女剣士の道は険しい?

星野 夜空

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本編

どうしてこうなった

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 とりあえず買い物を中断して、私の家へ案内する。貴族用の馬車って椅子にマットらしいものやクッションが置かれてるんだね。揺れるけどふわふわしてあんまりお尻が痛くならない。
 次から学園へ戻る時は自分の物を用意していこうかな。

「あ、このあたりなので止めていただけますか?」
「かしこまりました」

 馬車から降りると、明らかに上の身分の馬車から出てきたからか、何事かと問いつめられそうな雰囲気で立つ両親がいた。広いようで狭い街だから、誰かがもう話をしたのかもしれないけど。
 かくかくしかじかで、と説明すると二人はお互いの顔を見合わせ、マリへ好きにしたら良いんじゃないかと告げた。それが私達の感覚だものね。ましてマリは貴族なわけだし。どうこうしたらいいなんて言えるわけもない。
 それにしても、馬車に乗る前からずっと顔が暗いけどどうしたんだろ。行きたくない理由でもあるのかな。

「ねえマリ、何だか気がすすまないようだけど、嫌なことでもあるの?」
「……両親も、そのパーティに来るのです。アランとは家族同士の交流があった関係で知り合ったので」
「あ、あー……そっか。そりゃ、うん。行きたいけど行きたくないよね」

 連れ戻されるフラグにしか感じないよ、もうこれ。アランはどうにかすると言ってたけど、姿を見せたらどうにもならないんじゃないかな。というか、無理矢理家へ連れ帰りそうな予感しかしない。
 だからといってパーティで騒ぎになるのも良くないらしいし、事を荒立てずになんて無茶、どうやったら成功するのやら。こういうの、考えるのは向いてないのよね。

「……あの、ラナ。貴方はアランの誕生日パーティ、行きますか?」
「へ? え、と……その、断ったの。ドレスとかプレゼントとか、用意できそうにないから」
「それならご安心ください。アラン様から言伝がございます。
 もしパーティの出席を身分の違いを感じて断ったのなら気にしないでほしい。こちらで全て用意するから、とのことです」

 それはつまり、マリの意向をくんで行動してくれってことだよね? そういうことだよね?
 しかも、マリの表情からヤコさんの話聞いたら悩み顔が消えたぞ。見逃さなかったからな畜生。
 親も親でそこまでされるなら失礼にあたるからと必死に行けとすすめてくるし。もうなるようになってください。

「……分かりました。マリが行くのであれば行きましょう」
「ラナ、ありがとうございます! 貴方が来てくださるなら大丈夫です!」

 大丈夫って、何が?
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