたでしょ? だから当てが外れたと二人で悩んでいたら、どうやら彼女達は勧誘に失敗したようだったし、ならと思って」
昨日の私、グッジョブ。こんな良い人達とチームを組めたなら、陰口悪口言われてもこのためだと思えるよ。
「粗方決まったな? そしたらこの後、明日使用する訓練所まで案内するからな」
え、どういうこと? アランもマリも知らないというように私と顔を合わせてきた。周りを見れば、同様の反応だ。
一体、明日何をするの?
「あの、良かったら僕達と組んでもらえないかな?」
「もちろん。……えっと、その前に、二人は外で遊んだことは? 怪我とか、特に大きな怪我をした後遊ぶことに怖さはあった?」
質問自体には特に困った気配はなかったものの、女の子の顔に少しだけ影が見えた。男の子も、笑顔が笑顔になってない。
何かまずいことでも聞いてしまったかと焦り始めると、何でもないというように、今度は翳りの見えない笑顔を見せてきた。
「私は正直、体を動かしたことがあまりないです。すぐに貧血になってしまって、中々長時間は。でも、短距離なら誰にも負けませんよ!」
「必要最低限の護身術は習ったことはあるけど、それだけかな。怪我の怖さは、だからこそ分かってると思う」
嬉しいことにこの二人はよく分かってくれてた。二人なら背中を預けても不安にならない。初対面だけどそう思うほど好感度は高くなった。それに、守りたいと思った。
「分かった。これからよろしくね。改めて、私はラナ。攻撃魔法が得意よ」
「私の名はマリと申します。先ほどもお話しましたが、治癒系統と相性が良いです」
「僕はアラン。よろしく。言わずもがな、防御だよ」
マリは淡い水色の髪がウェーブしてて、大体腰あたりまで伸ばしてる。見た目150から155くらい。目は綺麗なエメラルドグリーンで、ぱっちりしてる。貧血持ちらしいけど、血色が良くて、その上で肌が白くて羨ましい。
アランはというと、セミロングの金髪碧眼。ストレートで、貴公子って言葉がぴったり合いそう。身長も170くらいかな、高い。護身術をしてたとあって体も程よく締まっていて、健康的な肌という印象。
それにさっきの質問に誠実さも見えた。前衛としてチームを組むなら二人のようなタイプが理想だ、これなら話しかけられたり話したりすればすぐ決まるのに、何故私にしたんだろう。言って悲しくなるけど、強くないよ。
ちなみにこの学園、より良い人間関係を築けるようにと身分がバレる名字の名乗りは禁止してる。卒業後の進路九割が国に関する場所になるから、身分の上下を気にしていたらそれだけで内政が揺らぐこともあるからだろう。政治や軍事に直接関することは貴族だけ将軍だけで行い、そうでない所はごちゃ混ぜにしてるからね。
私としては名前だけ覚えれば良いから楽なんだよなー。
なんて半分現実逃避しかけていると、唐突にマリが頭を下げてきた。何事。
「あの、昨日はありがとうございました。お陰で助かりました」
「え? 昨日?」
「はい。倒れたのを運んでくださったのが貴方だと先生からお聞きしました」
あぁ、貴方だったんだ! いきなりの出来事で誰かなんて見る余裕もなかったから、気づかなかったよ。でも、あの時はこうしてクラスが一緒になるなんて思わなかったから、面白い偶然だ。
「それで、私を見かけたからチームに?」
「ええ。こちらのアランとは昔馴染みでして。攻撃の知り合いがおらずどうしようか二人と話していたんです」
「君、さっき別の人に話しかけられてたでしょ? だから当てが外れたと二人で悩んでいたら、どうやら彼女達は勧誘に失敗したようだったし、ならと思って」
昨日の私、グッジョブ。こんな良い人達とチームを組めたなら、陰口悪口言われてもこのためだと思えるよ。
「粗方決まったな? そしたらこの後、明日使用する訓練所まで案内するからな」
え、どういうこと? アランもマリも知らないというように私と顔を合わせてきた。周りを見れば、同様の反応だ。
一体、明日何をするの?
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